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17話 2500Gで高いと思ったけど魔法が2500Gで買えるのならもしかすると安いのかも知れない!

フータの話に戻りました。

 目が覚めると陽が傾きはじめていた。

 しまった。

 寝過ぎてしまった。

 時刻は5時。

 母親に食べる物を作ってもらい全て流し込むように食べた。

 お腹も満たしたので早速再ログインする。

 ログインするとあんことゆきが出迎えてくれた。

 「ただいま。」

 「お帰りなさいませ。」

 「お帰り。」

 そう言うと雪はそっぽを向いてしまう。

 「ダメでしょ、ゆき。さっきもっと丁寧な言葉遣いをするって約束したじゃない。」

 「でも、こんな…」

 「でもじゃありません!」

 あんこがゆきを叱っている。

 なんな2匹を見てると可愛くてにやけてきた。

 「一回街に戻ろうと思うんだけどいい?」

 「はい。大丈夫ですよ。」

 あんこがそう言うとゆきが僕の頭に乗った。

 「コラッ。ゆき。頭はダメでしょ。」

 「はーい。」

 そう言ってゆきは僕の頭から降りようとする。

 流石のゆきでもお姉ちゃんの言うことはちゃんと聞くんだな。

 「肩までにしときなさい。」

 えーーー。

 そっちーーー。

 「はーい。」

 そしてゆきは僕の肩に移動した。

 あんこは僕を乗せるために巨大化した。

 しかし、巨大化して猛スピードで走るうさぎを他のプレイヤーに見せるわけにはいかなので小さい状態でいてもらおう。

 「あんこ小さいままでいてもらえる?」

 「はい。大丈夫ですが何故ですか?」

 「君達の力を他のプレイヤーにはまだ見せたくないからね。」

 「そう言う理由でしたか。わかりました。」

 そう言うとあんこは小さくなった。

 そしてゆきが乗ってない僕の左肩に乗った。

 「え?」

 え?

 あんこも乗るの?

 僕がえ?みたいな顔をしてるとあんこは何か悪ことしちゃった?みたいな顔でこちらを見ている。

 うん、可愛い。

 ちょっと驚いちゃっただけだよ。

 左肩が空いてて僕もあんこがならないかなーって思ってたし。

 もしかしたら僕達は以心伝心してるかもしれないね!

 嘘じゃないよ。

 本当だよ?

 「じゃ、じゃあ街に戻ろっか。」

 森の奥の方にいたとは言え僕もそこそこAGIが高いのであっという間に街についた。


 昨日は全然街の中を見ないでレベル上げに行っちゃったのでこの街に何があるのか全然知らない。

 マップを開いてどんなお店を見ているとある一件のお店を発見した。

 魔法屋というお店だ。

 もしかしたら魔法屋で魔法を購入することで魔法を覚えられるようになるのかな?

 そうだとしたら早く行かないと。

 魔法を使えるようになるかもしれないと思うといてもたってもいられず、すぐに魔法屋に向かった。

 

 魔法屋の中は壁一面古そうな本で埋まっていた。

 「こんにちはー。ここでは何が買えるんですか?」

 「このお店では火属性魔法の心得、水属性魔法の心得、風属性魔法の心得を購入することができます。」

 「買うとどうなるんですか?」

 「火属性魔法の心得を購入すると火属性魔法LV.1が解放されます。他の属性も同じように水属性を購入すると水属性魔法LV.1が解放されて、風属性を購入すると風属性魔法LV.1が解放されます。それぞれ解放されるとその属性の魔法が使えるようになります。LV.1だと弱い魔法しか使えませんが何度も使用することによって魔法のレベルが上がりより強い魔法が使えるようになります。」

 「なるほど。スキルと同じようにレベルが上がると強くなっていくんだね。魔法はその3属性しか無いの?」

 「このお店では3属性しか扱っていませんが一般的には土属性、氷属性、光属性、闇属性、回復魔法があります。他にもこの世界にはまだ知られていない魔法も存在すると言われています。」

 「結構いっぱいあるんだな。まずは3属性から選べってわけだね。」

 どれにしようって悩んでみるけど実はもう決めてるんだよね!

 風属性!

 ほら、名前にも風が入ってるし初めに魔法を使うなら風属性しか無いって思ってた。

 というわけで

 「風属性ください。」

 「はい。2500Gになります。」

 「はい?」

 「2500Gになります。」

 え!?

 高くない?

 木の剣が500Gだったし高くても1000Gくらいだと思ってたよ。

 1000Gでも十分高いんだけどね!

 くそー。

 まだ僕に魔法は早いってことか。

 お金を一杯手に入れて出直してこよう。

 「すみません。出直してきます。」

 そして僕はとぼとぼ歩いて魔法屋から出た。

 まさか2500Gもするなんて…。

 しかし、いつまでも落ち込んではいられない。

 早く魔法を覚えるためにお金をもっと貯めよう!

 

 そして僕は魔法を買うために人知れず気合いを入れるのだった。

 

 

 

 

 

 

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