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「さ、最初の何日かの成果で決まる……?」
「その通り! すごいね!」
ゲームでありがちな設定言ったら当たってた!
ほっ……、手汗すごいかいてるや……。
「皆さんのランキングは、魔法少女になってから7日の間の査定期間の後に決定しちゃいます!」
7日間、つまり1週間。
そこでランキングが決まっちゃう。
「7日間の活躍では、いきなり上位ランクになる可能性もあるので、みんな頑張ろうー!」
上位ランクねえ。
そういえば、グランドリリィだけいきなり10位だっけ。
「でも、査定期間で上手くいかなくてもふてくさらないでね! 活躍次第ではランキングはどんどん上がっちゃうから!」
とはいわれても、実際に10位ってどんだけ凄いのかぜーんぜん分からないんだよねえ。
アニメでよくある、低ランクは高ランクのいいなりになるとかあるんかな?
あと、待遇が全然違うとかかな?
「それじゃ今日はここまでっ! また明日も待ってるねー!」
説明してくれてたお姉さんが手を振りながら去って行った……。
終始あのノリだったね……。
「説明も終わったみたいだし、今日は何も無さそうだから帰るか」
「うん、そうだね」
「はい」
こうしてあたしは、終始圧倒されていた最初の説明が終わると、魔法少女ギルドを出て行った。
聖百合教の本部へ戻る道中。
「それでは、今日は私は家へ帰りますね」
そう言うとセフィリアは、スカートを軽くたくし上げて頭を下げた後にあたし達から離れていった。
そっか、いくら承諾を得ているとはいえ、十字聖教が実家だから帰らないと駄目なんだよね。
それにしても、やっぱいつ見ても絵になるというか、なんというか。
うつくしい……。
っていうのは置いといて……。
指輪貰ってまだお礼言ってなかったから、言わなきゃだった。
「エレナ、指輪ありがとうね。助かったよ」
指輪をつけてから、変な気分になる事も無かった。
もしもあの気分のままだったら、説明を聞くどころじゃないからね。
エレナには本当、感謝だね。
「お、おう」
でもどこか、エレナの様子がぎこちない。
どうしたんだろ?
あー、きっとあたしと同じで変身したら変な気分になるのかな?




