21-8
聖百合教本部内、教祖の部屋にて。
「それではおやすみなさいませ」
どうやらあたしの身の回りの世話は、魔法少女であるブランディがやってくれているみたい。
今もあたしが魔法少女の仕事終わって、少し絵を描いてひと区切りついたから寝ようとすると、寝間着とかいろいろ準備してくれた。
なんか至れり尽くせりすぎて、最初はそんなの悪いって断ったんだけども。
ブランディ自らの希望みたいだし、本人にも別にそこまでしなくていいよって言ったんけど、無言で首振って断られてしまった。
というわけで、あたしはブランディの好意に甘えて身の回りの世話を任せているわけだ。
まさかこんな待遇なんて。
作家で売れるどころじゃないよ。
教祖様ってすごいね、前世で想像もしてなかったよ。
…………。
…………。
あたしと可愛いブランディがふたりっきり。
うーん、この展開って。
「ねえブランディ」
「……なんでしょうか。教祖様」
本の中の主人公だと、ここで女の子に告白してイチャイチャ展開っていう流れだけども。
あ、あたしにはエレナがいるし、やっぱ照れくさいし///
ってか何考えているの。
違うそうじゃない。
あたしがこの子を呼び止めたのは他にあるんだよ。
「ブランディは魔法少女になった時、何か覚えている?」
「……(こく)」
「あたしとかは、最初魔法少女になった時、すごくどきどきしたんだよー!」
「……私もです」
やっぱりブランディも、学園長の魔法にかかっているっぽいのかな?
確かにいつももじもじしているし、今だっていつの間にかぬいぐるみだして口元隠してるし。
「……今も、どきどきしてます」
「えっ」
ブランディって、卒業してそこそこ経つよね?
それなのに今もどきどきしてるって事は。
もしかして、セフィリアみたいに効力の強い魔法がかかっている……?
「教祖様が……、近くにいるから」
「えっ……」
それって、あたしと一緒だから照れてる?
”憧れてて大好きな教祖様が近くに居る”って思ってるからどきどきしてる……?
「…………」
「…………」
な、なにこの空気。
あたしにどうしろというの。
もしかして……。
「……////」
って図星かい!
めっちゃ赤くなってるよ!
あっ、何も言わず部屋出てっちゃったよ!!
やーん、可愛い……。
そうだ!
次は、あらあらうふふお姉さんと照れやの女の子の百合本だね!
ふふふ……、女の子多いから着想に困らない……。




