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「はぁ!! ブレイズライト!!」
ミカエルが魔法で光の玉を作って、エレナへぶつけようとする。
「おらおら!!」
エレナも魔法で光の玉を作って、ミカエルの攻撃にぶつけて相殺する。
この魔法の相殺っていうのが意外と複雑で、魔法の属性が反発しあってないとうまく出来ないみたい。
意外と考えられているねこの世界……。
でも……。
今まで静かだったのに、急にどんどこ激しい戦いしてる。
ウィーンは格闘メインだったから、なんかこうこれが本当の魔法対決!って感じがするね。
さっきのなんだったんだろう。
「アイシクルショット!!」
ミカエルが魔法の属性を光から氷に変えて、相殺出来ないようにしてきた!
「おらおらおら!!」
でもエレナも属性をかえて、すかさず対応する。
うーん、エレナ強い。
「テンペストインフェルノ!!」
ミカエルはまた属性を変えたよ!
今度は風だ。
えっと、風を相殺するには……。
「うるせえ! いちいち名前いわねえと魔法使えないのか!」
そうだ、地属性だ。
エレナは地面から土壁だして攻撃を防いだ!
あたしが考えている間にもう行動している……。
やっぱ出来る。
それにしても、確かにミカエルって魔法の名前言うよね。
まるでラノベみたいだね?
そのうちすごい厨二な魔法名とか言ってきそう。
……今もそうかも。
「ライトエミッシング!!」
「うおおお!!」
今度は雷だ。
これもエレナは相殺した。
すごい魔法の応酬だね……。
「はぁ……、はぁ……。くそ……」
「どうしましたか? もう終わりですか?」
エレナがつかれているし、ミカエルは元気なままだし。
これだけ激しく魔法使ったって事は、魔法力に変化があったはず。
エレナ:11000。
ミカエル:540000。
ひえ、エレナめちゃくちゃ消耗している……。
ミカエルは逆に全然魔法力減ってないし!
「どうしますか? 棄権しますか?」
「はぁ、はぁ……、んなもんするかよ」
「もうわたくしの魔法を相殺する力は残っていない、今まともに攻撃を受ければ、あなたはただじゃ済みませんよ」
「うるせえ……、はぁ、はぁ……」
「あなたはここまで強くなりました。優秀な魔法少女として活躍するでしょう、そんなあなたをこれ以上傷つけたくはありません」
「嫌味かよ……、クソ……」
「……仕方ありません。それでは終わりにしましょう」




