3話 スーパーAIアイちゃんは怖すぎる!
まず初めにやらないといけないことは……見た目の確認だ!
僕は近くにあった噴水で水に映る自分の見た目を確認する。
地味だ……。
黒髪で髪の長さは、短すぎず長すぎず特に特徴はない、顔も世の中の男性の平均みたいな顔をしている。
まあ、超絶イケメンではないけど超絶ブサイクではないだけマシかな。
まずは何からしたらいいんだろう?
ピロン♪
そんなことを考えているとメールを受信したような音が聞こえた。
視界の端っこにさっきまでなかったメールのマークが表示されてる。
ここをタッチすればいいのかな?
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やっほーーーーーー。
運営のスーパーAIアイちゃんからのメールだよ♪
いざゲームを始めたはいいけど何をしたらいいのかわからないかわいそーーーーな君にちょっとだけ冒険のヒントをあげちゃうぞ♪
『ステータスオープン』と言うとステータス画面が開けるぞ♪
今回は特別に優しいアイちゃんから弱い君たちにステータスポイントを30ポイントプレゼントしたぞ♪
次に視界の右上を見てみるといいぞ♪
そこにある緑色の棒は君のHPだよ♪
HPがなくなると死んじゃうから注意してね♡
あ、でも死んじゃってもどっかのデスゲームみたいに本当に死ぬわけではないから安心してね♪
HPのすぐ下にあるのがMPだよ♪
MPがなくなっても死ぬわけではないけど魔法とか打てなくなるからしっかり管理するんだぞ♪
これでアイちゃんからのありがたーーーーいメールはおわりだぞ♪
寂しくて泣いたりしちゃダメだぞ♡
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「おお…。」
軽く引いちゃった。
運営ってちょっとウザい感じなのかな?
ピロン♪
「ん?」
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今アイちゃんのことをウザいとか思ったやつは死刑にしちゃうぞ♡
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何これ?
普通に怖すぎでしょ!
誤れば許してくれるかな?
許してくれるよね。
「どうもすみませんでした!」
ピロン♪
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心の広いアイちゃんは今回だけは特別に許してやるぞ♪
でも次はないぞ(死)
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(死)ってなに!
アイちゃん怖すぎなんだけど!
でも今回は許してもらえたようで良かった。
次からは十分に気を付けよう。