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48話 スケルトンって骨だけなのにどうやって体を支えてるんだろうね?

 中に入ると広くて何もない空間の真ん中にでかい骸骨が立っていた。

 体長は5メートル程あり太いが脆そうな骨で構成されていて右手に片手剣、左手に円形の盾を持っている。 名前は『ジャイアントスケルトン』だ。

 「なかなか大きいですね。武器は剣ですか。それなら私の《死神化》のスキルが有効そうですね。ですのでここは私に任せてもらっても良いでしょうか?せっかくなので私がどの程度戦えるのか見ていてください。」

 「わかりました。でも無理はしないでください。一応いつでも戦闘に入れるようにはしておきますね。」

 「はい。よろしくお願いします。」

 先生はそう言うと一人でジャイアントスケルトンのもとへ向かっていく。

 僕たちは先生の戦いを邪魔しないように後ろへ下がる。

 「本当に大丈夫なんでしょうか?」

 大丈夫だとは思うけどやはり少し心配なのでチェイスさんに聞いてみる。

 「心配はいりませんよ。見ていてください。ジャイアントスケルトンごときではシュウ様の相手になりませんので。」

 

 先生とジャイアントスケルトンの戦闘が始まった。

 ジャイアントスケルトンは右手に持った片手剣を振り回す。

 しかし、振り回された攻撃は先生に当たることは無かった。

 いくら先生に攻撃しようと全てがすり抜けてしまう。

 ジャイアントスケルトンは当たらないことに焦り更に剣を振り回すが全てが無意味な攻撃になってしまう。

 今度は先生が鎌を構える。

 先生が鎌を構えたのを見てジャイアントスケルトンは自身の身を守るため左手に持った盾で身を隠す。

 次の瞬間、一閃。

 ジャイアントスケルトンの盾は真っ二つになり体は上半身と下半身が分かれていた。

 そして骨は崩れ落ちていく。

 「終わりましたよ。」

 圧倒的だった。

 チェイスさんの言う通りジャイアントスケルトンでは相手にならなかった。

 見ている僕たちはチェイスさんとべリアちゃん以外は唖然としていた。

 確かに《死神化》のスキルがあるから大丈夫だと思ってたけどここまで圧倒的だとは思っていなかった。

 「それで保留の件は判断が付きましたか?」

 「はい。決めました。先生、チェイスさん、べリアちゃんの3人を僕達のギルド『フォレスト』に迎え入れます。」

 「そうですか。ありがとうございます。」

 正直、先生位強い人が何で僕達のギルドに入りたいのかわからないけど先生達がギルドに入ってくれるのは本当に心強いと思った。

 これからはギルドでのイベントも企画してるみたいだし強い仲間が増えるのはいいことだ。

 先生達は悪い人には見えないし、もし悪いことをされたらその時に考えよう!

 

 こうしてフォレストに3人の心強い仲間が増えたのだった。

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