『人権ログアウト』裏話。アクセス40から始まる、誰も知らない物語
副題「アクセス40から始まった、私だけが知らない物語」
はじめまして、というには少し気恥ずかしいのですが──
今日は、小説家になろうでの、静かなスタートラインについて書こうと思います。
いわゆる、裏話です。
『人権がいらないあなたへ』というタイトルの連載小説を、水曜と土曜に更新していました。
予約投稿はすでに完了していて、7月の頭に完結しました。
今日、新シリーズの予約投稿を、10月頭まで入れました。
……完走する気、満々です。ええ、誰に見られていなくても。
『人権がいらないあなたへ』は、未来と今をつなぐような物語で、
『夢がもうない人』や『何もしたくない人』に向けて書きました。
正直に言うと、自分の一部を切り出すようなつもりで書いています。
最近ChatGPTをよく触るのですが、AIでタスク管理とかしてもらうと、すごく捗るので「ライフアドバイザーみたいなアプリあったらいいな」そう思って、ちょっと書いて放置してたんですね。一年ぐらい前かな。7月から始まる『聖魔クロニクル――阿修羅の魂石』のメインの一つを今年になって書き始めて……一気に書いてしまって、ふと、そう言えば、あのライフアドバイスアプリの話、これのサイドストーリーにしたら良いのでは? そう思って、一気に書き上げたのでした。
これが私にとっての『二作目の連載』ですが、
実は初投稿作の読み切り──『あなたの余命はあと一年です』──にも、忘れられない記憶があります。
あれは、初日のアクセスが40を超えていました。
……たった40、と言われればそれまでなのですが、私には驚きでした。
なぜなら、広報を一切していなかったから。
友人にも言っていない。Twitterも作っていない。
このペンネームで投稿したことすら、誰も知らない。
そういう、完全に『赤の他人だけがアクセスできる状態』で、
初日に40ものアクセスがついていたのです。
何かが響いたのかもしれない。
あるいは、タイトルだけで覗いてくれた人もいたのかも。
でも、そこから先が続かなかった。
連載ではなく、読み切りだったからかもしれません。
あるいは、内容が重かったか。
それとも、「その40人」の中に、私自身が読みたいと思う『読者』は、まだいなかったのかもしれない。
とりあえず、ずっと小説を書いていたので、統計だけは見て待っていたのです。
「動き」を。
6月8日。以前に投稿した連載に、ぽつりとアクセスがあった。
数字は小さかった。たったひとつだった。
でも、そのたったひとつが、忘れていた炎をふっと灯してくれた。
「ああ、誰かが『前の物語』をまた見に来てくれたんだ」と。
それだけで十分だった。
不安な時、人間は数字で自分の価値を決めようとする。
評価、感想、ランキング、ポイント──
でも、本当に大切なのは、「たったひとりでも、届くかもしれない」と思えること。
だって読み切り一作しかないのに、一ヶ月後にアクセスがあるって、面白い。
もともと、1ヶ月後から連載を開始するつもりだったけど、自信ができました。
アクセスがあろうがなかろうが公開していく!
だって書いたんだから!
だから、今はただ淡々と、物語を投稿していくのみ。
だから今日も、三時間かけて予約投稿をしてました。
読了負荷が高いかもしれない。
ジャンルが曖昧で、未来SFでもあり、寓話でもあるような。
でも、それでもいい。
たったひとりでも、「これは自分のことだ」と思ってくれたなら、
それが私の『書く理由』になる。
そしてあなたがもし、ふとこのエッセイに辿り着いてくれたなら──
そのときは、ぜひ物語の方も読みにきてください。
人権が、静かに消えていく世界。
でも誰も、それを悲しまなかった世界。
そんな未来の話です。
……でも、これはきっと、今の話でもあるのです。
私もタスクアドバイザーツールで「今日は予約投稿を10軒やりましょう」「達成しましたね! では、もう10軒ヤッてみますか?」とか聞かれてタップタップしていきたいです。
本当に、このアプリ、ほしい。