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第2章《師匠》
目を覚ますとそこは木造建築の中だった。確か[ウッドハウス]っていうんだっかな。頭が覚醒し始めて、やっと僕はふわふわの布団に横になっていることに気が付いた。
クルゥ「殺されてなかったんだ…」
[安堵]と言う感情と一緒に[残念]と言う感情が入ってくる。不思議なものだ。
周りを見渡すと、色んなものが目に入る。キッチン、木の机に椅子、戸棚にクローゼット…
どれもこれも、天空に来てから初めて見るものだった。
クルゥ「天空に家なんてあったんだ…」
神様「起きましたか、」
クルゥ「うわぁ⁉︎」
突然声をかけられてびっくりした僕を見て、神様はまた寂しそうな顔をする。
神様の表情に呆気にとられていると、神様は近づいて僕にこう言った、
神様「これから貴方は私の弟子です。私のことを
師匠と
呼びなさい」
これが私たちのお話の始まり。
何千万年と続く、長い、長いお話…。