表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
196/420

25-7

 こうしてあたしたちは走って闇の中から逃げる事になった。

 先頭は案内役のベルナデット、後方は迎撃も兼ねてベテラン魔法少女のリゼット、中央はあたしとエレナという配置で、全員は走りながらどうにか結界の中を目指そうとしているわけだけども。


「…………」

 リゼットは手の平から光の粒を生成し、それを襲い掛かる闇へと何度もぶつけた。


 光の粒は大爆発を引き起こして、その度に闇は巻き込まれるんだけども……。


「待って……、待って……」

 次の瞬間、闇は何事も無かったようにこちらを追いかけて来る。


「ゆきたん……、ゆきたん……。どうして私から逃げるの?」

 好かれるのは嬉しいけど、相手は闇なわけだよ!

 そりゃ逃げるよ!!


「私と一緒にいよう? ゆきたん……」

「すげえ執念だな」

「う、うん」

 なんかエレナが他人事なのか、こんな危機的状況でもマイペースだぞ……!

 もー、ずるいよ!

 あたしだって何もしてないのにー!


「おのれエレナ……! ゆきたんのくちびるを奪った悪女め……!」

「げっ、俺もかよ!!」

 と思ったらエレナも狙われているんかい!

 しかも悪女扱いとか!!

 それが分かったのか、エレナの逃げ足すこしだけ早くなったような……!


 それにしても。

 リゼットは逃げながら魔法で攻撃し続けているけど、まるで効いていない。

 何事も無かったかのように、闇は襲ってきている。


 こ、これってひょっとしたら。

 というかひょっとしなくても。


「かなりまずいわね。振り切れない」

 やっぱそうだよね……。

 あたしたちが百合バースト使ってようやく防いだリゼットの攻撃、あれだけ受けても耐えられるわけだから相当まずいかも。


「ふふふふ……」

「回り込まれたわ」

 うげっ。

 しかも目の前に移動してきて逃げ道絶たれた!

 どうしよう……、どうしよう……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ