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73話 ピンチはチャンスっていうけど本当にピンチの時はチャンスなんてない!

 あれからしばらく戦い続けてるけどやはり敵が減っている気がしない。

 残り3時間半地点。

 私たちは既に満身創痍だ。

 4人ともHPは半分を切っていていつ倒れてもおかしくない状況だ。

 あんこちゃんは疲れから《巨大化》を解きゆきちゃんは《キラーラビット化》が完全に溶けている。

 べリアちゃんは《種族強化・悪魔》の状態を保っているが先ほどよりも明らかに動きが鈍くなっていて目の輝きもなくなってきている。いつ切れてもおかしくない状態だ。

 戦っていて《暴力姫》について分かってきた。

 どうやら攻撃を当て続けることによって攻撃力が段々と上がっているみたい。

 上限があるのかはまだ分からないけど今のところ上がり続けている。

 そして攻撃を受けてしまうと攻撃力が元に戻ってしまうことが分かった。

 つまり攻撃を躱し続けて当て続ければいいってことだよね!

 簡単とは言わないけどHPが後一撃受ける分も残っていないのでどの道私は攻撃を受けることはできないのだ。

 て、ピンチすぎでしょ私!

 HP回復薬を飲みたいところだけどそんな余裕もない。

 以前敵プレイヤー達に囲まれたまま。

 私たちは全員倒すペースも落ちてじりじりと各々のHPが削られている状態。

 なのに打開策や一発逆転できるような手は何もなし。

 助けを呼ぼうにもフータや先生は戦闘中だと思う。

 今このチームのリーダーは私だ。

 『宝探しゲーム』の最中リーダーらしいことは何一つしなかったけど打開策を何かしら考えないと。

 どうしよう……。

 うーん。

 よし!

 逃げよう!

 さっきは失敗したけど今回は失敗できない。

 一番包囲されてる壁の薄いところは……。 

 べリアちゃんの所だ。

 よし、あそこを一斉攻撃して道を作ろう。

 「みんなそのまま戦いながら聞いて!正直このままだとやられちゃうから逃げることにする!一番包囲の薄いべリアちゃんの所から一気に抜け出すよ。あんこちゃんとゆきちゃんは全力を出しちゃって!何があっても私が運んであげるから!」

 「分かりました!《巨大化》」

 「分かったわ!《キラーラビット化》!---俺様に殺されたいのはどこのどいつだー!」

 「了解!このまま片付ける!」

 私の指示で一斉に動き出す。

 あんこちゃんが《巨大化》で大人数を吹き飛ばし《キラーラビット化》したゆきちゃんとべリアちゃんと私で道を作る。

 「おい!あいつらを行かせるな!」

 後ろからキッカーさんの声が響く。

 結局キッカーさんには何回か攻撃したけど結局一度しか攻撃を当てられなかったな……。

 まあ、しょうがないよね。

 意外と強いんだもんあの人。

 そんなことを考えながら道を切り開く。

 もう少しで抜けられる!

 もう少し……。

 よし!

 道が開いた!

 道が開いたと同時にあんこちゃんとゆきちゃんが力尽きて倒れてしまった。

 HPがまだ残っているので攻撃されて倒れたわけではないとわかる。

 私はあんこちゃんとゆきちゃんを素早く抱え必死の思いで作った道を走り脱出に成功した。

 そして走り続ける。

 いつまで逃げ続けれるか分からないけど今は走り続ける。

 「すみません。倒れてしまって……。」

 「本当に不甲斐ないわ……。」

 あんこちゃんとゆきちゃんが力のない声で私に言う。

 「そんなことない!二人ともよく頑張ったよ!後は私とべリアちゃんに任せて!後3時間半逃げ切って見せるから!」

 「とにかく今はジャングルに入るぞ!常にマップに位置表示されてるとはいえ多少は身を隠せるだろうから。」

 「分かった!」

 私とべリアちゃんは敵プレイヤー達をまくために開けた洞窟の出口付近からジャングルの中へ入っていく。

 何としても残りの3時間半生き残らなければ!

 

 

 

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