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25-2

 その日の夜。

 拠点内のテントにて。


 あたしとエレナはふたりでひとつのテントを使うことになった。

 だから、今はふたりっきり!


 きゃー!

 ふたりきりだよ!

 夫婦水入らずだよ!!

 なんかどきどきするね……///


 しかもエレナはさっきから難しそうな顔してるし!

 これはきっとあれだよね?

 そうだよ間違いないよね?

 そのタイミングをはかっているんだね?

 あ、あたしもこ、ここ、こころの準備が……。

 うぅ、胸がドキドキしてきたよお……。


「あーそうだ。大事な事を言い忘れてた」

 な、なに!

 大事な事ってなに!

 ついにするのかな!!

 あたしとエレナが……!

 もー、やーん///


「……顔真っ赤だぞ。大丈夫か?」

「そ、そりゃあ赤くもなるよ!」

「この依頼が終わるくらいに、俺の家族が来るってのを伝えるのを忘れてただけなんだが」

「え? あ、う、うん。わかったよ」

 なんだ……。

 そっかー、エレナの家族が来るんだね。

 どんな子が来るんだろう?


「で、何でそんな赤くなってるんだ?」

「えっ、いや、その……」

 その理由を言われてくるとか!

 もー///

 エレナって見かけ通り、ドSなんだから……。


「あー、そうか、そうだよな。気づかなかったわ」

 おお!

 おおお!!

 ついに気づいてくれたんだね!

 あ、あたしの心の準備はまだだけども……。


「////」

 で、でも夫婦になったんだし。

 いつかはこういう時が来るよね。

 それで、今がその時なんだよね。

 どきどきどきどき……。


「明日は闇の中へ行くから、不安なんだろ?」

「えっ、う、うん……」

 あ、あれ?

 なんか思ってたのと違う。

 そりゃ、不安だけども今はそうじゃないでしょうに……。


 うーん。

 やっぱ初夜にはまだ早いのかな。

 そうだよね……、今は魔法少女の活動頑張らないとだもんね……。


 そう思い、諦めかけていた時だった。


「えっ……」

 う、うそ。

 エレナが、抱きついてくれた!

 や、やあ……。

 そんな急に大胆な///


「俺がついている、俺が守ってやる」

「うん……」

 そっか、あたしが不安な事を感じて励ましてくれてるんだね。


 初夜のスイートな体験!とは、ちょっと違ったけども。

 これはこれでいい気分かも……。


 頼りにしてるね、あたしの旦那様。


「///」

「///」

 あったかいなあ。

 ずっとこのままでいたい。


「///」

 うう、どきどきして寝れないよお!!



 …………。

 …………。

 …………。

 …………。



 それから少し経った後。


「がー、がー」

 エレナ、寝相悪いしいびきすごい。

 いたいっ!

 うぅ、顔蹴られちゃった……。

 こんなオチなんて、トホホ。

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