↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
50/298

226

「ふーん」

 それだけ言って蓬はもう結衣になにもこの状況がどうして起こったのか、その理由を尋ねることはしなかった。

 そのことに結衣は少しだけ驚いた。

 しかもそれだけではなくて、蓬は結衣がアイドルだとわかってからもアイドルの仕事についてなにも聞いてこなかったし、「じゃあ、僕はそろそろ帰るね」とか言って、結衣の元から立ち去ろうともしなかった。

 蓬はなんだか置物みたいにそこにいた。

 そんな蓬の態度が、なんだか結衣はすごく気に入った。

 実際に結衣は、それからもう一度、小瀬蓬をよく見て、これは拾いものだと思った。

「ねえ、小瀬くん。あなたこれから暇なの?」

「暇? うん、まあ別に暇だけど」

 その答えを聞いて結衣はにっこりと笑う。

「じゃあさ、これから私とデートしない?」

 結衣は言う。

「デート?」と蓬はあまり興味もなさそうな顔で言う。

「そう。デート。暇ならさ、別にいいでしょ? 付き合ってよ」結衣は言う。

 蓬は少し考える。

 結衣はじっと蓬の答えを持つ。

 それからしばらくして、蓬は結衣の顔を正面から見ると「別にいいよ」と結衣に答えた。

「よし! じゃあ決まりだね! よろしく小瀬くん」

 結衣が笑顔でそう言って、それから二人の初めてのデートが始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。