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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 23 魔法少女になった百合作家、秘密に少しだけ触れる その2
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23-1

 学園探索をまた始めるぞ!って急に言われて、エレナに引っ張られて連れて来られたわけだけども。


「ここって」

 目の前には立ち入り禁止の看板がかけてある。

 鎖も前より頑丈かもしれない。


「前入ったところだ」

 そうだよ!

 あたしとエレナとセフィリアが初めて探検した時に、見つけた部屋へ繋がる道の入り口だよ!


「でも、もう何もないと思うよ?」

 あの時はあたしがたまたま勇者の手袋と手記を見つけたんだっけか。

 そういえば、手記の解読全然やってなかった。

 あたしでも読めない文字だったからなぁ……。

 セフィリアが元に戻ったら今度こそしないと。


 って今はそうじゃなくて。

 勇者の遺品以外には何もないと思うけども。


「本当にそうか?」

「えっ?」

 エレナ何言ってるの……?


「宝箱を発見した時、学園長に見つかっただろ」

「うん」

「しかもさっさと俺らを追い返した」

「そりゃ、入っちゃ駄目な場所に入ったからだよ」

「違うな。あの場所に長々と居られたら都合が悪いからだ」

 ど、どういう事。

 全然言ってる意味わからないよ?


「あの時の学園長の行動がおかしすぎる」

「うーん、そうかな?」

「だって、俺らが勇者の手袋と手記を持って行っても、スルーだぜ? その癖、部屋の中に長々と居るなって言ってきている」

「うん」

「勇者の遺品も没収ならおかしくはないが、何故それだけ無視されたんだ?」

 あたしがこっそり持って行って、学園長が気づかなかっただけ?

 うーん。

 でも、グランドリリィ決定戦で普通に使っちゃったから、知ってるはずだよねえ。


「要するに、あの部屋のさらに先があるってわけだ」

「ほおほお」

「よし、行こうか」

 いやいや、行こうかじゃなくて。

 ほら、鍵だってかかってるし入っちゃ駄目って看板もあるし。


「空いてるしな」

 って!

 ああああああ!!

 またいつの間にか鍵壊してるよ!!

 その、さも当然のようにするのはどうかと思うよ……!


「う、うん」

 エレナ先行っちゃったよ……。

 うわあ、待ってよー!

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