第三章 キャラクター紹介(ネタバレ注意) その3
名前:イタンシン
年齢:数百歳
性別:男
職業:魔王幹部&盗賊団【ノーネーム】団長
説明:
魔王幹部の一人。魔王復活の活動をする中で心の穴を埋めるように蒐集という趣味を見つけ、魔王復活の活動と並行しながら骨とう品や貴重品などを奪い、盗み集めていた。【ノーネーム】はその活動の中で結成された。
魔剣を三本所有したスパーダとゼノに敗北。
敗因は蒐集にかまけ自身の強化を怠ったことだと同じ魔王幹部であるレイクルードに告げられる。
能力:
魔力特性無し。
特殊型魔法【残機性人生】
体内に自身のものを含め九百九十九個の魂を補充・保有することができる(補充・保有できる魂はイタンシンが儀式を施した0歳~十三歳までの子供に限られる)。その魂を利用して様々な効力を発揮する。
1.自身が死亡した時魂を一つ消費することで生き返ることができる。
2.魂を消費することで一撃の攻撃威力を上昇させる。威力の上昇は消費する魂の個数に比例する。放つ技はそれぞれ【命拳】、【命蹴】。
3.魂を同時に五十個消費することで五分間全ての能力値が上昇する。この状態になっている時、イタンシンの肌には奇妙な刻印が浮かんでいる。
名前:フィオネ
年齢:十九歳
性別:女
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
母が他界したことで頭がおかしくなった父親に強姦される日々を送っていたが、彼女の魔法の才能に目をつけたイタンシンが父親を殺害、彼女を助け出した。
それ以降フィオネはイタンシンを敬愛、崇拝し彼のために全てを懸けて尽くすことを決めた。
能力:
魔力特性なし。
特殊型魔法【届かないこの想い】
フィオネは自身と彼女が手で触れたものにS極またはN極を付与することが可能である。付与されたものは異極ならば引き合い、同極ならば反発する。一度に付与が可能なのは二つの物体までであり、自身に極を設定してもそれはカウントされる。
このS極とN極で生じる磁力はフィオネの魔法下でしか作用せず、フィオネに触れられた者がフィオネが触れていない金属に引き寄せられたり反発したりするということは無い。
補足すると、フィオネ本人に極が設定された状態で磁力が発生した時、魔力の出力量が多い方だけが反発もしくは引き寄せの影響を受ける。
名前:ボルカノ
年齢:三十歳
性別:男
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
イタンシンの強さに惹かれ【ノーネーム】に加入した。一言で言うならクールな男。だが心の奥には強い相手と戦いたいという本能があり、熱く滾る熱を求めている。エリーザたちに敗北し、強くなって再戦を果たすため逃走した。
能力:
魔力特性なし。
特殊型魔法【血沸血踊血巡】
自身の血液を操作する。体内であろうと体外であろうと操作可能。これにより様々な技を使う。
1.【血弾】
血を高圧縮し銃弾のように凄まじい速度で放つ。
2.【血連弾】
血を細かく分割、それぞれを圧縮し、一度に大量の血液の粒を放つ。【血弾】の連射版。
3.【血刃】
体外の血を固め、鋭利な刃物を作る。今章では腕から放出した血を固め、腕から血の刃を生やした。
4.【血行迅巡】
体内の血液を高速循環させ、身体能力や五感、反射神経を急激に上昇させる。
この技を使っている際は他の血液の操作はできないため、【血弾】や【血刃】を使用することはできない。だがそれを差し引いたとしてもおつりがくる程度には強力無比な技。
名前:カンパネギア
年齢:二十三歳
性別:女
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
趣味は昆虫の角をへし折ること。
幼少期、住んでいた村ではいない者、いらない者として扱われてきたがカンパネギアは特に気にしていなかった。転機は村が食糧難に陥った時。飢餓感からカンパネギアの特殊型魔法が覚醒し、子供で非力だった彼女はその魔法で村人を殺し、人肉を食べることで飢えを凌いだ。人を殺す罪悪感はいない者、いらない者扱いされていた彼女には微塵も無かった。
能力:
魔力特性無し。
特殊型魔法【一般通過運命】
カンパネギアが対象とする物体を有機物、無機物問わずすり抜けられるようにする。透過できる物体は一度に一つまで(例外あり)。
人間に使用すれば人間の皮膚や筋肉をすり抜け、臓器を鷲掴むことができ、無機物に使用すれば壁を通過したり地面に潜ることも可能。
壁や人間を透過できるようにしても、実際にすり抜けられるようになるのはカンパネギアのみである。
◆
【一般通過運命】の例外事象は以下の三つの条件を満たすと発動。
1.カンパネギアが有機物を透過対象として定めていること。
2.対象とした有機物との距離が二メートル以内であること。
3.二つ目の条件の範囲内に幅二十センチ以内の無機物があること。
以上の条件を満たした時、カンパネギアは範囲内にある任意の無機物を透過する。
名前:サシタ
年齢:二十歳
性別:男
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
初めての殺人は、小さくした物体を料理の中に混入させ、元の大きさに戻すことで両親を殺害。
殺した理由は興味本位。自分の魔法でどんなことができるか試してみたかっただけ。
貧民街の出身。泥水をジュースのように飲み、泥をケーキのように食べる生活を送っていたので特に不幸せを実感する事は無かった。当然倫理観は無いため罪悪感も殺人への躊躇いもない。
能力:
魔力特性無し。
特殊型魔法【全ては俺の手の平に】
触れた物体を彼の手の平程度の大きさまで収縮させる。これには制限がある。
1.生物には使用できない。つまり生きた人間やモンスターを小さくすることはできない。縮小できるのは無機物のみ。しかし既に生を終えた生物に関してはその限りではなく、死んだ人間などに関しては今のように縮小させることができる。
2.あまりにも大きな物体を収縮させることはできない。彼が収縮させることのできる物体は大きさが四メートルまでの物体に限られる。
3.縮小の度合いを任意で変更することができない。触れた物体を縮小させる時、その物体は必ず彼の手の平に収まる程度の大きさになる。つまり、それ以外の大きさに物体を収縮させることはできない。
名前:バーガー
年齢:十七歳
性別:男
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
呑気な性格。頭はあまりよろしくない。完全に戦闘要員。
何でも楽しむことができる。なので殺人や拷問も楽しんで行える。
ちなみに拷問の時などに気が乗らないときは、早く終わらせようとして即殺すことが多々あったため拷問をする時、【ノーネーム】の面々はバーガーの今日の気分を伺うのが習慣になっている。
能力:
特殊型魔法【巨大化】
自身の肉体の一部を大きくする。
できるのは大きくするだけであり小さくすることはできない。また大きくできるのは一部分だけであり、一度に二つの部分を大きくすることもできない。
大きくなった部位はただ見た目が大きくなっただけでなく皮が分厚くなり内蔵する筋肉も膨大になる。よって生半可な攻撃では巨大化した部位に致命的なダメージを与えることはできない。
◆
特殊型魔法突然変異現象【超越】により、肉体の一部分しか巨大化できないという制限が取り払われ、身体全体を巨大化させることができるようになった。
名前:チュルラ
年齢:十五歳
性別:男
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
【ノーネーム】の中で一番情報量が無い男。人を騙し、殺すことに快楽を覚えておりそれを共有できていた【ノーネーム】のメンバーとは良好な関係を築いていた。
能力:
特殊型魔法【偽誤認識】
対象を指定した人物として周囲に認識させる。自分を周囲から誤認識させることも第三者を周囲から誤認識させることも可能。
発動に関する条件は四つ。
1.指定した人物が既に死亡していること。
2.指定した人物の死体を対象の二メートル以内に配置すること。
3.誤認識の対象にできるのは人間のみ。周囲に対象をモンスターだと誤認識させるようなことはできない。
4.魔法を一度に発動できる上限は五人。ただし自分に魔法を発動しない場合に限り同時に六人に発動することができる。
この魔法が厄介なのは、これが変装や変化ではなく「誤認識させる」という点。
対象は変装するわけでも肉体を変化させ化ける訳でも無いにも関わらず周囲が対象を「その人」だと認識してしまう。
どれだけ歩き方が「その人」からかけ離れていても、喋り方が「その人」に即していなくとも、周囲は対象を誤認識しているため、余程のことが無い限りは違和感を覚えない。
名前:ムオー
年齢:二十四歳
性別:男
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
趣味は裁縫。その延長で拷問では相手の皮膚に針で糸を通して楽しんでいる。
身寄りがおらず、七歳で怖い大人に捕りそこから五年間娼館で働かされていた。だがその心は折れず、粛々と脱出の好機を伺っていた。
そして脱出の好機が訪れたムオーは相手をしていた客の局部を噛み千切り娼館から抜け出そうとする。だが大人たちに捕まってしまい殺されそうになる。死の淵に立たされたムオー、そこで彼の特殊型魔法が覚醒し大人たちを全員殺害する。
そこに偶然居合わせたドンドフがそれを目撃し、面白そうという理由でムオーを勧誘したことで【ノーネーム】にした。
※ドンドフが娼館に来ていたのは普通に女を抱くためです。
能力:
魔力特性なし。
特殊型魔法【酸泉】
口から酸性値がとてつもなく上昇した嘔吐物を吐く。その威力は人に当てれば人が溶け、魔力壁に当てれば魔力壁が溶けるほど。
ムオーの体内にある段階では酸性値は正常なためムオーの体内が溶けるようなことはない。
また【酸吐弾】というボルカノの【血弾】を参考にした技なども使用する。
名前:ドンドフ
年齢:四十一歳
性別:男
職業:盗賊団【ノーネーム】団員
説明:
種族は鬼族。
凶暴で単純バカ。圧倒的な暴力で相手を蹂躙することに何よりの快楽を見出している。
住んでいたオーガの里を壊滅させ放浪していた所を【ノーネーム】に勧誘された。単純な腕っぷしのみで【ノーネーム】に加入できた唯一の男。好
きな酒はヘビ酒。ムオーとのオセロの戦績はムオーの百戦百勝。
能力:
魔力特性なし。
オーガであるドンドフは凄まじい怪力と肉体の強度を誇る。この怪力に強化魔法を上乗せして殴る単純明快な戦闘スタイル。またその筋肉でちょっとやそっとの攻撃ではダメージを受けない。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
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◇◇◇
今回は第三章の敵側の情報を書き連ねさせていただきました。
本編に全く書いてない情報があり読者様を困惑させたかもしれませんのでその点については謝罪させていただきます。
【ノーネーム】のメンバーの過去を本編で掘り下げなかったのは読者様が彼らを同情の余地の無い絶対悪として見てほしかったのと、そもそも過去回想を挟む暇が無かったという理由からです。
もし不明な点や、ここおかしくない?っていう点などありましたらお教えいただけると助かります!