8/21
夜のトイレ
優しいのは父
「怖いテレビ 見てしまったから
トイレ 行けなくなった」と
チラリ 父
チラリ 母
さてさて どちらに 声をかけるか
知らない顔して なろう読む
決めた 小人が行く先は 父
部屋から 父 駆り出して
笑いながら 付き合う 夫
身軽さ、素晴らしいと
「お父さん優しいね、良かったね」
褒めあげる
夫 ニヤニヤ
トイレに入るの見届ける
そして 自室に戻る
あら、あら、あら、あら
用終わり 出るととたんに
バタバタバタバタ
バタン 扉開き
「もう、お父さんは!」
そうなるよね
笑いながら
昔の 自分も 同じように
怖くて 父に 着いてきて もらったこと
懐かしく 思い出す
年月が過ぎ
自分が小人に付き合う番
この小人も
いつか 思い出すかな
言い合いするのも父(笑)