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短編小説集

蛙の子は蛙

作者: 真顔くん
掲載日:2025/10/20

「お誕生日おめでとう。」


笑う母の指には絆創膏が巻いてある


何それ

被害者ぶってんの?

それに私、誕生日じゃないんだけど


怒りがふつふつと沸き出てくる


今日は左足の小指を折られた

ズキズキと主張してくる骨がうざい

腫れているが気にしていない

もう気にする気力もない

早く死ねたらいいのに

首に染み付いたロープの痕

手首には切り傷が根を張っている


私がどれだけ...!!


そこまで考えて止める

そんなこと思っても意味が無い


「ありがとう。」


そんな質素な言葉を並べて不細工に笑う

母は私を見て嬉しそうに隈だらけの目を細める

嫌いだな

そう思うが声には出さない


机に乗せられたコンビニで売ってそうなショートケーキを掴む

そのまま何も気にせず頬張る

口の端からドロドロと生クリームが落ちていく


血は争えないなぁ

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