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え!?どういうことですかぁ!!

ミニル 「じゃあ実家から荷物持ってくるから待ってて!」


ミニルはそう言うと浩二を置いたまま走って行った。


浩二 「おいおい、俺一人にしないでよ…」


浩二 「…とりあえず周り散策するか。」


浩二はする事もないので周りを散策することにした。


浩二 「いやー、流石に異世界は栄えてるな。それに不思議なものも売ってる。とりあえず金は稼がないといけないよなぁ。」


浩二 「ていうかバイトってなにやるんだろ?商業的なやつかなぁ。」


お兄ちゃん、違う国の人?


狐のような耳をした女の子が声をかけてくる。


浩二 「あ、そ、そうだよ。」


女の子 「じゃあ、これあげる!!」


女の子は浩二に果物のようなモノをあげて、ササッと走って行ってしまった。


浩二 「…異世界って優しい人しかいないんだな。」


ガブっ


甘い汁が口の中へジュースのように入り込んでくる。


浩二 「…うめーなぁ笑」


浩二は異世界の人々の優しさを心の中にしまうことにした。


そうこうしている内にミニルが戻ってきた。


ミニル 「お待たせ、とりあえずコージの分も持ってきたよ。」


どうやら身寄りのないコージのために色々持ってきてくれたようだ。


浩二 「あ、ありがとう…。でもいいの?こんなにしてもらって。」


ミニル 「全然いいよ〜!だって、僕らもう(友達)だろ?」


浩二 「…友達。」


浩二は初めて友達が出来たことに感無量であった。


浩二 「友達、うん。俺らはもう友達だよな!!」


浩二 「フウウウウウウ!!」


浩二は変なテンションになっていた。


ミニル 「コージ、大丈夫?」


浩二 「これが俺の本性さ!早く学校行こーぜ!」


浩二 「ピカピカの1年生だ!友達100人作って富士山の上でおにぎり食うぞー!!」


ミニル 「う、なんかちょっと怖いしフジサンって誰だ?」


浩二 「ん?何か言った?」


ミニル 「あ、何でもないよ!さ、行こうか!」


浩二の足取りは軽くなっていた。


ミニル 「ここからね、電車で行くからね。」


浩二 「あ、俺かね持ってないや…」


ミニル 「とりあえずコージの分も出しておくよ。」


浩二 「あ、すまん!後で働いて返すから!」


ミニル 「はは。期待して待ってるよ。」


浩二とミニルはセンダー町行きの電車乗る。


浩二 「うぉーー窓開けると風すげ〜」


ミニル 「あんまり顔出すと危ないよ〜」


浩二 「大丈夫大丈夫!って!うわぁ!!」


浩二は電車の窓から落下しそうなる。


ミニル 「危な!ほらーだから危ないって!」


浩二 「すまんすまん、気をつけるよ!」


ミニル 「本当に気をつけてよね!」


ミニル (コージって本性だすとかなり危ない人かも知れないな…)


浩二 「んで、えーと何出て町だっけ?」


ミニル 「センダー町だよ。すごく田舎だけど、川とか色んな虫とかいてすごく楽しい所だよ。旅行者も田舎感味わいたい人とかよく来るって聞くよ。」


浩二 「へー。俺は都会だったから田舎とか行ったことないなぁ。虫あんま好きじゃねーんだよなぁ。」


ミニル 「四季全部楽しいよ。きっとコージも気に入ると思う。」


浩二 「ふーん。ま、行ってみないとな。」


ミニル 「今の季節だと春だから入学時期で丁度いいね。」


浩二 「ミニルは学校行ってなかったの?」


ミニル 「行ってなかったな〜。この世界だと学校とか行かなくても働いてればいいんだよ。」


浩二 「なんの仕事してたの?」


ミニル 「家で動画配信してただけだよ。」


浩二 「あー最近流行りの。この世界でも流行ってたんだ。」


ミニル 「動画配信は簡単だし儲かるからね。でも最近飽きてきてさー、そんな所にコージが現れたから丁度良かったよ。」


浩二 「ところで、学校で何学ぶの?」


ミニル 「んー普通に数学とかじゃない?あんま分からないんだよねー。」


浩二 「行ってからのお楽しみってわけか。」


ミニル 「そうだね。」


ピンポーン


次はセンダー町。センダー町です。お降りの際は足元に気をつけてお降り下さい。


浩二 「お、ここかな?」


ミニル 「だね。さ、降りる準備しよっか。」


浩二とミニルが降りようとした時ー


え、君たち新入生?


見知らぬ声が聞こえた。


ナルーア 「俺も新入生なんだけど、1人って何だか心細いくてさー。丁度良い所に君たちがいたから良かったよ!」


新入生と名乗る者は耳が生えていた。


浩二 「うぉ、耳生えてる。」


ミニル 「君も新入生?僕達も今日から新入生なんだ。」


浩二 「俺は浩二。んで横にいるのがミニル。」


ナルーア 「コージにミニルね。」


ミニル 「君は何ていう名前なの?」


ナルーア 「あー俺ナルーア!よろしく!28歳でーす。」


浩二 「あ、俺達と近いじゃん。」


ミニル 「僕は30歳でコージが27歳だよ。」


ナルーア 「へー。宜しくね〜。学校ってあそこだよね?早く行こーぜ!」


浩二 「…耳触ってみてもいい?」


ナルーア 「え?あぁ、まあいいけど。あんま強く触らないでな?」


ふみふみふみ


浩二 「すげーやわらけぇ!フワフワじゃん!」


ナルーア 「そうか?女の子ならもっとフワフワのやついるぞ?」


浩二 「お、女の子…」


ミニル 「ん?コージ女の子苦手なの?」


浩二 「あんまり話したことないって言うか…」


ナルーア 「ならいい機会じゃん!学校で女の子に慣れよーな!」


浩二 「え、な、慣れるかなぁ?」


ミニル 「まぁ、3年いれば慣れるんじゃない?」


浩二 「…よーし、頑張るぞ!!」



入学届けを出しに行く3人。


ミニル 「入学したいんですけどー。」


学長 「はいはい、ミニル君とナルーア君ね、よろしく。」


浩二 「え、俺は?」


学長 「コージ君と言ったかね?君はこの世界の者ではないからなー、入学は厳しいと思うんだか。」


浩二 「えぇ!!何ですかそれは!どうにかできないんですか?」


学長 「うーん、一応市に提出する事になっててねー。この学校の規則で他の国の者は入れないことになってるんだよ。」


ミニル 「どーにか出来ないのでしょうか?学長!」


ナルーア 「コージだけ入学できないなんてそりゃねーぜ学長!」


学長!学長!


謎の学長コールが流れる。


浩二 「いやー、ちょっと改ざんするだけでいいんですよ。学長。」


浩二は悪い顔で悪いことを言う。


学長 「そ、そんな事したら私の存在が改ざんされちゃうよ…」


浩二 「こんな時にダジャレ言ってる場合じゃないんですよぉー!がくちょぉー!!」


浩二 「俺の異世界青春物語どうすんだよぉぉーーー!」


がくちょー!!!!


果たして学長はどう出るのかー


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