28話 初心者よりもレベル上げ!
ごめんなさい。
短いです。
ユウの話は次回で終わる予定です。
その日の夜に新宮にはログインしてもらった。
もちろんタッグマッチトーナメントにエントリーをするためだ。
新宮はなぜかゲームハードとチェンジワールドオンラインのソフトをすでに持っていたのでわざわざ買いに行く必要もなくログインしたらタッグマッチトーナメントにエントリーできる掲示板の前に集合ということになった。
流石は新宮準備のいいやつだ。
俺はそんなことを考えながら新宮を待つ。
初期設定があるからもう少ししたら来るだろう。
「おまたせー。」
そう言いながら気の強そうな女の子が目の前に現れる。
「新宮?」
「ニーヤよ。ユウ。」
「新宮か!」
ドカッ!
ブヘッ!
なぜか蹴りが飛んできた。
なぜ!
ホワイ!
それに街中でダメージを受けないはずなのに超痛い気がする!
「いい?ここでは新宮じゃなくてニーヤよ。わかったユウ?」
「は、はい…。わかりました…。」
「わかればいいのよ。さあ、さっさとエントリーしちゃいましょう。」
そうして俺達はエントリーを済ませた。
「ところで私はこれから何をすればいいの?」
「ん?何もしなくていいよ。」
「え?何もしなくていいの?」
別にニーヤには一緒に出場してもらうだけで何をしてもらいたいということは無い。
「俺はレベル上げしてくるからニーヤは好きにしていていいよ。また明日なー。」
そう言って俺は手を振りながらニーヤと別れようとする。
しかしニーヤに服を引っ張られてそれは阻止される。
「ちょっと!右も左も分からない新人を放置していく気?」
「うん。そのつもりだけど。」
俺がそう言うとニーヤから今日3度目の蹴りが飛んできた。
ブヘッ!
そしてニーヤからの説教が始まった。
俺はいつの間にか大衆の前で正座させられていた。
「いい?今日は私にこのゲームのイロハをあなたが教えるのよ。わかった?」
「----はい。わかりました…。」
そうして俺の貴重なレベル上げタイムはニーヤによって奪われたのだった。
くそう。
明日負けたら恨むからな!




