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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 23 魔法少女になった百合作家、秘密に少しだけ触れる その2
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23-4

 それから数日後。

 王族親衛隊の詰所、エントランスにて。


 親衛隊に任命された魔法少女は忙しいらしく、普通ならいきなり会ってくれるわけではないらしい。

 だから商人ギルドの人にお願いしてアポイントメントを取って、今日ようやく会う事が出来た。


「来たか」

 おや、今日はウィーンがお出迎えだね。

 ウィーンの魔法少女衣装は独特な形をしたエプロンをつけた、赤地のスカートの短いワンピースで、魔法少女名はマキシンらしい。

 卒業の時に見たっきりだったけども、褐色の肌によく似合っているね。


「ついてこい」

 あたしはそう思いつつ、ウィーンの後を追っていった。



 王族親衛隊の詰所内、会議部屋にて。


「よーう」

「こんにちは」

 前にも通された部屋に迎えられたあたしを待っていたのはミカエルと……。


「おお! セフィリア!」

「お久しぶりです。ゆきさん、エレナさん」

 なんとセフィリアもいた!

 穏やかな雰囲気を残しつつもあらあらうふふな感じもあって、魔法少女の格好じゃないという事は、元に戻ったのかな!


「もう大丈夫なの?」

「はい、大丈夫ですよ」

 良かった……。

 本当に良かったよー。

 やっぱりこうしっかりしたお姉さんな感じがセフィリアだね。

 ……魔法にかかった時の状態も可愛かったけども。


「あなた達、学園長に直々に会うなんて……、軽率ですね」

「仕方ねえだろ。ってどうして知ってるんだ?」

「直接来ましたよ。セフィリアさんにかけた魔法を解除するという名目で」

「……で、大丈夫だったのか?」

「私は何ともありません。何も質問しなかったからですね」

 ひえ、学園長来たんだ……。

 そりゃ驚くよね。

 やっぱミカエルしっかりしているというか、あたしとエレナが危なすぎるんだよねきっと……。


「すみません、魔法の影響でしょうか。記憶の一部が曖昧で、ちょうど魔法少女ギルドへ行く前あたりの事をよく覚えていないのです」

「ほおほお……」

「まあ、あんな術かけられたら仕方ないよな」

 自分に正直になるって魔法をかけた本人は言ってたけど、人の心を操るなんて事したくらいだからねえ。

 今はしっかり休んだ方がいいかも。

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