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転生したら病弱少女だったけど、看護師スキルで異世界の医療を改革します!2  作者: 櫻木サヱ
暁の封印

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封印の扉

森の霧が深く、静けさが耳を包む。

足元の草は露で濡れ、光はまだ弱く、朝の匂いだけが漂っていた。


リナはゆっくり息を吸い込み、手にした包帯や薬を整える。

「ここから先は……みんなで一緒に」

カイが頷き、手をそっと握り返す。


森の奥、古びた石の扉がひっそりと佇んでいた。

封印の力がまだ微かに震えているのが、肌で感じられる。

「……これが封印の扉」

レオが剣をぎゅっと握りしめ、慎重に周囲を見渡す。


リナは扉に手をかざす。

ひんやりとした石の感触が指先を通して心臓まで伝わる。

封印の力が、過去の記憶や未来への希望を静かに揺さぶる。


「誰かを守りたいという想い……」

リナは心の中で小さく呟く。

その言葉が、扉の向こうに届くかのように、微かな光が扉を照らした。


「準備はいい?」

ミナの声が、少しだけ緊張混じりに響く。

「うん、みんなで行こう」

リナの瞳は揺るがない決意で輝いていた。


扉の前で深呼吸をして、一歩を踏み出す。

霧が光に溶けて、未知の世界が、少しずつ姿を現す――。


朝の光と霧、希望と不安、仲間たちの絆が重なり合い、森の奥に新たな物語の幕が上がる。

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