4話 アルティメット田中vsゴードンEX
地獄高校で最近勢力を拡大している暴走族。
それが、ゴードンEX率いる『華組』であるッッ!
彼らはバイクでそこら中を走り回り、邪魔する者は全て蹴散らすならず者たち。
田中は、なんか結構ヤバいやつに喧嘩を売っちまったみたいやで!
「ボス、こんなやつ、俺たちで十分ですよ!」
ゴードンEXが立ち上がったとき、部下たちが率先して田中に向かおうとした。だが、ゴードンは手で静止する。
「やめろ……外の見張りも、アイツ一人で全部やっちまったらしい。お前らが束になってかかっても勝てねえ。」
ゴードンの仮面がカタカタと震えている。
「よくも俺の部下をやってくれたな……!」
部下がやられたのが許せないらしい。ゴードンはね、いいやつですねこれね。(小並感)
「悪に生きる道はないッ! 俺がぶっ倒しちゃるやで!」
アルティメット田中は豪烈無極拳の構えをとった。それに対し……
「お前も拳法家か。……俺の『白發閃指拳』の餌食になるがいいッ!」
互いに間合いを取り、怪しげな雰囲気が漂う。
そして、そのときは突然現れたッッ!
「ホワチャアァアッッ!」
「テアァアアッ!」
二人は物凄いスピードで、互いに突っ込んだッ!
工場の砂埃が舞うッ!
カッ!(バカ)
土煙が晴れ、そこには立っているゴードン、倒れている田中がいた。
「田中さんっ!」
黒宮は心配して駆け寄る。ゴードンは田中を見下ろして
「俺の白發閂指拳は最速の拳だ。」
ゴードンは背を向ける。
「やっぱりやめておいた方が良かったんですよ! 無茶ですよ、強い人をみんな倒しちゃうなんて!」
黒宮は突然突っ走っていった田中に怒りさえ感じているようだ。
自分のせいでこうなったという責任も感じている。
そんなとき、田中は
(怒ってる黒宮さんもかわいいやでこれ。すごいですよこれ。)
と、全く別のことを考えているのだった。
先ほどの土煙の中、ゴードンの最速の拳が田中の腹に直撃した。
だが、間一髪のところで当たるポイントを避けたので、致命傷は免れたのである。これはすごい技術です。
「……黒宮さん、俺は何も、ゴードンがスートだと思って突っ込んだわけじゃないんやで。」
「え?」
田中はそう言い、起き上がる。
「スートに限らず、この学校のヤンキーはみんな危険だ。たとえスートが無くなっても、黒宮さんが安心して学校生活を送れるかどうか……」
豪烈無極拳の構えを取り、再びゴードンに相対する。
「だから俺はこの学校にいる物騒なやつをみんな倒すッ! 俺は黒宮さんのボディガードになったんや。それぐらい当然やでぇ!」
「田中さん……」
というわけで仕切り直し! 再び田中はゴードンに挑む。
「……話にならんな。もっと利口な男かと思っていたが。」
だがゴードンはもう戦う気がないようだ。戦ったとしても自分の勝ちは目に見えているらしい。彼は残念そうな表情でポケットからタバコを取り出し、火をつけた。
「お前は部下を手にかけた。今すぐに殺してやりたいが、興がそがれた。そのぐらいにしといてやる。次に俺の前に現れたなら、今度は殺してやる。これから一生涯、慎ましく暮らすがいい。」
「……っ!」
田中は悔しくて唇を噛む。
だが、そのときっ……!
田中の脳に電流走るっ……!
(あ……?)
田中の脳に刻まれる違和感っ……! 田中は、ゴードンのタバコを吸う姿を見て、違和感を感じ取った!
(何だ、あの吸い方は……! 妙に……)
そう、ゴードンのタバコの吸い方は異様だった。フィルムを咥え込みすぎなのである。普通はフィルムの端から一センチ程度を咥えて吸うもの。だがゴードンは、三センチは咥えているっ……!
ちなみに作者は最近アカギとカイジを見たっ……!
(……確かめてみるか。)
そんなわけで、田中はその違和感を確かめるべく、試すことにした。
まず、彼は高速で動いた。いかに最速のゴードンであろうとも、喫煙中の、それも『殺気のない不意打ち』には対応できず!
「ッ!」
田中の目的は攻撃ではなく、くすねッ!
ゴードンの咥えているタバコを、その手にくすねたッ!
「……へっ、チンケなタバコを吸ってやがるっ……!」
田中は取ったタバコを、余裕の表情で吸ってみせた。
「何の、つもりだ?」
カイジおもろいよこれ。




