25-12
「こ、これは!」
「やるわね」
正直、あたしも驚きだよ。
元に戻らないって思ってたのに、普通の人に戻っちゃうなんてねえ。
「ゆきたん……、ゆきたん……」
「もう大丈夫ですね。えへへ」
「ううううっ、うわああぁぁ~~」
女の人はその場で泣き崩れてしまった。
あたしは女の人の背中を何度も擦って慰めた。
「さあ、闇が再び広がらないうちに拠点へ帰るわよ」
「うんうん」
そうだね、目標も達成できたし帰ろう。
それにしても……。
我ながら凄いなぁ。
あたしの周囲全部の闇を払ってて明るい景色になってる。
うーん。
あたしって実はとんでもない魔法少女だったり……?
……そんなわけないよね。
作家活動が上手くいきすぎているのに、魔法少女としても大成功とかそんな都合がいい事ありえないよね~。
そう思いつつ、あたしは助けた女の人と一緒に拠点へと帰った。
こうして、行方不明者の救出という依頼を達成する事が出来た。
それから数日後。
魔法少女ギルドにて。
「エステレラさんの魔法少女ランクは78、ヘルミーナさんは79ですね」
「おお、やったな!」
「うんうん」
いやあー、少し休んでからランキング聞きに行ったけどもー。
まさか20以上もあがってるなんて!
「ですが、ぎりぎりだったみたいですね」
「う、うん」
「心配かけさせないで下さいね」
「……はい」
「今回はいけませんでしたが……、今度は私も一緒に行きますよ?」
でも置いていったセフィリアは怒っているみたいだ。
ご、ごめんね。
次は3人で依頼頑張ろう!




