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113話 最大レベルは100!

 レベルが50に上がったので自分のステータスを確認してみる。

 


 アオ LV.50   お金53980G

 HP 450  

 MP 690

 STR 800+100

 INT 660+100

 AGI 448+50

 VIT 442+50

 MND 440+50

 DEX 970+100

 ステータスポイント5

 《称号》 『平原の狩り人』『貫く者』『森の狩り人』『一撃必中』『タッグマッチトーナメント優勝者』『弓聖』『弓の使い手』『狙撃手』『弓の道を進む者』『魔弓術の使い手』『魔弓術の道を進む者』

『折り返し地点』

 《スキル》『弓術LV.10』『矢の雨』『上弓術LV.6』『魔弓術LV.10』『視力強化LV.5』『上弓術LV.1』

 《魔法》『魔弓術・氷』

 

 「《折り返し地点》?」

 「アオどうしたの?」

 「レベルが上がって50になって称号を手に入れた。」

 「50!?凄いね!アオはコツコツ一人で頑張ってたからねー。それで、どんな称号を手に入れたの?」

 スキルの詳細を開いて確認する。

 

 《折り返し地点》 レベル50に到達したものに贈られる称号。レベル51からは貰えるステータスポイントが10になる。

 

 レイクにも《折り返し地点》の詳細の説明をする。

 「なるほどー。レベル50で折り返し地点ということはレベル100が最大になるってことだよね。」

 「そうだと思う。」 

 「そっかー。まだまだ先は長いねー。」 

 「長いなー。」

 

 「島の中心までの道も長いしそろそろ行くか?」

 レイクもレベルアップしてたみたいなので各々ステータスポイントを振り分けていた。

 「そうだね。行こう!もうナメクジは勘弁だなー。」

 「そうだな。」

 俺達は再び島の中心に向かって歩き出す。

 

 中心に近づくにつれてナメクジの数が増えていった。

 増えたのは数だけではなくナメクジの種類も増えた。

 種類と言っても柄が違うだけで、赤色のナメクジが火を噴くわけではないし、青色のナメクジが水魔法で攻撃することは無い。

 ただ柄が違うだけだった。

 だから《魔弓術・氷》で粘液を凍らせて普通の矢でとどめを刺すという倒し方は変わらなかった。

 途中、ハート模様のあるナメクジだけはレイクが絶対に倒さないで欲しいと言うので倒さなかった。

 レイクは可愛いと言ったが正直あの粘液まみれのナメクジを見てハート模様があろうとなかろうと俺はあのナメクジの可愛さが分からなかった。

 

 「それにしてもナメクジだらけだな。半分地点からナメクジしか見てないぞ。」 

 「だねー。そろそろ私も戦いたくなってきたよー。ナメクジ意外とだけど……。どこかにぬめぬめしてない、素手で殴れるモンスターいないかなー。」 

 「そんなこと言ったって……ヤバい状況になったぞ。右を見てみろ。」

 「ナメクジがいるね。」

 「左を見てみろ。」

 「ナメクジがいるね。」

 「後ろを見てみろ。」

 「ナメクジがいるね。」

 「前を見てみろ。」

 「ナメクジがいるね。」

 「つまり今の状況は?」 

 「ナメクジに囲まれてるね。」

 いつの間にかナメクジに囲まれていた。

 四方八方にいるナメクジたちが体の色を変え俺達に向かって来る。

 「ど、どど、どうするのこの状況!?」

 「とにかく倒すしかない!《魔弓術・氷》」

 次々と巨大ナメクジを倒していくが巨大ナメクジが倒れた時の声で近くにいる他のナメクジがよってきてどんどん数が増えていく。

 「私も戦うよ!」

 レイクが何かを決心したように言うと巨大ナメクジの群れへ突っ込んでいった。

 「レイクー!」

 レイクは群れにあっという間に飲まれてしまった。

 「しまった!」 

 レイクに気を取られて、後ろから迫るナメクジがもうすぐそこまで来ているのに気が付かなかった。

 俺はそのままナメクジの下敷きにされ押し潰された。

 死んだ。


 目を開くとそこはグラーシの教会でレイクは俺よりも早く目を覚ましていた。

 「おはよー。私達死んじゃったねー。」

 「ああ、死んだな。」

 「これからどうする?もう一回チャレンジする?」

 「いいや、今日は時間がないからまた明日にしよう。」

 「了解!また明日ね!」

 「また明日。」

 死んでも元気なレイクはログアウトしていなくなった。

 どうしたものか……。

 さっきみたいに囲まれたら終わりだ。

 明日はもっと慎重に行かないと。

 それにしてももう二度とナメクジに押しつぶされて死ぬなんて御免だな。

 

 一応自分の体を見て粘液が付いてないか確認する。

 自分の体がぬめぬめしないことに俺はほっとするのであった。


 

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