金色の女神と白銀の勇者
王国から出奔した私は、ドレスを脱ぎ棄てて、用意していた衣装へと着替えた。
白を基調としたそれは、マントにオープンバストのコルセットドレス、ピンヒールのニーハイブーツ。勿論、インナーパンツも履いている。その上に洗練されたデザインの胸当てや肩当て腕当て等の防具を身に着けて武装している。
私は王国より遠く西に離れた地で、冒険者ギルドに登録した。
王国ではまだ情報はそれ程流れていなかったが、昨今、西の地で異様に魔物の数が増えているのだと云う。
それは、西の地の各国の国力を低下させるほどであり、最悪なケースでは村一つが破滅に追い遣られた。現在は定期的に各国の騎士や冒険者たちが適宜応戦しているが、どれだけ保つか分からないと緊迫とした状況にある。
それを聞いた瞬間、正に天命だと理解した。
自分で言うのも何だが、私のこの高過ぎる戦闘力は異常だ。対人で敵う者など居ないのではないか、と言うほど、人並外れた力を持ってしまっている。
しかし、この無駄に終わり掛けていた力も、役立てられる格好の場がそこにはあった。
それを知ったのは、学園に入学する前の年だった。
その時、私は思春期らしく思い悩んでいた。
私は私の為に生きているけれど、この力は本当に何にも使えないのか。国に遣える為でしか使えないのか。
そんなある日、外交を主に携わる父の話をうっかり聞いてしまったのだ。
――彼の国で、魔物が大量発生している
――このまま進行すると、何れは我が国にも……
その夜、私は父の書斎室を訪ね、父に宣言した。
「私のこの恵まれた能力は、きっとこの為にあったのです。学園を卒業したら、西の国へ行きます」
父も母も大いに反対したが、最後には涙を流して許諾してくれた。
学園の卒業パーティーの後、人知れずこの国を去ることも告げた。失敗に終わったけれど。
もう私はアディンソン公爵令嬢ではないけれど、父と母には定期的に手紙を出している。居場所を知られたくないので、手紙だけを“テレポーテーション”させて、実家に直接送っている。一方通行な手紙だが、最近東の王国から救援物資が届くようになったと噂で聞いた。きっと父だろう、と私は思わず頬を緩ませた。
そして、晴れて冒険者となった私だが、能力測定時に包み隠さず全ての力を出したところ、普通第五級から始まるところを第一級ランクへと飛び級合格した。私を知らないこの地の者は、相当に訝しんでいたが。
その後、何度か魔物討伐を果たしたところ、半年も経たずに幻と謳われたマスターランクの昇格を果たした。
私は西の地で時の人となり、そして生きる伝説となった。
“金色の女神”などと云う、恥ずかしい呼び名まで付けられたが、私は孤高の戦士として、人々の希望として、自分の能力を遺憾なく発揮した。
魔物討伐のその最中には、冒険者らしくダンジョン攻略もした。
西の地は、元来人外の棲み易い地域らしく、ドラゴンや精霊、人魚やサラマンダー等、多くのファンタジーな生き物と出会った。
ペガサスとも、その時に出会った。
ペガサスは人を毛嫌いすると聞いていたが、翼に怪我を負っていたところを助けたら、何故か異常に懐いてしまった。別れようとしても犬猫のように後ろを付いて来るので、契約をして、必要なときに呼んだり呼ばれたりする仲間になった。
つい手加減を忘れてしまって海での討伐中に海を真っ二つに割り開いてしまったり、日々私の黒歴史な伝説エピソードは増え、それに伴い人々からの羨望も強まった。
……そう思うと、少し調子に乗っていたのかもしれない。
王国から出奔しておよそ一年、そしてつい数日前のこと、西の国でも最も魔物の出現率が高いと云われている地域で、これまで類を見ないほど強大な魔物――黒い龍が現れたのだ。
ドラゴンの姿形が似ているが、魔物と生物にはわかり易い違いがある。
色があるか無いか。
魔物はどのような見た目であっても、必ずその色は黒い。瞳も鼻も口も、身体中至るところ全てが真っ黒なのだ。
そして、その龍もまた真っ黒だったのだ。
雷を纏い、口からは真っ黒な炎を撒き散らす。
既に近隣住民は避難しているが、その龍は空を飛ぶ。急ぎ対応しなければ、西どころか世界が黒い炎に灼き尽くされてしまうだろう。
加えて、黒龍の発生に伴い、各地の魔物たちがその地に集結しているとの報告も上がった。
事態は一刻を争う。
短期間の内に有志を募り、準備を始めた。西の国で最も国力のある帝国の騎士団も参列し、述べ千人の戦士が集まった。
マスターランクであり、空中戦も可能である私は勿論、自ら黒龍の相手に立候補した。
敵の数は最早数えることも難しい。そこに不安はあるが、私たちは急いで彼の地へと向かった。
彼の地に集結していた魔物は、万を超えていた。怯む戦士たちを叱咤激励し、彼らの士気を高め、一緒にステータスも向上させた。
これで下界は問題ないだろう。
さて、黒龍は……、と思ったが、拍子抜けだった。
生まれたばかりである所為か、攻撃も動きも単純だ。炎を吐く瞬間も、一瞬口が歪むので避けれるし、口から吐き出された炎は散弾もしない。
これは思いの外、楽に終われるだろう。
そんな風に考えた矢先だった。
龍の口から吐かれた炎が小さな火の玉になって地上へ降り注いだのだ。今まさに考えていたことが現実となって、私は舌打ちする。焦る。
あんなに広がっていては、“ブラックホール”も使えない。
焦燥が募る。
“カレイド”で創った弓で光の矢を放つ。私の意思を受け継ぐ光は、火の玉を余すことなく消し去った。
ホッとする束の間もなく、目の前に黒龍が居る。
大きな口をガパッと開けて、今まさに黒い炎を吐こうとしている。
龍が笑っている。
私は悔いた。そして強く思う。
こんな所で終われない!
私はまだ生きたい!
この世界をもっと楽しみたいのに!
……せめて、相打ちに!
「――――――――!!!!」
龍の口から炎が消える。その代わり、耳を劈くような悲鳴が吐き出された。
悲鳴を吐き尽くした龍は、力を失い、重力の赴くままに下界へと落ちて行った。
長い胴体が一本の、否、二本の線となって、地上に大きな地響きを轟かせた。
死を予感していた私は、何が起こったのか分からず、ポカンと呆気に取られた表情で、その龍の最後を見届けた。
「間一髪だったな」
頭上に声が降り掛かる。
まさか、と思った。
ゾワリ、と白磁のような肌にぷつぷつと鳥肌が立つ。
彼の声を聞いて、鳥肌など立つことはなかった。セクハラをされた時はともかく、ただ声だけでは無かった。
死を覚悟していた頭が、今度はガンガンと警鐘を鳴らす。
しかし、頭が働くよりも先に、体が動いてしまった。
見上げた曇天に一筋の光。暗雲を晴らそうとするその空に、一つの影があった。
逆光を背にしたそれは、巨大な体躯とその四肢に獰猛な鉤爪。身体よりも大きく広げた翼はゆったりと羽ばたいていた。
鷲の頭に翼、獅子の身体をしたそれは、紛れもなく幻獣グリフォン。
その背には、人が跨っている。
ホワイトアッシュの髪は、あの頃よりもずっと伸びていた。
「会いに来たよ、私の愛しいエメルディア」
「でん、か……」
愕然とした私の元へ、第二王子を乗せたグリフォンが軽やかに飛んできた。
一年ぶりの彼は、更に精悍な顔付きになっており、体躯も服越しで分かるほどがっしりとしたものになっていた。
頬を染め、蕩けるような眼差しで、心底嬉しそうに第二王子は私を見詰めた。
「……お久しぶりです、殿下。何故此処に? それに、その格好は……」
彼の見た目は先に言った通りだが、着ている服装は王族が着るような物ではなく、明らかに冒険者が着るような、質素な服装だった。
「私はもう殿下じゃない。臣籍降下したから、今はただのクリストファーだ」
「し、臣籍降下? どういうことですの?」
第二王子の実情に、思いの外私は困惑していた。そんな私に対して、第二王子は更に明るみを帯びた表情を見せた。
「貴女を諦めたくなかった。例えこの思いが実らなくても、貴女の傍に居たかったんだ、エメルディア」
騎獣らがぶつかりそうな程に近づいたかと思うと、第二王子――クリストファーは私の手を取るなり、その甲に唇を寄せた。
「‼」
油断していたことを悔やみつつ、私は自身の手を引っ手繰るように引き戻した。彼が王子であれは不敬だと咎められそうな態度だが、何故か先程から続く笑みは絶えなかった。
先程から喧しいほど鳴る警鐘に、頭が働かない。
クリストファーは言った。
私を諦めたくない、と。
いやいや、諦めてくださいませ。
何故諦めて下さらなかったの。
それに、そのグリフォンは何ですの?
グリフォンと云えば、ペガサスと並ぶ契約困難な幻獣だ。そんな幻獣を、どうしてクリストファーが?
「貴女のお陰だ、エメルディア」
「……え?」
「貴女の残した日記を参考に、この一年死に物狂いで訓練したんだ。初めて読んだ時は驚いたよ。君からすれば私の努力なんて遊びの様なものだったんだね。一年前の私は何て甘かったんだろう」
日記。私の日記。
私は五歳の頃から日記を付けていた。
そこには、毎日の訓練メニューを欠かさず書かれている。
卒業パーティーの時にその所在を伝えたのは、国王の言葉に怒っていたからだ。
『私を量産したいなら、その日記のメニューを欠かさず熟してみせなさい』
そういう意味で告げたのだが。
「すべて熟すのに一年掛かってしまったけれど、貴女の危機を救うことが出来て本当に良かった」
「すべて熟した? 五歳からの訓練メニューでしたが」
「あぁ、流石に時間は短縮出来ないから、メニューを参考に負荷を掛けて一年間続けたよ」
まさか、そう私は訝しんだ。
そんな私の気持ちを予想していたように、彼は余裕ある笑みで言葉を続けた。
「少なくとも、一年前のエメルディアには追い付いたつもりだ。その証拠に」
クリストファーが空に手を翳す。その次の瞬間、彼の手には虹色に揺らめくサーベルが握り締められていた。
「“カレイド”……」
「凄いね、エメルディアは。魔力で武装するなんて。国の魔法研究機関も驚いていたよ。陛下は意気消沈としていたけどね」
苦笑気味にクリストファーは言う。
それどころではない。
私が五年近く、手探りで編み出した魔法“カレイド”。例え私の日記で特訓方法を分かっていたとしても、たかだか一年で習得するなんて……。
「そ、そのグリフォンは」
「あぁ、彼か。陛下との賭けでね、エメルディアがペガサスと契約したから、私も幻獣と契約出来たらエメルディアの元へ行っても良いと。たまたま契約出来たのがグリフォンの彼だったから、運が良かったよ。星が瞬く夜空の中、エメルディアと散歩が出来たら、どれ程素敵だろうって考えてたんだ」
うっとりと乙女のような様子で、クリストファーは語る。対して、私は顔面蒼白である。
(嘘でしょ……)
ペガサスのみならず、殆どの幻獣は人を毛嫌いする。
幻獣との契約は、まず自身の幻獣に力を示した後、その幻獣に認められれば出来るものだ。
幻獣の力は一個師団に匹敵すると云われており、近年契約した者は私だけだった。
私とペガサスは、ペガサスの方から来てくれたお陰で契約が出来た。
実力で契約したとは言い難い。
それに対して、クリストファーは、恐らく自分の実力で幻獣と出会い、力を示して契約をした。
あの泣き腫らしてグチャグチャだったあの男が。
昨年まで私と並ぶことさえ適わなかった筈の男が。
一年掛けて全く別人となった男に、私は戦慄する。
「まだエメルディアには及ばないけれど、もっと頑張って、貴女に認められる男になる。だから……」
その男は、真っ直ぐと迷いのない熱っぽい眼差しで私を見詰める。
私は、何故だかその眼差しを逸らすことが出来ない。その事実に、私は恐怖し震えた。
「だからその時は、私と結婚して欲しい」
けっこん。
ケッコン。
血痕。
決根。
決婚。
結婚……。
その言葉が、重く重く私の心に伸し掛かる。
(どうしてこうなったのでしょう……)
昨年の彼が言ったなら、私は笑って流すことが出来ただろう。
しかし、今の彼にそれは出来なかった。
逸すことの出来ない現実、クリストファーの目覚まし過ぎる成長を私は突き付けられたのだ。
(眠れる獅子を起こしてしまった……)
サァッと血の気が引く。
このまま、暢気に過ごしていたら、確実に既成事実を作られかねない。そんなもの作られたら、彼に結婚を申し込まれる。無理やりにでも結婚させられる。
恐らく、本当にそうなった時、私は断れないだろう。
彼のこの恐怖さえ覚える熱意に、抗える気がしない。
貞操を守る為なら死に物狂いで抗うが、クリストファーが結婚を申し込める自信が付いた時とは、彼が私よりも力を付けたとイコールではないだろうか。
果たして抗えるのか、そんな彼に……。
(マズイですわ)
このままでは、私はクリストファーと結婚して、あんなことやこんなことを、最悪それ以上をしなくてはならなくなる。
よりにも寄って、相手はクリストファーというセクハラ男である。
(今もちゃっかり手を握られてますし……。やたら撫でてきますわ……。ああっ、指を絡めないで! 恋人つなぎやめて‼)
目の前の幸せいっぱいな表情の男に対し、私の顔はさぞ青褪めていることだろう。冷や汗が止まらない。
まだ恋人でもないのに、自信に満ちたこの男は一体……。
「ところでエメルディア、この討伐が終わったら冒険者ギルドまで案内してくれないか?」
「え、えぇ、勿論良いですわ。何かご用事でも?」
突然雑談をし始めたが、私と彼の手は指を絡ませる絡ませないで攻防を繰り広げている真っ只中だ。
と言うより、私たちの眼下には魔物の大群との戦闘が未だ繰り広げられている。
つまり、こんなのんびりと雑談をしている場合では断じて無いのだが。
「それは勿論、私もギルドに登録するんだよ。エメルディアの次にマスターランクになるのは、私だからね。誰にも貴女の隣は渡さないよ」
ふふ、とにこやかに笑みながら、そう言う。
一応だが、冒険者ギルドのマスターランクは、そう安易に取得できるものでは無い。
しかし、彼ならば私よりも早く取ってしまうかも知れない。それもまた、恐怖だ。
「エメルディアは今、何処に住んでるんだい?」
「特に拠点はありませんわ。長期的な依頼が多いので……」
「え、じゃあ今夜はどうするんだい?」
「今夜はこの討伐の片付けや怪我をした方の治療をしなければいけませんから、野宿でしょうね。ところで早く皆さまを助けに「なっ! 嫁入り前の女性が野宿だなんて!」
「だ、大丈夫ですわ! テントに防壁を張っていますし、テントの中を覗いたり出来ないように工夫していますから。ですから皆さまを助けに「駄目だ、今夜から私も一緒に寝るから!」
「え」
「何か文句でもあるのかい?」
「……」
有無を言わせない圧のある彼の笑顔に、私は言葉を失った。
ちゃっかり今夜一緒に過ごす事を強要されてしまった。
彼は、こんなに押しが強い男だったろうか。
(一応、身体にも防壁張りましょう……。破られたらどうしましょう……。もういっそ寝ない方が正解かしら)
「女性一人だけの冒険者と言うのも危険だ。今度の依頼から私も一緒に同行するよ」
「ひぇ……。で、でも、一応マスターランクの仕事は、機密事項があったりとても難関だったりしますので、流石に……」
「そうか……。ならば尚更早目にマスターランクを取らないといけないな……」
(火に油を注いでしまいましたわ……)
「何だか殿下「もう殿下じゃないから、クリスと呼んでくれ」
愛称呼びを強要される。
勿論嫌だと思うのだが、彼の笑顔が私の拒否権を否定する。
「……クリスさま、一年前とだいぶ雰囲気が変わられましたわね」
「……そうかも知れない。でも、変われたのは貴女のお陰だよ」
「わ、私ですか?」
「諦めたらそこで終わりなんだろう?」
それは、卒業パーティーの時、最期に彼に告げた言葉だった。
彼は懐かしそうに遠い目をして、話を続けた。
「君と別れたあの夜から暫く、私は考えた。何が大切で、何がしたいのか。何が欲しいのか。すると、最後には必ずエメルディアに辿り着くんだ。私は、エメルディアを諦めたくなかったんだ。けれど、エメルディアを望むと色々なものが邪魔になってね。身分も家族も居場所さえも。それを捨てるのに、とても勇気がいった。これまでの私を全て捨てることになるからね。でも、捨てたらそれで終わりだった。何て容易くて脆い世界だったんだ、と私は呆気にとられたよ。だと言うのに、欲しいものは中々手に入らないだろう。だからこそ、積極的になろう、と決意したんだ」
彼は、愛おしげに私の結った髪を掬い、唇を落とした。真っ直ぐに向けられたローズピンクの瞳が、曇りなく私を映す。
「愛してる、エメルディア……。ずっと傍に居させてくれ」
――まぁ、絶対離れないし離さないけどね、二度と
そんな言葉は耳には入らなかったから、気のせいであることは間違いない。
ただ私の想像力が豊かなだけ。そう思おうと必死になるが、しかし強ち間違いではないだろうと認識する。
私の手を握るクリスの手が、離すまいとギュッと力強く握り締めてくる。私の手に対して指を絡ませて握り締める――恋人つなぎをする彼の手が、まるで鎖のように私を捕らえた気がした。
(いやああああ、無理ですわ無理ですわ!)
心の中で大いに嘆く私は、絶対にクリストファーに負けない、世界の果てまで逃げてやる、と固く心に誓うのだった。
この世紀の大討伐を堺に、魔物の異常発生は沈静化し、人々は再び訪れた安寧に歓喜した。
黒龍を討伐した功労者として、金色の女神エメルディアと白銀の勇者クリストファーの名前が連名で賞された。
彗星の如く現れたクリストファーは、エメルディアに次いで二人目のマスターランクの保持者として、世界に名を轟かせることとなった。
クリストファーとエメルディアは、いつも二人で行動していた。
絶えぬ笑みを浮かべて並ぶ二人を、美男美女の最強カップルだ、と誰もが羨望の眼差しを向けることとなる。
しかし、誰も知らない。
彼らの間で、ずっと攻防が繰り広げられていることを。
彼らが未だ恋仲ではないことを。
エメルディアが死に物狂いでクリストファーから逃げていることを。
果たして、二人のどちらに軍配が上がったのか
それを知るのは彼女と彼の二人だけ――
粘着質ヒーローとヒーローから逃げ惑うヒロインが書きたくて書いたお話でした。
粗筋は、ラストから暫く経過した頃を想定して書いたものです。宜しければ読み返してみてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。