10話 師匠って呼ばれるのも悪い気はしない!
「へ?」
今このイケメン君は何て言った?
もしかしてこの僕をタッグマッチに誘った?
このボッチの僕を誘うなんてこのイケメン君正気か?
正気なのか!?
しかしこれは千載一遇のチャンス!
どうせ僕も誘おうとてたしここはOK一択だよね!
よし、言おう。
321で言うよ。
3。
2。
1。
「………………………。」
言えよ!
流石のイケメン君も『?』みたいな顔でこっちみてるし。
でも無理!
なんかめっちゃ緊張しちゃう!
そーだ!
せーので言おう!
せーの。
「………………………。」
だから言えよ!
緊張してる場合か!
森山風太はこのゲーム世界で変わるんだろう!
そうだ。
僕は変わるんだ!
今こそ変わる時!
ボッチの森山風太とはお別れだ!
「い、いいよ…。」
「へ?」
お前もその返事するんかい!
思わず心の中で突っ込んでしまった。
でも、同じ返事をするくらいだし仲良くなれるかも!
「あ!ごめんなさい。いい返事貰えると思ってなかったので。それと先ほどは助けていただいてありがとうございました!」
「どういたしまして。そんなことよりタッグマッチ、本当に僕なんかでいいの?」
「良いに決まってるじゃないですか!それよりもこっちこそ俺でいいんですか?師匠くらい強い人だとパートナー何て引く手あまただとおもうんですけど。」
「師匠!?」
「あ、ダメでした?フータさんがめちゃかっこよかったんで思い切って師匠って呼んじゃおうかなって。」
「別にダメではないけど…。なんだか師匠って白髪のかっこいいおじいちゃんのイメージなんだよね。まだ僕17歳だよ。」
そう。
僕は今月誕生日を迎えて17歳になったのだ!
「うそっ!俺の1つ上じゃないですか!意外と歳近かったんですね。」
一つ下なのか。
高校一年生なのかな?
そういえばイケメン君僕のことをフータさんって言った?
どうやって名前を知ったんだろう?
聞いてみればいいか。
「さっきフータさんって言ったよね?どうやって僕の名前を知ったの?」
「俺の頭の上をじっと見てみて下さい。」
言われた通りにじっと見てみる。
そうすると『アオ』という文字が見た。
「君は『アオ』って名前?」
「はいそうです!」
「ところで話が戻るけど僕はタッグマッチのパートナーがアオでいいと思ってるよ。正直誘ってもらえてうれしかったし。アオって呼び捨てでよかったかな?」
「全然いいですよ。むしろうれしいです!」
「よかった。これからよろしく、アオ。」
「はい!よろしくお願いします!師匠!」
あ、やっぱり師匠なんだね…。
まぁ、悪い子じゃなさそうだしいいか。
本当は師匠じゃなくて友達になりたいのにな。
アオの誕生日は8月25日なので25日なのでまだ16歳の設定です。




