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8話 異性でもないのになんでイケメンと話すときって緊張するんだろうね?

 一度落ち着いてもらった《称号》や《スキル》を確認していこう。

 

 『森の王』 パッシブスキルの効果が2倍になる。

       レベルアップ時にもらえるステータスポイントが2倍になる。

       この称号を持つものはいずれ人の世を率いたり率いなかったり。

 

 おい……。

 アバウトだな『森の王』。

 でもパッシブスキルの効果2倍とステータスポイント2倍っていうのは強すぎだよね?

 装備でプラスになるステータスには反映されないっぽいけど単純に人より倍成長できるってことだもんね。

 さて次に行こう。

 次は謎のスキル、『森の目覚め』だよ。

 

 『森の目覚め』 自分の周りに自由自在に森を展開することができる。

         解除すると展開された森は消える。   


 これは『植物操作』と組み合わせるとえげつないのでは?

      

 『植物操作』 自分の周りにある植物を自由自在に操る事が出来る。

  

 やっぱりだよ。

 ということは次の『ドレイン』も組み合わせることができるのでは?

 

 『ドレイン』 自分以外のプレイヤーやモンスターからHPとMPを吸い取り自分のものにすることができる

 

 これは『植物操作』と組み合わせて使う事が出来るのかな?

 もしできたら最強だと思うけど……。

 流石にできないよね……。

 あとで試してみよ!

 

 あとはあんことゆきさんの称号とスキルか。

   

 『森の王の護衛』 森の王の護衛に贈られる称号。

 

 『巨大化』 体が大きくなる。

       かなり疲れる。

     

 『キラーラビット化』 全ステータスが一時的に5倍になる。

            性格が狂暴になる。

            効果時間3分。クールタイム10分。


 あんこの『巨大化』は乗れたりしたら楽しそうだね。

 あとでお願いしてみよう。

 やばいのは『キラーラビット化』の方かな。

 あのツンッとした性格にプラスで狂暴になったらどうなってしまうんだろう。

 まぁ、これも試してみてから考えよう。

 

 ピロン♪


 ん?

 メールだ。


**********************************************


 やほー♪

 みんな元気に遊んでる?

 みんなのアイドル、アイちゃんからのイベントの通知だよ♪

 1週間後の5月8日21時からタッグマッチトーナメントを開催するよ♪

 どうせボッチでプレイしているであろう君たちにアイちゃんからの優しい気づかいだぞ♡

 早く友達を作って『始まりの町』にある掲示板から参加受付してね♪

 上位3チームには豪華景品を用意しているから楽しみにしているんだぞ♡

 以上とってもキュートなアイちゃんからの通知でした♪

 またねー♪


***********************************************


 まずい!

 タッグマッチだと!

 友達を作らないといけないではないか!

 しかも1週間以内に!

 無理無理!

 1年間頑張っても友達出来なかったんだもん。

 1週間なんて絶対無理だよ!

 誰か誘ってくれないかな?

 そうだよ、自分から行かなくても誰かが話しかけてくれれば……。

 ダメだ、ダメだ!

 それでいつも友達ができないんじゃないか!

 このゲームで変わるって決めただろう。

 自分から話しかけるんだ。

 次あった人に話しかけてみよう。

 そうしよう。

 そうと決めたら早速この森から出ないとな。

 あんこに乗せてもらおう!

 

「あんこ、『巨大化』できる?」

「はい。できますよ」

 

 そういうとあんこがどんどん大きくなる。

 そして人ひとりくらいが乗れそうな大きさになった。

 

「あんこ、乗ってもいい?」

「はい。いいですよ」


 了解も貰ったことだし、乗ろうとしているとゆきが肩に乗ってきた。

 「え!?」

 「なによ?早くお姉ちゃんにのりなさいよ。」

 なにこれ?

 めっちゃ可愛いんですけど!

 ここは天国か!

 天国なのか!

「フータ様?乗らないのですか?」

「あ!乗ります、乗ります」

 めっちゃふわふわなんだけど。

 やっぱりここは天国か!

 モフモフ天国だな!

「フータ様?」

「へ? あっ! ごめんぼーっとしてた。とりあえずこの森から出てもらえる?」

「かしこまりました。」

 

 はや!

 あんこめっちゃ早いんだけど!

 流石はAGI 750の化け物。

 あっという間に森から出れた。


「うわーーーーーーーーー! 誰か助けてーーーーーーーー!」

 遠くの方で誰かが牛のモンスターに追われてる。

 これはチャンスなのでは?

 あの人を華麗に助けてその見返りで友達になってもらって、そして一緒にタッグマッチに出場してもらおう。

 うん。

 完璧な作戦だ。

 さて助けに行きますか!

 ついでにスキルも試してみよう。

「あんこ、あの追われてる人のところまで行って!」

「わかりました」

 やっぱり早いな。

 あっという間に到着する。

 

「《森の目覚め》」

 イメージしたのは1本の木なので1本だけ木が現れた。

 イメージ道理に展開できるのか。

「《植物操作》」

 さっき出現させた木を操作して牛のモンスターを捕まえた。

 そして捕まって動けないモンスターを最後は森王の剣で一太刀で仕留めた。

 追われていた人が呆けた顔でこっちを見ていた。

 どうしよう。

 エルフのとてつもないイケメンのお兄さんなんですけど……。

 同じ男でもなんかイケメンって話すの緊張しちゃうよね。

 早く「友達になって一緒にタッグマッチに出場してください!」って言わないと。

 どうしよう。

 めっちゃ緊張してきた。

 早く、言わないと、早く、早く!


 「俺とタッグマッチトーナメントに出場してください!」

 「へ?」

 

 いきなりイケメンのエルフのお兄さんに言われた言葉に僕は間抜けな返事をしてしまった。

 


  

 

 

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