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58話 アオは完璧の子だった!

フータ視点です!

 景色の変わらないジャングルを進むこと数時間、日が傾き夜が訪れようとしていた。

 「今日はこの辺にしよう。夜になるとどこから何が出てくるかわからなくて危険だから進むのはまた明日にして今日はここで休もう。」

 「わかりました!じゃあ野営の準備しちゃいますね。」

 アオはそう言うとてきぱきと野営の準備を始めた。

 みるみるうちに準備が終わりあっという間に完成した。

 テントが建てられ焚火も出来上がっていた。

 僕が手伝う隙もなく全てをアオが完璧に仕上げていた。

 「師匠、俺カレー作りますけど、師匠もカレーでいいですか?」

 「う、うん。いいけど、アオ料理できるの?」

 「はい。簡単な物だけですけど。」

 この子は完璧な子だ!

 こんなイケメンなくせに料理まで出来るなんて!

 現実世界だったらモテモテなんだろうなー。

 やっぱり、今どきの男子は料理できた方がモテるのかな?

 今度料理教えてもらおう……。

 決してモテたいとかじゃないから!

 決して!


 日も完全に落ちて夜になり僕はカレーを作っているアオをぼーっと眺めていた。

 飯盒でお米を炊き、鍋でコトコトカレーを作っている。

 おいしそうだなー。

 って、ぼーっとしてる場合じゃない!

 アオばかりに何もかもやらせていてはいけない!

 僕も何か手伝わなければ!

 「アオ僕も何か手伝うことない?」

 「うーん。今のところはないですね。師匠はゆっくりして待っていてください。」

 断られてしまった……。

 まあ、ゆっくりしていてって言われたからその通りにしておくか。

 カレー楽しみだなー。

 そして僕は再びぼーっとするのだった。


 「師匠できましたよ。起きてください!」

 「う、うん?あ!ごめん、寝てた!」

 どうやらカレーを待っている間に寝てしまったらしい。

 「別に怒っていませんよ。それよりも早く夜ご飯を食べましょう!」

 「うん!食べよう!」

 そして僕はおいしいカレーライスを一気に食べた。

 大変おいしかったです!


 カレーを食べ終わった後はまったりとした時間を過ごしていた。

 「そういえば僕もカレー食べて大丈夫だったの?」

 「どうしてですか?」

 「だって、あれはアオの食材でしょ。僕まで食べたら3日か持たないんじゃないの?」

 「大丈夫ですよ。はじめから師匠の分も買ってありますから。」

 「え!?そうなの?だったら僕分の食糧費払うよ!」

 「別に要らないですよ。俺が好きでやってることだし、日ごろから師匠にはお世話になってますしね。」

 アオが照れながら言う。

 僕はアオにガバッと抱き着いた。

 「し、ししょう!?急にどうしたんですか!?」

 「君は本当によくできた弟子だよ!僕は君のような弟子がいて本当にうれしく思うよ!いや、本当に!君は最高の弟子だ!」

 「そんなに褒めないでください。少し恥ずかしいです……。」

 

 そのあとはたわいもない話をした後、交互に見張りをしながら眠りについた。

 そして寝ている間は何事もなく日が昇る。

 僕たちは日が昇るのと同時に行動を開始した。

 今日も目指すは山頂だ!


 残り59時間

 

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