46話 人は見かけによらない!
ごめんなさい!
45話の最後を少し変えました。
「紹介します。こちらのメイドは悪魔のべリアちゃんです。そしてこっちの執事が吸血鬼のチェイス君です。」
べリアちゃんと紹介されたメイドさんは真っ赤な長い髪で整った顔立ちをしており頭からは二本の角が生えている。そして背が小さい。
チェイス君と紹介された執事さんは黒髪でこちらも整った顔立ちで肌が青白いことを除けば普通の人にしか見えない。そしてこっちは背が高い。
「あたいをちゃん付けで呼ぶんじゃねぇ!気持ち悪ぃんだよ!」
べリアちゃんと紹介された悪魔の女人が凄い形相で怒り出した。
え?
こわっ!
それで何でシュウさんとチェイスさんは微笑ましそうに見ているんですかね?
止めた方がいいと思うんですけど……。
「そっちのちっこいのは置いておいて先ほど紹介に預かりました、シュウ様の従者のチェイスといいます。よろしくお願いします。」
「ちっこいっていうな!」
べリアちゃんはそう言うと拳を握り力を込めてチェイスさんを殴り飛ばした。
チェイスさんは吹っ飛んでいき壁に激突する。
激突された壁は衝撃に耐えきれず崩れている。
お、おお……。
可愛い顔して力は強いんだね……。
彼女の身長には触れないようにしよう。
「こらこら。そんなに怒っては可愛い顔が台無しですよ。そして暴力はいけません。いいですね?」
まるで小さい子に言い聞かせるようにシュウさんがべリアちゃんに優しく語り掛ける。
「お前もうっさいんだよ!」
べリアちゃんはそう言うとそっぽを向いてしまう。
「べリアちゃん可愛い!!!」
拗ねてしまったべリアちゃんを見てレイクがそう言いべリアちゃんを抱きしめて撫で始める。
君はあれだね、怖いものなしなんだね……。
殴り飛ばされても僕は知らないよ。
レイクに撫でられてるべリアちゃんは怒るかと思いきや顔が真っ赤にしてうつむいてしまった。その顔は必死に怒り顔を保とうとしているが微かにうれしそうにも見える。
まあ、とにかくレイクがチェイスさんのようにならなくてよかったです。
そのチェイスさんはというといつの間にか僕たちの所まで戻ってきていた。しかも無傷で。
もう何が何だか分かりません。
そしてチェイスさんは何事もなかったようにこっちにきて僕たちに語り掛ける。
「大変お見苦しいところをお見せしました。して、そちらの2匹のうさぎはどちら様の使い魔でしょうか?」
「僕のですけど。」
「名前をうかがっても?」
「フータです。」
「フータ様の使い魔ですか。フータ様あなたは王の称号を持っていますね?」




