表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/220

56話 見栄を張るための嘘はよくないよね!

今回はレイク視点です!

 転送が完了し目を開けても真っ暗だった。

 「わっ!真っ暗!」

 驚いて声を出すと声が反響してるのが分かった。

 真っ暗なので転送が完了していない可能性も考えたが声が反響してるので転送は完了してるらしい。

 まずは明かりを確保しなくては!

 こんなこともあろうかと先日ちゃんとランプを買っておいたのだ。

 本当は夜みんなとおしゃべりするために買ったんだけど……結果オーライだよね!

 ということでアイテムボックスからランプを取り出し明かりをつける。

 明かりをつけたことで周りが見えるようになるとようやく自分がどのような場所にいるのかが分かった。

 植物は一切なく岩ばかりで若干湿っている。

 なるほど洞窟だね。

 それに光が一切ないことから洞窟の深いところにることがわかる。

 他に何かないかとうろうろしていると不意に真っ赤な髪で頭に角を生やした少女が現れた。

 「お化け!」

 「誰がお化けだ!」

 声と同時にげんこつが飛んできた。

 「いてっ!ってべリアちゃんか、驚かさないでよー。」

 「驚かしてねぇよ!勝手に驚いたんだろうが!」

 「いま大きな音がしましたが、おふたりとも大丈夫ですか?」

 声のした方を見ると工事用のヘッドライト付きの工事用ヘルメットをかぶったウサギの姉妹が駆け寄ってきた。

 「レイクさんHPあと1割しかないじゃないですか!何があったんですか!」

 1割?

 本当だ!

 あと1割しかない!

 急いでHP回復のポーションを飲んだ。

 「ふー。これで大丈夫だよ!ちょっとべリアちゃんにげんこつされちゃっただけだから安心して!」

 「げんこつって、べリアさんももうちょっと加減して下さい!」

 「加減したじゃねぇか。死なない程度に。」

 「加減してください!いいですね?」

 「は、はい…。わかりました…。」

 あんこの有無も言わせない雰囲気にべリアが折れた。


 「ところでこれからどうするのよ。」

 「どうするって?」

 「この洞窟でどうするかってことよ!出口もどこにあるのか分からないし!」

 ゆきがやや強い口調言う。

 「もー、そんなに怒らないでよー。そんなヘルメット株ちゃって可愛いんだからー。」

 レイクはそう言うとゆきに抱き着いた。

 「すぐに抱き着かないでよ!こっちは本気で焦ってるのに!」

 「ごめんごめん。でもゆきちゃんが可愛すぎるのがいけないんだよ!」

 「可愛いって……。それならちょっとくらい抱き着かれても……。って良くないわよ!」

 「そんなとこも可愛い!」

 「だから抱き着くなー!」

 

 話が脱線してしまったが取り合えず誰も出口がどこにあるのか分からないので適当に方向を決め、いつか外に出るだろうと信じて歩き始めた。

 「ところであんたたちはどうしてあたいにくっついてるんだい?」

 現在あんこが先頭でその後ろにべリアそしてレイクはべリアの腕にしがみつきゆきはべリアの肩に乗り顔にしがみついていた。

 「だって、ほら、べリアちゃんはこんな暗いところ怖いでしょ。だから私が怖くないようにそばにいてあげてるんだよ。」

 「ここって少し寒いじゃない。べリアが寒いといけないと思ってウサギの温かさを分けてあげようと思って…。」

 「分かった。あたいは怖くもないし寒くもないから離れな。」

 べリアはそう言うと無理矢理二人とも引きはがす。

 「悪魔よ!この女悪魔だわ!」

 「意地悪!別に引っ付いていたっていいじゃん!」

 「意地悪と悪魔で結構。実際あたいは悪魔だしな。あたいは意地悪だから二人をここに置き去りにしてあんこと一緒にここから出ることにするから後は頑張ってよ。じゃあな。」

 くるっと体を半回転させるとべリアは歩き始めようとする。

 「ちょ、ちょっと待ってよ!ごめんなさい!嘘ついてました!怖いから!怖いから置いていかないで!」

 「私も!本当は怖かったからくっついてました!だから置いていかないで!」

 必死に懇願する二人を見てべリアはため息をつく。

 「ちょっとした冗談のつもりだったんだけどな……。怖いのは分かったけど引っ付きすぎるなよ。いいな?」 

 「「わかりました!」」


 そしてまた歩き始めたのだが時間が経つとまたさっきの状態に戻ってしまう。

 何度引きはがしても何度でもレイクとゆきはべリアに引っ付いた。

 

 終わらないこの状況にべリアはため息をつくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ