昼休みは何するの？
無事に四限まで終わり、昼食へ。
ミニル 「いやー、講義って疲れるね。何か食べに行こうか？」
ナルーア 「何食うかなー。」
浩二 「俺お金もってなかったわ…」
ミニル 「ここは全部無料だよ。何でも生徒が自給自足してるからなんだって。」
浩二 「もうここ天国だろ。」
ナルーア 「とりあえず食堂行こーぜ。」
ミニル達は食堂へ。
教室でお弁当を食べるモコとミルモ。
ミルモ 「私思うんだけどさ、」
モコ 「ん？」
ミルモ 「モコちゃんってコージ君の事、まんざらでもない気がするんだけど。」
モコ 「ちょ！！ミルモまでやめてよ…本当にあんな女の子みたいな性格無理だから。」
ミルモ 「えー、でもモコちゃん普段男の子と話さないのにコージ君だけやたらと食いつくじゃない。」
モコ 「そ、それは！！」
ミルモ 「それは？」
モコ 「…あーもういいよ、この話は！早く遊び行こ！」
ミルモ 「あー、あやふやにしようとしてる！」
モコ 「ちがーーう！」
食堂ー
ミニル 「僕思ったんだけどさ、」
ナルーア 「ん？」
ミニル 「コージ、モコちゃんのこと好きだろ？」
浩二 「おいおい、ミニル何言ってんだよ。人がゴリラに恋するわけないだろ？」
ミニル 「聞いた話によると、男が女の子に悪口言ったりするのは好きって証拠らしいぞ。」
ナルーア 「それ聞いた事ある。コージ、確定したな。」
浩二 「勘弁してくれ。俺はあんなゴリラよりミルモちゃんみたいな可愛い子がいいよ。」
ナルーア 「そういえば、俺が何か行った時にミルモちゃんからドスの効いた声しなかったか？」
ミニル 「あれってモコちゃんじゃないの？」
浩二 「いや、俺も確かにミルモちゃんから聞こえた気がする…」
ミニル 「気がするだけだろ？流石にミルモちゃんがあんなドスの効いた声発するわけないよ。」
ナルーア 「そうなんだよなぁ。俺一瞬ビビっちまったぜ。」
浩二 「よしゃ、飯食ったら散歩しよーぜ！」
ミニル 「いーね！」
ナルーア 「早く食っちまおうぜ！」
庭
浩二 「うわー、あの池めっちゃ汚ねーな。」
ミニル 「たしかに。あれ掃除しろって言われたら絶対逃げるよ。」
ナルーア 「しっかし、花咲まくってんな。何の花だこれ？」
浩二 「うーん、分からん。」
ミニル 「春のいい匂いがするなぁ〜」
浩二 「夏になったら一気に緑になるからなぁ。楽しみだわ！」
ナルーア 「夏になったら川とか虫取りとか色々やろうぜ！」
ミニル 「だな。笑」
ナルーア 「ん？あそこにいるのミルモちゃん達じゃね？」
浩二 「どれどれ…本当じゃん。」
ミニル 「花詰んでるね。女の子らしい遊びだな。」
浩二 「よし、俺も何か花持ってってあげようかな。」
ナルーア 「コージはセンスないから俺が持ってくしかねーな。」
ミニル 「だめだよ君達、ここは僕が…」
浩二 「俺だ！」
ナルーア 「いいや、俺だね！」
ミニル 「僕しかいないだろ！」
ミルモ 「何だか騒がしいね。」
モコ 「あー、あの三バカか。こんな所まできて何してんだろ。」
ミルモ 「ねー、コージ君にお花選んでもらったら？」
モコ 「な、何でアイツにそんな事してもらわなくちゃ！」
ミルモ 「いーじゃん、私はほかの2人に選んでもらうから。ね？」
モコ 「…分かった。」
ナルーア 「おい、ゴリラが来るぞ…」
ミニル 「僕達うるさかったかな…？」
スタスタスタ
モコ 「おい、子鹿！！」
浩二 「あ〜ん？あんだよ。」
モコ 「特別にウチの花飾りの花を選ばせてやる！」
浩二 「いやいーよ別に…面倒臭いし。」
モコ 「っな！！さっさと選ばないと股間蹴るぞ！！」
ナルーア 「おー怖…」
浩二 「えぇー。んじゃそこの花でいいよ。」
モコ 「この黄色い花？何でこれにしたの？」
浩二 「えぇー、黄色が好きだから…」
モコ 「好きな色…ふん、特別にこの花で作ってあげるわ。」
浩二 「おーおー、いくらでも作ってくれ。」
モコはちょっと嬉しそうに帰っていく。
ナルーア 「何だったんだ？」
浩二 「分からん…」
ミニル （2人とも鈍いなぁ。他から見れば丸わかりだぞ。笑）
ミルモもやってくる。
浩二 「ミルモちゃん！！どしたの？笑」
ミルモ 「モコちゃんがお花選んで貰ったって言ってたから私も選んで欲しいなって。」
浩二 「いくらでも選ぶよ！！」
ミルモ 「ごめんねコージ君。コージ君はもうモコちゃんに選んじゃったから他の2人に選んで欲しいの。」
浩二 「そ、そんなぁ…」
ミルモ 「今度はコージ君にも選んで欲しいな。」
浩二 「そ、その時は任せて！！」
ナルーア 「残念だったな、コージ。」
ミニル 「ごめんね、コージ。」
浩二 「別にいーよーん。次は俺が選ぶから。」
ミルモ 「2人ともありがとう。またね！」
ミルモはモコの元へ帰っていく。
ナルーア 「ミルモちゃん最高。」
ミニル 「やっぱり人気なだけあるね。」
浩二 「人気！？マジかよ。俺の青春が…」
ミニル 「はは笑コージは気にすることないと思うけど？」
浩二 「え、どゆこと？」
ミニル 「そのまんまだよ。」
浩二 「え、どういうことだー！？ナルーア教えてくれよ！」
ナルーア 「…ミルモちゃんがコージの事好きとかか？そんなことありえないか！！」
浩二 「え…それあるぞ。」
ナルーア 「いやいやいや、普通に考えてありえないから。」
浩二 「でもミニルが言うには、俺の青春は気にすることないって。」
ナルーア 「んん？どういうことだ？」
浩二 「…分からん。」
ミニル 「まあまあ。とにかく散歩の続きをしようよ。」
ナルーア 「そーだな！俺あっちの方行きてーな。」
浩二 「うーーん…」
浩二の初日の学校生活は無事に終えることができた。
