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70話 最後の戦いが始まる!その2

レイク視点です

 残り6時間地点。

 

 レイクたちは未だに洞窟の中をさまよっていた。

 「いつまで続くのー。」

 「もうそのセリフ100回くらい聞いたわよ。」

 「まだ100回も言ってないよー。」

 「レイクさんの言う通りです。まだ98回目です。」

 「お姉ちゃん数えてたんだ……。」

 「数えるまでもありません。皆さんの会話は全て覚えています。」

 あんこちゃん優秀すぎ!

 てか、私98回も言ってたんだ……。

 もう言わないようにしよう……。

 「おしゃべりしているところ悪いがようやく出口みたいだぞ。」

 「本当!?」

 べリアちゃんが指をさす方を見ると小さい光が見える。

 「やったー!」

 すぐに駆けだしたのは私とゆきちゃんだった。

 光がどんどん大きくなりほとんど3日ぶりの外に出た。

 「うっ、まぶしっ!」

 いきなり明るいところに出たことでまぶしくて目を瞑ってしまう。

 しばらくすると明るさにも慣れて目を開ける事が出来た。

 「何これ?」

 目の前の光景に私は固まってしまった。

 「もー、急に走り出すなよ。」

 「そうですよ。急に走り出したら危ないですよ。」

 後から遅れて出てきたあんこちゃんとべリアちゃんが固まってる私の背中にぶつかる。

 「痛っ!おい、こんなところで止まるな……。って、なんだこれ?」

 べリアちゃんとあんこちゃんも目の前の光景を見て固まる。

 「何でこんなにプレイヤーがいるのよ?」

 洞窟の出口の周りはプレイヤー達で囲われていた。

 それに全員ニヤニヤしながら武器を抜いてるんだけど!?

 私達が狙われてるの!?

 いや、まだ私達って決まったわけじゃない。

 たまたまここで私たち以外のプレイヤーを待っていた可能性もある。

 「女二人に、うさぎが二匹か……。楽勝だな。」

 ふむふむ。

 彼らが待っているのは女二人とうさぎ二匹か……。

 それ私たちのことだよね!

 どうして!?

 私達悪いことしてないよね!?

 狙われる理由が分からないんだけど!?

 「あのー、何で私たちは狙われてるのでしょうか?」 

 できるだけ丁寧に聞いてみる。

 「あ?てめえら放送聞いてなかったのか?」 

 お、答えてくれた。

 意外と優しい。

 「放送?」

 「さっき運営から放送があって上位5人の名前と位置が発表されたんだよ。マップを見れば上位5人の位置が赤い点で表示されてんだ。ちなみにマップで名前は確認できない。その場に行ってみないと分からないってわけだ。だから、てめえが誰かは分からねえが上位5人の誰かだってことは分かってる。」

 なるほど……。

 結構詳しく教えてくれるな、この人!

 「上位5人の名前って分かりますか?」

 「おう。1位がフータ。」

 「「「「フータ!?」」」」

 フータが1位なの?

 「お?知り合いか?まあ、俺もこいつの顔見知り位ではある。だからお前がフータじゃないことも分かる。で、2位がユウ。3位がネロ。4位がレイク。5位がパレット、だ。」

 私4位なの!?

 結構頑張ってるな私!

 でもこの親切な人のおかげで狙われてる理由が分かった。

 つまり残り少ない時間でPポイントを奪い合えってことですか。

 それにしても何でこんな大人数がここに集まっちゃうかな?

 フータや先生なら大丈夫かもしれないけど私は善良な一般プレイヤーなんですけど!?

 ここは撤退しよう!

 これは負けそうだから撤退するのではない!戦略的撤退なのだ!

 ということで……。

 「あなたの名前は?」

 「キッカーだけど……。」

 「キッカーさん、色々教えてくれてありがとうございました!それでは私たちはここで失礼します!」

 私たちは振り返って洞窟の中に戻ろうと何食わぬ顔をして歩き始める。

「おう、またな……じゃねえよ!お前ら回り込め!」

 キッカーさんが周りのプレイヤーに指示を出すとあっという間に洞窟という唯一の逃げ道も塞がれてしまった。

 しまった!

 戦略的撤退が失敗した!

 そうなると残された道は……。

 「もう腹をくくって戦うしかないんじゃないのか?」

 「そうね。戦う以外選択肢は無さそうね。」

 「そうですね。あまり気は乗りませんが……。」

 「やっぱりそうなるよね……。」

 「ようやくやる気になったか。お前ら、一気に終わらせるぞ!」

 「「「「「「おーーーー!」」」」」」

 「みんな、行くよ!」

 「おう!」

 「了解!」

 「はい!」

 

 こうして私たちの最後の戦いが始まるのだった。

読んでいただきありがとうございます。

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