20-7
セフィリア視点。
それから私は、MA学園へ入学して魔法少女見習いとして過ごした。
日々の学業を怠らず、かつ学園長の動向を調べる。
司祭の娘としての責務も果たさないといけない。
そんな日々を終え、私は学園を卒業した。
魔法少女の説明を受け、ゆきやエレナといったんはぐれた後。
十字聖教内にある私室にて。
そうやって得た情報を、卒業した今書き留めておきます。
私の結論は”学園長には不審な点があるが、核心には至らない”だった。
MA学園の長。
本名も不明、出身も不明、過去の経歴も一切不明。
分かった事と言えば、年齢は100歳以上である事と、回復魔法の達人である事。
それなのに、世界の救世主を育成する教育機関の長をやっていて、どういうわけか他の高官や貴族からの信望も厚い。
そもそも見た目と年齢が合わなさすぎる。
100歳なんて超高齢であるにも関わらず10代前半、それ以下の見た目だ。
年齢に関しては立ち聞きをしただけなので、確証があるわけではありませんが……。
その学園長が取り仕切っているMA学園。
こちらに関しては調べて様々な事が分かった。
MA学園はかつて、国王の居城であり人類最後の拠点だ。
だが国王の英断によって、自らの住まいを提供して学園を設立した。
現在の王は、安全な場所に隠れており祭事の時以外は姿を見せずにいる。
もちろん、城は今も学び舎として使われている。
こうやって書けば、一見何の変哲もないと思われがちだけど……。
学園にも不可解な点はある。
それは、学園内には学生の入れない箇所がいくつかあるという事だ。
しかもその場所は、見取り図や魔法の力で隠されている。
その中のひとつには、勇者の遺物である手袋と手記があった。
何故学園内に勇者の遺物があったのか?
元々城だった時の名残なのか?
しかも手袋は片方しか見つからず、もう片方は学園長が持っていた。
やはりここでも学園長で引っかかる……。
あの人は一体、何者なのでしょうか。




