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49話 早く海で遊びたい!

 ボス部屋には入ってきた扉の反対側にもう一つ扉があった。

 おそらく出口に繋がってるであろう扉を開き道なりに進んでいくと洞窟から出る事が出来た。

 外に出ると目の前には海が広がっていた。

 別の方角に目を向けると海の上に都市が広がっていた。 

 水上都市の様な街だ。

 「わー!うみだー!フータ今すぐ遊びに行こう!べリアちゃんとあんこちゃん、ゆきちゃんも早く行こー!」

 「ちょ、ちょっと待て!引っ張るな!」

 レイクがべリアちゃんの手を引きながら海に向かって走り出す。

 「海を見てテンションが上がるのは分かりますが少し落ち着きなさい。」

 先生が落ち着いた声でレイクの暴走を止める。

 「早く行かないと、海が逃げちゃうよ!」

 「海は逃げないので安心してください。ちゃんとやることをやったら遊びに行きましょう。」

 「……はい。わかりました……。」

 レイクはしょんぼりしながらしぶしぶ了承する。

 「まずは街に行ってポータルに触れて始まりの町と行き来できるようにしましょう。そこからはフータ君と私でギルド登録をしに行きましょう。」

 「そしたら遊びに行ってもいい?」

 「はい。いいですよ。」

 「やったー!じゃあ早く行こう!」

 「レイクちょっと待って。」

 「何?早くしないと海が……」

 「先生も行ったけど海は逃げないから安心して。それよりも約束してた先生のもう一つのスキルが見たくて……。」

 「そうでした。約束してましたね。」

 「俺もずっと気になってました。」

 「レイクさんも急いでるようですのでここでやってしまいましょう。」

 

 「ではやりますね。」 

 「はい!」

 「お願いします!」

 「《常夜の国》」

 先生がそう言うと僕たちの周りだけ段々と暗くなっていく。

 そしてまるで夜になったかのように完全に暗くなった。

 「これが私が王の称号を貰った時に一緒に貰った二つ目のスキル、《常夜の国》です。このスキルは私の決めた範囲を夜の状態にするスキルです。このスキル自体はあまり効果がありませんが《死神化》のスキルには不可欠なスキルですね。」

 「師匠の《森の目覚め》と似てますね。師匠も《森の目覚め》と《植物操作》を一緒に使ってますよね。」

 「そうだね。僕の《森の目覚め》も木を生やせるだけで《植物操作》がなければあまり意味のないスキルだもんね。まだ二人しかいないから詳しくは分からないけど王の称号を貰った人は一緒にフィールド変化系のスキルも貰えるのかな?まあ、これはこれからわかってくるのかな?王の称号を持った人に出会えればだけど。」

 「それではスキルも見せたことですし街に行きますか。」


 街に向かう途中はたまにモンスターと出会ったりしたけど特に問題なく街に着いた。

 街の中心に青い光の柱がありどうやらこれがポータルみたいだった。

 そのポータルに触れると登録されたのか一瞬だけ強く光った。

 試しに中に入ってみると目の前の景色が変わり始まりの町で初期設定が終わった後に出た場所になった。

 おー、実際テレポートが出来たらこんな感じなのかな?

 現実世界でもあればいいのになー。

 「せっかく始まりの町に来たのですからついでにギルド登録もしていきましょう。」

 僕と先生は始まりの町にあるギルド登録の掲示板で先生を『フォレスト』の加入手続きをした。

 「これで完了です。」

 「ありがとうございます。改めて、よろしくお願いします。フータ君。」

 「こちらこそよろしくお願いします!」


 


 

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