表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
43/298

219

 あのときから明里はあの人のことを忘れたことは一日たりともなかった。

 明里は名前も知らない、ただ道ですれ違っただけのあの人に今も、……ずっと恋をしていた。

 あれから数ヶ月が経って、明里は随分と変わった。

 あの人も、きっと随分と変わっているはずだと思う。

 でも、明里には確信があった。

 もし偶然、もう一度、あの人とこの街のどこかですれ違うようなことがあれば、私には絶対にあの人だということがわかる。

 その自信が明里にはあった。


 十字架の形をした横断歩道を歩き終えた明里は、そのまま実家の方向には向かわずに違う方向に足を向けた。

 そのまま、明里が向かったのは少しだけ遠いところにある住宅街の中にある公園だった。

 その公園の名前は愛川公園と言った。

 愛川公園の中には小さな池とそこにかかる一つの古風な造りの橋があった。

 その橋の名前は天橋と言った。

 天橋は略称であり、この橋の本当の名前は『天の架け橋』と言った。

 天の架け橋は、出会いの橋であり、そこからこの橋には恋人同士でくると願いが叶うと言う噂話が生まれたのだった。

 明里はその話を前生徒会長から聞いて知っていた。

 実際に明里は何度か一人で、愛川公園まで行ったこともあった。

 明里は愛川公園にたどり着くと、そのまま公園の中を歩いて天橋のところまで行った。

 有名な橋だから恋人たちが何組かいるのかと思ったのだけど、そこには恋人同士できている人の姿はなかった。

 ただ、橋の上には一人の男子高校生がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ