86話 職員室は絶対にコーヒーの匂いがする!
授業もすべて終わりもうすぐ帰れるという所で担任の高橋先生から今世紀最大の重大発表があった。
期末テストが1ヶ月後に迫っている。
期末テストが1ヶ月後に迫っている!
テスト……ああ……なんて忌々しい言葉だろう。
それは強制的に成績の順位をつけられるイベント。
もし赤点なんて取ろうものなら後日補習の上に追試が待っている。
この学校の赤点は平均点関係なく30点未満だ。
なので僕に与えられる使命は絶対に30点だけは取ることだ。
でも去年も前回のテストも何だかんだ言って30点を下回ることは無かったし今回も大丈夫だろう。
さて、帰りますか。
「森山君、職員室で先生とちょっとお話をしましょう。」
帰ろうと思ったら先生に呼ばれてしまった。
嫌だけど断れるはずもないので素直に頷く。
「はい……。」
先生との話が終わったらすぐにでも帰れるように帰りの準備だけして職員室に向かう。
職員室に着くと先生は既に自分の席で待っていた。
「来ましたか。森山君、何で呼び出されたか分かりますか?」
なんとなく予想は着く。
授業中ずっと寝ていることとか、クラスに上手く馴染めていないこととか僕が呼び出される理由はたくさん思いつく。
でも今日は違う理由だ。
分かるけどあえてとぼけておこう。
「分かりません。」
「分かりませんか……。前回のテスト悪かったでしょう。」
やっぱりだ。
そう、僕は前回のテストオール30点台という快挙を成し遂げたのだ!
あの時は本当にひやひやしたよ。
テスト用紙が帰ってくるたびに冷や汗かいてたもん。
「今回は早くからしっかり勉強するんですよ。」
分かってますよ。
分かってますとも。
いつもテストが終わるたびに次回は早めに勉強しようと思うんです。
思うんですけど、何故かいつもギリギリまで勉強できなくて結局一夜漬けになってしまうんですよね。
何でだろう?
「聞いてますか?」
「は、はい!しっかり聞いてます!」
危ない。
心の中で返答したから返答した気になっていた。
「本当に頼みますよ。今回の追試の担当は私になっているんですから。追試が出なければ私も休めるのでお願いしますね。それに森山君は今追試なんてしている暇はないですよね?」
確かにチェンジワールドオンラインをやるために追試なんて受けている暇はないけどどうしてそれを?
「何で知ってるんですか!?」
「最近楽しそうに帰っていくので家に帰ってからの楽しみがあるのではないかと思っただけです。生徒をちゃんと見ていれば誰でも分かりますよ。学校でももう少し楽しそうにしてくれると嬉しいのですが……。」
そんな楽しみな顔してたのかな?
見られてたなんて……ちょっと恥ずかしい……。
「これからは授業中もしっかり起きて早めにテスト勉強してくださいね。」
「はーい。」
「伸ばさない!」
「はい。」
「失礼しました。」
そう言って職員室を出ると部活動をしている生徒の声が聞こえてくる。
勉強かー。
今日からちょっとずつチェンジワールドオンラインを始める前にやろうかな?
追試はいつも休日にある。
追試の日にチェンジワールドオンラインのイベントが来るかもしれないし絶対追試だけは回避しよう。
先生にも迷惑はかけられないしね。
僕は今日からテスト勉強を始めると決め家に帰るのだった。
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