95話 同じ高校だったらきっと友達!
衝撃の事実が発覚した!
全員が目を丸くしている。
今冷静でいるのは先生だけだろうか。
僕も絶賛混乱中だ。
どういうこと!?
アオもレイクも目の前の少女も僕と同級生!?
アオは年下だと思っていたし、レイクも年は近いだろうと思っていたけどまさか同級生だったなんて!
「まさか師匠が同級生だったなんて……。」
「まさかフータと同級生だったなんて……。」
アオとレイクが呟くように言う。
僕と同級生なのが嫌だったのかな?
アオは僕のことを師匠って言ってくれるし、レイクも自分のギルドのマスターが同じ年なんてがっかりしたかもしれない。
僕的には二人が同級生だと知って驚いたけど嬉しかったんだけどな……。
二人はそうじゃなかったかもしれない……。
「「嬉しい!」」
「えっ!?」
「嬉しいです!師匠!俺、師匠は一つ上の高校3年だと思っていたので同級生だと知って何だか親近感がわきました。これで学校も一緒だったら……。いえ、そこまでは高望みし過ぎですね……。」
「嬉しいよ!私もフータと同級生で嬉しい!学校も一緒だったらいいのにな……。そしたらきっと仲良くなってるよ!仲良くなってそして……。」
「そして何?」
最後の方が小さくて聞こえなかった。
「な、何でもないよ!」
レイクは顔を赤くして慌てて手をぶんぶんと振る。
きっと仲良くなってるか……。
そうだよね。
一緒の学校だったらきっと仲良くなっているよね……。
現実世界で僕に友達はいないのでレイクもアオも違う学校なんだろうな……。
「あのー、私をほったらかして盛り上がらないで貰えますか?」
ベレー帽の少女が呆れたように言う。
「ごめんさない!」
正直に言うとすっかり忘れていた。
「すっかり忘れていたという顔ですね。」
「そうだった。私はこの子を『フォレスト』に勧誘しようとしていたんだった!あなた名前は?」
「パレットです。」
「そう。パレットいい名前だね!どう?私たちのギルド『フォレスト』に入らない?きっと楽しいよ!」
そんな強引な勧誘でギルドに加入する人なんているのだろうか?
「いいですよ。」
ここにいました。
あんな強引な勧誘でギルドに加入する人が。
「いいの!?」
「はい。よろしくお願いします。」
ベレー帽の少女が淡々と言う。
「やったー!よろしくね、パレットちゃん!」
「ちゃん付けはやめてください。」
「よろしくね、パレット!これでいい?」
「いいです。」
「よろしくお願いします。」
横から先生がいつものニコニコ顔で挨拶をする。
「はい。よろしくお願いします。」
僕がパレットのギルド加入手続きを済ませてパレットは正式に『フォレスト』の仲間になった。
「アオ、さっきから何を考え込んでいるの?」
さっきからアオが何か考えているようなので聞いてみる。
「パレットという名前をどこかで聞いた気がするのですが思い出せなくて……。」
「そっか。有名なプレイヤーなのかもしれないね。」
「もう少しで思い出せそうなんです。ここまで来てるのですが……。」
アオはそう言って自分の喉元を指さす。
「パレットさんは……。」
「ごめんくださーい!『フォレスト』の皆さんいらっしゃいますかー!」
先生が言いかけたところで外から誰かが叫んで僕達を呼んだ。
「いるなら出てきてくださーい!お願いしたい事がありまーす!」
先生の言葉は気になるけど外の声の方が気になって僕たちは外に向かう。
外に出ると一人のドワーフのおじさん土下座をしていた。
「お願いしたい事がある。力を貸してほしい。」
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