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ないから

作者: タマネギ

忘れてしまったことが多いから、

会話にならないかもしれないぞ。


ん、そうじゃなくて、

昔の話ならよく覚えているとかで、

私に話しけてくれるのか。


そうだな…自分でも笑って

しまうほど、

当たり前に、

年をとってしまったさ。


重い病気になることはなく、

大きな事故に遭うわけでなく、

思想犯として檻に入れられる

わけでもない。

ありがたい話の中で今日まで

死なずに生きてきただけだ。


話しかけられても、

おはようとか、おやすみとか、

その程度のことしか、

口からは出せないもんだ。


伝え聞かすことなんて、

そんな大それたものは無いから。


がっかりしたか。

まあ、そんなもんだろう。

ただ、おまえさん、

いい目をしているな……

ありのまま…そんな目だ。


きっと、これから、たくさん

がっかりするだろうよ。

おまえさんが、

ほんとに必要なものを

見つけるためにな。


それを見つけるには必要なんだ。

ありのままを見る目が……


いい目を大事にしろよ。

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