影との対峠と森の秘密
森の奥、霧は濃く、木々の影が長く伸びる。
リナたちは慎重に足を進めるが、黒い影はすでに彼らの前に立ちはだかっていた。
「これが……影の正体……」
リナの胸がざわつく。
影はただの黒い塊ではなく、まるで生き物のように揺れ、森の奥で静かに威圧する。
レオは剣を握りしめ、カイもまだ覚束ない足取りで前に出る。
ミナは包帯を握りしめ、仲間たちを支えるように立つ。
セレナが一歩前に出る。
「この影は……森の力。封印を試す存在よ。でも、一緒なら負けない」
彼女の瞳が光り、微かな魔力が影に触れると、影は一瞬揺らめく。
リナは深呼吸し、手を握りしめる。
「私たち……絶対に諦めない!」
その言葉に、仲間たちの心もひとつになる。
友情と絆の力が、静かに森の奥で光を帯びていく。
黒い影が形を変え、迫る。
しかしリナたちは恐れず、仲間と共に立ち向かう。
「カイ!セレナ!一緒に!」
声を合わせる瞬間、胸の奥で暖かい光が広がり、影を包み込む。
影は揺れ、抵抗するが、リナたちの絆と希望の力は揺るがない。
戦いの中で、カイの表情も少しずつ戻り、勇気がみなぎる。
森の奥、霧が少しずつ晴れ、朝の光が差し込む。
影は力を失い、静かに森の奥へと消えていく。
リナたちは互いに顔を見合わせ、深く息をつく。
「やった……!」
ミナが小さく笑い、レオもほっと微笑む。
セレナも安心したように微笑み、リナたちの背中を押す。
森はまだ完全に平穏ではない。
だが、仲間の絆と新たな力があれば、どんな試練も乗り越えられる――。
リナは小さく笑い、仲間たちと手をつなぐ。
「さあ、前に進もう。まだ見ぬ未来が待ってる」
霧が光に溶け、森の迷宮に新たな希望が差し込む瞬間だった。




