森の少女と影の秘密
霧が深く立ち込める森の中、リナたちは新たな仲間となった少女の後を追う。
銀色の髪が風に揺れ、冷たい瞳の奥には、どこか切なさが隠されている。
「私の名前はセレナ。この森を守る者……でも、完全には守れないの」
少女の声には悲しみと決意が混ざり、森の静けさに溶け込むように響いた。
リナは小さく頷く。
「大丈夫、私たちも一緒に守る。仲間だから」
その言葉に、セレナの瞳が少し柔らかくなる。
カイもまた、少しずつ表情を取り戻している。
しかし森の奥には、まだ黒い影が潜んでいた。
動きはゆっくりで、まるでリナたちの恐怖を試すかのように近づいてくる。
「この影……何者なの?」
ミナが小さな声で尋ねる。
セレナは唇をかみしめ、少し沈黙した後、語り始める。
「影は……森の守護者を試す者。私も長く封印されていた力を持っているけど、完全には抑えきれないの」
その言葉に、リナの心臓が早鐘のように打つ。
試練、そして危険。
だが、仲間と共に立ち向かう覚悟は揺るがない。
「私たちは……負けない!」
リナが小さく叫び、仲間たちも同じ決意で頷く。
霧の中、セレナが手を掲げると、微かな光が影に触れ、黒い影は一瞬揺らめいた。
「ここから先は、試練の場所……でも、あなたたちが一緒なら、必ず乗り越えられる」
その言葉に、リナたちは胸の奥で温かいものを感じる。
希望と絆が、不安と恐怖を押し返してくれる瞬間だった。
森の迷宮はまだ深い。
だが、仲間と新たな力、そして信じ合う心がある限り、リナたちは進み続ける――。




