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18話 ゲームの弓って強い人が使ってるイメージがあるよね!

 魔法を買うためにお金を貯めに行こうと思ったけどアオと約束した時間になったので合流することにした。

 アオも丁度始まりの町にいたのですんなり合流できた。

 「やっほー」

 「お疲れ様です師匠!」

 「お疲れー」

 まずはアオの武器を買うために武具屋にでも行くかな。

 「早速だけど武具屋に行こうか。」

 「はい!」

 

 武具屋に入ると相変わらず色々な武器があった。

 「ところでアオのステータスはSTR中心に振ってある?」

 「はい。STR中心です。はじめは剣で戦うつもりだったので…。」

 STR中心ならやっぱり弓かな。

 「弓なんかどう?」

 「はい!弓にします!」

 即答!?

 「いや、すすめたのは僕だけどさもう少し悩んでもいいじゃない?」

 「いえ、師匠が弓というんですから弓で間違えないです!俺はこれから弓で戦います!」

 ま、まあそのくらい信頼してくれてるのはうれしいけど信頼しすぎじゃない?

 いや本当にうれしいにはうれしいんだけどさ…。

 「師匠、早速買ってきますね!」

 「う、うん行ってらっしゃい。」

 ん?

 待てよ。

 この木の弓っていくらだ?

 

 木の弓 750G

 

 750Gってアオそんなに持ってるのかな?

 「ししょーお金が足りませんでしたー」

 アオがしょんぼりしながら帰ってきた。

 やっぱりか。

 750Gなら僕は買えるか僕が買うか。

 「アオ僕が買ってくるよ。」

 「ダメです!これ以上師匠に迷惑をかけるわけにはいきません!」

 「いいよ、買ってくるよ。」

 「ダメです!」

 「いいって僕が買ってくるから!」

 「ダメですーーー」

 いつの間にか木の弓の引っ張り合いになっていた。

 ダメだ、譲ってもらえそうにない。

 作戦を変えるか。

 「じゃあ僕がアオにプレゼントするっていうのは?」

 「ダメです!買ってもらうのと変わりません!」

 プレゼント作戦はダメだったか。

 じゃあ次の作戦で行こう。

 「じゃあ僕と取引をしよう!」

 「取引ですか?」

 「うん。それは僕が買うからアオはタッグマッチトーナメントで僕を優勝させて。」

 タッグマッチトーナメントは僕のチート性能を持ってすればおそらく優勝できるだろうから実質買ってあげるのと変わらないけど上手く乗ってきてほしいな。

 「うーん…。わかりました!師匠を優勝させるためにこの弓を師匠に買ってもらうことにします!」

 「よっしゃ。じゃあ買ってくるね。」

 「お願いします。」

 そして僕は木の弓を購入してアオに渡した。

 「ありがとうございます!一生大切にします!」

 「うん。お金が貯まったらすぐもっと強い弓に変えてね。」

 「はい!」

 うん、真面目でいい子なんだけどね。

 ちょっと真面目過ぎる気もするかな?

 まぁ、そのうち柔らかくなってくるかな?

 なるよね?

 「師匠、弓を撃ちに行きたいんですけど行ってもいいですか?」

 「うん、平原で試し撃ちしようか。」 

 

 そうして僕たちは平原に来た。

 「じゃあ撃ってみようか。」

 「はい!」 

 そう言うとアオはスライムに向けて弓を放った。

 見事スライムの核に命中して一撃で仕留める。

 よく一発で当てたな。

 はじめは外すと思ってたのに。

 そんなことを思っているとアオはもう一度弓を引き始める。

 何をしてるんだろう?

 もうこの辺にはあモンスターはいないはずだけど。

 いるとすれば遠くの方にウシモーが1体いるくらいだけど…。

 

 ピッ

 

 アオが放った矢は見事遠くにいるウシモーに命中した。

 うそ!

 なんであの距離が当たるの?

 アオはもしかするとすごい奴なのかもしれない…。

 「す、すごいね。よく当てれたね。」

 「そうですか?俺なんかよりも師匠の方が100倍すごいですよ!」

 君の中の僕は怪獣か何かなのかな?

 「ま、まあ問題なく弓も使えてるみたいだし一回街に戻ってタッグマッチの申し込みしに行かない?」

 「あ、そういえばまだ申し込みしてませんでしたね。申し込みしに行きましょう。」

 

 そして僕たちは街に戻って掲示板で申し込みを済ませた。


 「アオ、これからどうする?」

 「俺はタッグマッチトーナメントまで一人でレベル上げしようと思ってます。」

 「え、なんで?」

 「正直、一緒にレベル上げしたいですけどこれ以上師匠のお世話になるわけにはいきません!タッグマッチトーナメントまでに強くなって見せますのでまたタッグマッチトーナメントで会いましょう!」

 「わ、わかった。」

 勢いで押されて返事しちゃったけど本人が決意に満ちた顔してるし聞き入れてあげた方がいいよね。

 「じゃあタッグマッチトーナメントでまた会おう。」

 「はい!」

 そう言うとアオは走り去ってしまった。

 僕もアオに負けないくらい頑張らないとな!

 

 そう決意して僕も走り出すのだった。


 

 

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