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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 16 魔法少女の卵になった百合作家、首席候補になる 2日目
117/420

16-1

 翌日。

 学園内、試験場にて。


 参加者と観客が全員揃っている。

 もちろん、昨日魔法力が尽きて倒れたエレナもいた。


「エレナ! 元気になって良かった!」

「ゆきは心配しすぎだな。俺があんなのでまいるかよ」

 初日は何だか考え事してたのか、すごい近寄り難い雰囲気だったけども……。

 今はいつものエレナだ!

 しかも魔法力も体力も回復してるみたいだし、本当に良かった。


「でもすごかったね、100万だよ! ミカエル超えてたよ!」

「あ? あ、あぁ……」

 あの力は本当にすごかった。

 きっと見えないところで魔法の練習とかしていたのかも?


「実戦で使えてたら勝ってたのに、残念だったねえ」

「あー、そうだな」

 本当、惜しかったよね。

 100万もあれば、ミカエルどころかグランドリリィ間違いなしだったのに。


「全員が揃いましたね。それでは、グランドリリィ決定戦2日目を始めます」

 おっと、学園長が話し始めた。

 聞かなきゃ。

 今日はどんな組み合わせになるかな?


「本日の組み合わせはミカエルさん対ウィーンさん、エレナさん対ゆきさんです」

 ついにきた……。

 あたしとエレナが戦う時が。


「それではミカエルさん、ウィーンさん、準備をしてください」

 魔法力ではミカエルの方が圧倒的だし、何よりもウィーンってミカエルのお付の者なわけだよね。

 主従の間柄で戦うのはやり辛そうかも?


「学園長」

「はい、何でしょうか」

「私は棄権します」

 まあ、そうだよね。

 あたしがウィーンだったら、やっぱりそうするもん。

 立場的にも、魔法力的にも。


「確かにあなたとミカエルさんの魔法力に大きな差があります。ですが必ずしも魔法力通りの結果になるとは限りませんよ」

「いえ、私は元々ミカエル様に仕える身。たとえ試験であったとしても、主人に刃を向ける事が出来ません」

 じゃあ初戦はすぐ終わりかな。

 あたしも準備しないと……。


 そう思った時だった。


「よろしいですよ。ウィーンさん」

「ミカエル様!」

「あなたの力を測りたいと思っておりましたし、良い機会だと思います」

「……かしこまりました」

 まさかのミカエルからの言ってくるなんて!

 で、でも、魔法力が逆ならまだしも、こんだけ実力差があるんじゃ……。

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