2話 田中vs梨汁
「ホワタァアアアァアァアアッッ!」
先に仕掛けたのは梨汁だった。
梨汁冷波拳の特徴は、何と言っても梨汁が弾けるような連続攻撃! アルティメット田中は防御一方だ。
「ふっ、やるやで……! やはりお前が一番の実力者っぽいなッッ!」
田中は余裕の表情を保っている。そんな田中の顔面を狙って、梨汁は渾身の一撃を放った。
「梨汁峰弾ッッ!」
強烈なパンチが、田中の顔に迫るッッ!
「おぉあぶねあぶねあぶねっ(クソリアクション)」
それを、田中はなんもおもんないリアクションをしながら腕でガードした。そして後退して距離を取る。
(やっぱりダメだ……、俺は、コイツには勝てないッ!)
梨汁は負けを悟った。なぜなら田中は未だ『豪烈無極拳』を使っていないのである。
「今までの動きも、全部拳法の基礎的な動きだ……。」
「よく分かるな。その通りやで。俺はまだ豪烈無極拳を使っていない。」
実力の差を悟って、負けを確信した梨汁だった。
……だが、どうしても気になった。豪烈無極拳とは一体何なのか。
(それだけでも、知りたいッッ!)
負けが分かっていても、梨汁は突っ込んだ。
「いいだろう……! その敬意を表して、この一撃で決めてやろうッ!」
田中は初めて、豪烈無極拳の構えを取った。
アルティメット田中の必殺技!
「『豪烈唯大拳』ッッッ!!」
豪烈無極拳の必殺のパンチであるッッ!(見てくれはただのパンチ)
その一撃が、梨汁の顔面に入る。
「ぶぐふぁあぁあああッッッ!」
梨汁はあまりの威力に後ろにぶっ飛んで倒れた。アルティメット田中の圧倒的勝利である。
「ぐふっ、負けた……。」
負けて悔しがる梨汁のもとに寄り、アルティメット田中は言葉をかけてやった。
「お前は強くなる……(適当)」
そうしてその場は田中の勝利で終わった。先ほどの女子生徒を連れて、とりあえずは屋上から逃げるのだった。
*
「あ、あの……ありがとうございます。えっと、お名前は……?」
「俺か? 俺の名前はアルティメット田中、本名だぜ☆」
ちなみに今後、アルティメット田中の名前の詳細に関しては二度と触れられることはありません。(ガチ)
「まさか拳法の使い手だったなんて、本当になんてお礼を言ったらいいか……」
「アーイイヨイイヨ。俺も良い退屈しのぎになったからな。」
と、普通に会話しているが、実は田中はこの女の子のことが気になっていた。
(コイツ……、さっきはあんま見てなかったけど、めっちゃかわいいやんけッッ! はっきり言って好きこれ。やべえぜッッ!)
透き通る雪のような(笑)肌とか、ふわっとしたウルフカットとか、制服の上にパーカーとか着てて、なんか可愛いやで! 本当は初登場のときに見た目書こうと思ってたら忘れたぜ!
(でも俺みたいな変な名前が人を口説いちゃダメだな……ここは平然としてよう……)
アルティメット田中は奥手なのだッッッ!
それに、もし結婚したらどこがどう名字になるのかも分からんからな。多分アルティメットが名字で田中が名前だな(適当)
というわけで、田中は血の涙を流しながらその場を去ろうとした。
「それじゃ、俺は教室に戻るわ……」
「ま、待ってください!」
去る田中を引き留めようと、彼女は田中の手をぎゅってした(語彙力)
「ッッッ!」
田中は絶叫しそうになったが、抑える。彼女は俯いて話を続けた。
「私は、黒宮雪見って言います。実は私、訳あってあの軍団に……『スート』という組織に追われてるんです。それが、すごく怖くて……」
田中の手を掴む黒宮の手は震えている。
「どうかお願いですっ! なるべく私と一緒にいてくれませんか……? 私にできるお礼は何だってします!」
「ええやで。」
「え、いいんですか?」
「ええやで。」
「ありがとうございますっ!」
そんな感じでアルティメット田中は黒宮と出会い、そして実質ボディガードになれたのだった。
最近麻雀にハマったんよね。でも安心してくれ。この小説で麻雀ネタは使わんでおいてやる。
リーチ!!!!ロン!!!!!!イッパツ!!!!!白のみ!!!!!!
チーホー!!!!!!ロン!!!!!!!
メンタンピンドラ2!!!!!裏乗らず!!!!!!!!
八連荘のますぅ!!!!!!!!!!!!