痴女の猫人。突然の性癖開放
買い物を終えて、日はまだまだ高い。
ならば当然、レベル上げだ。
宿に帰ると、ちょうど洗面所から出たヴァーニャさんと鉢合った。
猫人だからか痴女だからか、全裸だ。羞恥心がないのだろうか? くねっとした細い腰の曲線が悩ましい。体毛で大事なところは隠れているからセーフなのか? このあたりのバランス感覚はよくわからない。
「お? ノッグスくん、いい服着てるニャ」
「え、あ、その、はい、買ってもらいました……」
「さすがデキる男は違うにゃ~。よっ、SSSランク! あたしの分は、にゃいのかにゃ~?」
「買っても着ないんじゃ仕方ないですよ」
ヴァーニャさんは、いまさら自分の格好を見て、大きく笑った。
あっけらかんな人だなあ。
「あたしに着るにふさわしい服がにゃいのが悪い! これはもう、おねだりするしかないにゃ。フェスぅ~」
まさに猫撫声を出しながらヴァーニャさんは自分の部屋に入っていった。
ノッグスは顔を赤くしている。亜人同士だし、そうとう刺激的だったようだ。
……ケモナー好きだったら、今の光景は悶絶ものだったのかな。もう少し人に近くないと、ピンとこないなあ。
ノッグスは体は大きく、髪の毛がごわごわしているが、人間に近い。ノッグスの裸だったら興奮したかなあ……。
いや男だ。いかんいかん。
「さ、さっさと用意整えて出ようか」
「そ、そうだね。うん、行こう行こう……」
お互いそそくさと外へ出る準備をした。
冒険者ギルドでは、相変わらず真面目な受付嬢さんが、背筋をピンとして対応してくれた。
昨日のような、ノッグスが必ず安全に倒せるレベル帯はないらしい。
「ここまであがらない小さな依頼は、村に行って聞いてみるのがいいでしょう」
そもそもゴブリン程度なら、依頼するまでもなく、そのへんの人でも倒すことはできる。廃坑ひとつが巣になった、くらいの規模で初めてギルドの依頼にはなる。
そんな依頼は、ないときはない。
しかし待つばっかりじゃあレベルは停滞する。
冒険者なんだし、自分で探しに行かないとね。
しかしノッグスを危険に晒すかも知れない。遠回しに、宿にいてもいいよ、と提案したが断られた。
やる気があるようでなによりだ。
……そうだ。せっかくの自由時間。ノッグスと試したいことがある。
「俺を殴ってくれ!」
突然の性癖開放――




