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26-5

「はぁ? 馬鹿じゃないの? こっちは4人! しかもランキング41位もいるんだよ!」

「なんだ、セフィリアより下じゃねえか。それにお前は大した事ないな?」

「う、うるさい!!」

「ま、ランクなんて関係ねえよ。俺はお前たちをぶちのめすだけだ」

「やれ!」

 やばい、相手の魔法少女が構えて……。

 魔法で攻撃してきた!!

 火の玉がたくさん飛んできて……!


「エレナー!!!」

 まずい、このままじゃエレナが!!

 にげて、おねがい!!!!


 そんなあたしの願いも無視して、エレナは飛んでくる攻撃に向かっていく。

 魔法少女たちが放った魔法は、やがてエレナへと当たる……。


「ふんっ」

 ……はずだけども!

 全部持ってた杖で弾いちゃったよ!!

 す、すごい……。

 魔法……使ってなかったよね?


「な、なんだと!」

 攻撃を全て弾いたエレナは、そのままずんずんと進んでいき。


「きゃあああっ!!!」

 杖を持っていない方の手で、本を破いた魔法少女の顔を殴った!


「いっただろ、ぶちのめすってな」

 ひ、ひい。

 本当にグーで殴った。

 い、痛そう……。


「よ、よくも……!」

 しかも効いているよ!

 あれ?

 魔法少女衣装って、衝撃を魔法力で肩代わりするんだよね?

 普通にエレナのパンチ効いてるけど……。


 でもよく見たら、怪我はしてない。

 殴ったところ赤くもなってない。

 ほおほお、肩代わり効果は健在ってわけだね。


「お前らクズなんて、魔法を使うまでもねえ。相手にならねえんだよ」

「く、くそ……!」

「ゆきもそうだ。今は怯えているが、実力はお前らなんかとは比べものにならねえよ」

 完全に勝負あった感じだ。

 今回もエレナに助けられちゃったね。

 びびってたのばれてた……あはは。


「どうした? もう終わりか? 俺のランクは70くらいだぞ?」

 すごい煽っている……!

 も、もういいよ!

 はやく帰ろう……?


「う、ううう……」

「なんだ? 今度は泣くのかよ。本破られたゆきは泣いてねえのに、情けなくないのか?」

 ほら、相手の子泣いちゃったよ。

 うわあ、なんかこっちが悪者みたいな雰囲気……。


「エレナ、もういいよ」

「そうだな、つまんねえ」

 確かに、ここにいても気分悪いだけだよね。

 はやく本部に戻ろう。

 エレナの家族ともお話したい。


 そう思い、この不愉快な場所から去ろうとした。

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