111話 船酔いってひどい人は本当にひどいよね!
ごめんなさい!110話の内容を少し変えました。
師匠が勉強しているであろう頃、俺とレイクはグラーシから船に乗って行ける島に来ていた。
ここはチェンジワールドオンラインでレベル上げに丁度いいと最近話題の場所だ。
初心者は浜辺でレベルの低いアイランドスライムやイカトパスという陸にいる赤い色のイカがたくさんいるのでそこでレベルを上げたり自分の使う武器やスキルの練習をする。
島の中心に行けば聞くほどモンスターのレベルも上がり島の中心は本当に強いモンスターしか出ないらしく初期からこのゲームをやっている人でもまだ中心に到達した人はいないみたいだった。
しかし、自分のレベルにあった場所にいればモンスターの量も丁度良くレベル上げの効率がいいらしい。
「どこまで行く?やっぱ中心?」
「いや、俺達のレベルに適した場所で無理なくレベル上げをする方がいいと思う。」
「えー、そんなのつまらないよ!やっぱり夢見る乙女としては中心を目指したいなー。噂では中心にはすっごく強いモンスターがいてそいつを倒すと運営から報酬が貰えるみたいじゃん!」
「その話か……。中心に強いモンスターはいるかもしれないけど運営の報酬の話は嘘だと思うけどな。何も発表されてないし。それに師匠や先生がいないのにどうやって俺達だけで島の中心まで行くんだよ。」
「また師匠って……。アオはフータがいないと何もできないの?いつもフータばっかりに頼ってないでこういう時くらいは俺達だけで島を攻略してやるってくらいの気概を持とうよ!私は今日、島を攻略する気でいるよ。フータが今日言ったこと覚えてる?私はフータの目標を叶えるために私ももっと頑張ろうと思ったよ。アオはどんな気持ちでここに来たの?」
確かにレイクの言う通りだ。
俺はさっきの自分のセリフを思い出す。
これでは師匠や先生がいないと強いモンスターと戦えないと言っているようなものだ。
それに師匠は言った。「全チェンジワールドオンラインプレイヤーが僕の事を知っているくらい有名になりたい」と。
そのためには俺達も強くなって有名になれば師匠の手伝いができると思って今日レイクと集まったはずだったのに。
俺達がこの島を攻略したら『フォレスト』の名が有名になって師匠の手助けにもなるはずだ。
「そうだな。俺達がこの島を攻略しよう。」
レイクは二ッと笑う。
「その意気だよ!」
俺達は島に上陸すると中心を目指すために走り出す。
初心者用のアイランドスライムやイカトパスは無視して浜辺から森の中に入っていく。
この島は『宝探しゲーム』の会場のアクール島のように中心に山は無くずっと平坦だ。
森に入ってからもモンスターのレベルを確認するために目につくモンスターを倒していくが全て一撃で倒す事が出来る。
この島の前半部分なら俺達は問題なく進めそうだ。
現在、俺達は浜辺から島の中心まで半分くらいの場所でアイランドゴリラという右半身が青色で左半身が緑色のゴリラの5匹の群れと戦っている。
レイクがアイランドゴリラの群れの中心でゴリラの攻撃を避けて《暴力姫》の効果で自身の攻撃力を上げつつアイランドゴリラのHPを減らしている。
俺もレイクからかなり離れた位置で息を潜めながら弓でアイランドゴリラを狙いこちらの存在に気づかれないよに1匹ずつ仕留めていく。
「よいしょー!」
最後の1匹はレイクが仕留めて戦闘が終了する。
俺はレイクの元へ行く。
「『宝探しゲーム』であれだけのプレイヤーに囲まれたから今更5匹のゴリラに囲まれても余裕だね!」
「油断はするなよ。他のプレイヤーによると半分を越えたあたりから一気にレベルが上がるらしいから。」
「つまりここからが本番ってことだね!」
「そういうことだ。」
俺達は島の奥へ進んでいく。
読んでいただきありがとうございます!
少しでも面白いと感じたらブックマークをお願いします!
画面下の☆を貰えると嬉しいです!
Twitterもやっていますのでよろしければフォローお願いします!




