表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/420

14-1

 実地での試験が終わって数日後。


 MA学園、教室にて。


 あたしはふと、周囲を見回した。

 クラスメイトが随分減ったような気がする。

 そういえばエレナが、実戦体験してやめちゃったとか、試験で怖気づいて何も出来なかった奴は退学処分になったとか言ってたような?

 それでも減りすぎじゃない……?

 半分近く居なくなったような気がする。


「うにぅZzz」

「…………」

「Zzz」

「…………」

「さて今日は、大事なお話があります」

 うーん。

 寝てたと思ったらいきなり話し出す。

 居眠り幼女フロリアンナ先生、分からない……。

 大事な話ってなんだろ?


「先の試験でグランドリリィ決定戦を受ける方が決まりました」

 そういえばそんなのあったね。

 確か学園首席を決めて、可愛い魔法少女衣装が着れるんだっけ?

 日々の授業をこなすだけで手いっぱいだし、あたしよりすごい人だらけだから全然気にもしてなかったよ。


「前回の試験ではミカエルさんとウィーンさんでした」

 あの石柱破壊のことかー。

 あたし、本当に無力だった。

 今なら自力でも戦えるし、少しはマシになったかな……?


「今回の試験で選ばれたのはふたりです」

 おー。

 じゃあグランドリリィを決める試験は全員で4人ってわけだね。

 誰だろ?


「エレナさん、そしてゆきさんです」

 おお、エレナ!

 すごいなぁ……、なんかあたしまで嬉しくなっちゃうよね。


 ん?

 あたし?


「おお! 俺らか!」

「はい」

「あ、あたしも……?」

「はい」

 どうやら間違いではないみたいだけども……。

 えっ?

 えぇっ?


「試験の日時は後日連絡します。では今日はここまでZzz」

 いやいや!

 あたし?

 そんなわけないでしょ!

 何かの間違いだよね?

 そうだよね?

 寝ぼけてただけだよね……?


「ちょっと学園長の所行ってくる!!」

「お、おい! ゆき!!」

 急いで確認しなきゃ。

 こうなったら学園長に直接聞いてみるしかない!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ