表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/127

43話 『餓狼』の拠点にアポ無し凸をぶちかましますけど? ①


ブクマ登録と高評価を頂き、本当にありがとうございます!

ブクマや高評価を頂いてモチベーションが上がったおかげで、休載を挟まずに投稿出来ております。


 


「さて、皆さまご機嫌よう!

『ガチ勢』荷物持ちの神城雄貴だ!」


「皆さまこんにちは。『ガチ勢』リーダーの清川雪乃です」


「あ…あの……『ガチ勢』後衛のひ、柊……柊彩音でございますわ。


 ……こ、この度は……(ワタクシ)の父が多大なご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございませんでした!」



《ゲリラ配信キターーーー!!》

《通知を受け取った瞬間来たぞ!》

《彩音サマは何も悪くない。寧ろ神》

《ちょっ、待て!今からスパチャ贈るから!》

【¥2,000,000:瀬田健二郎:あなた方は真の英雄です。東京を救って下さり本当にありがとうございました】

《くっ、事前に告知してくれよ……》

《彩音様が謝る事はありません!》

《何はともあれ『ガチ勢』の皆様、本当に本当にありがとうございました!!》

【¥100,000:大西朝春:『ガチ勢』は日本の誇りで間違いなし】

《彩音ちゃん、謝罪は要らないよ。悪いのはあの男で、彩音ちゃんは東京を救った英雄なんだ》

【¥50,000:ぬらりひょん森咲:イケメンニキ、雪乃様、彩音様、本当にありがとうございました!】



 彩音が『ガチ勢』残留を決めて3日後。

 俺達はサプライズ配信を行う為、港区麻布十番で生配信を開始した。


 冒頭で彩音はキャメラに向かって謝罪した。

 昨日彩音は公式な謝罪会見を開いて、父親の愚行や自分が裕福な暮らしを送って来た事を真摯な態度で謝罪したので、個人的には必要ないと言ったのだが、『ガチ勢』メンバーとして謝罪すると言って聞かなかった。



 まぁ、コメ欄を見る限りは視聴者は全く彩音に悪い感情を抱いていないようで一安心だ。



「沢山のスパチャ本当にありがとう!

 最後にまとめて紹介するぜ!


 では、メインスポンサー様の紹介から。

『長嶺魔石加工株式会社』様は日本トップの腕を持つ研磨職人揃いで、常に高品質の魔石を供給している。

 魔導具製造を行なっている業者の皆様、『長嶺魔石加工株式会社』の魔石は間違いないので、ガンガン発注してくれよ!


 また、本社ビル別棟の『神城雄貴記念館』には、俺が勤務していた時に実際に着用していた作業服やゴーグル、サンダーなどの道具類、社員旅行の時の俺や桐斗が映っている写真等も展示している。

 今は特別に婚約者の雪乃ちゃんのJK時代のお宝写真も展示中。

 ガチで可愛いから足を運んでくれ。


 あと、2階のカフェスペースには俺と雪乃ちゃんと『長嶺魔石加工株式会社』様が共同で考案した、グルテンフリーの『鳥ササミバーガー』、油を使わないフライドポテト、高品質プロテインシェイクも提供中だ。

 また、3階の物販フロアでは桐斗が愛用しているぬいぐるみ『推しのクマさん』、桐斗が愛用しているオモチャの剣、桐斗愛用の子供服ブランド『メルティ・マガジン』を期間限定で販売中だ。

 最後に、4階は俺が格闘家時代に行っていたフィジカルトレーニングを体験出来るジムフロアとなっている。


 入館料は大人3万円、15歳以下は無料となっている。

『長嶺魔石加工株式会社』様と『神城雄貴記念館』を宜しく頼む!」



《長っ!》

《メインスポンサーを紹介するだけで何分取るんだよ!》

《長嶺さんの魔石はマジで最高!》

【¥1,000,000:『無双三連星』:兄貴、遅くなりました!先日のダンジョンアタック最高でした!!】

《何気に『神城雄貴記念館』の紹介の方が長い件》

《過去最長のスポンサー紹介》

《他のスポンサーは大手企業だらけなのに、偶にテロップで表示されるだけなの草w》

《今日の要件はよ!》

《大手航空会社のBNAが下にチョロっと表示されるだけとかwww》



「お、『無双三連星』の皆んな、高額スパチャ本当にありがとなぁ!

 お前達の此間の千駄木ダンジョンも素晴らしかったぞ!


 おっと、済まん!

 今日の要件だが、今日はアソコの高層ビルに凸だ!」



 俺は手短に『無双三連星』に礼を言うと、今日の目的地を指差した。



《ちょ、アレって……》

《『餓狼』のクランビルじゃねえか?》

《マジかよ!?『餓狼』の公式SNSにはコラボとか書いてなかったぞ!?》

《つーか、『ガチ勢』って『餓狼』に入るのか!?》

《トップニュースじゃねえか!!》

《ヤベェ!『餓狼』一強状態待った無しじゃん!》

【¥1,000,000,000:『無限天領』YUNA:神城君、今からでも遅くないから『無限天領』に鞍替えして頂戴!】

《『ガチ勢』が『餓狼』に入ったら、五大クランのパワーバランスが一気に崩壊するんだが》

《YUNA様が10億円のスパチャ投げた……》



「ちょい落ち着け。

 別に俺達は『餓狼』に入るつもりは無い。

 実はアユマットさんから、トレーニング配信コラボをしないかとお誘いがあってな。

 今日は偶々俺らが暇だったんで、『餓狼』のクランビルにアポ無し凸を仕掛けようという企画だ」



《アポ無しだと!?》

《イケメンニキの常識欠如度合いが凄え!》

《『餓狼』のクランビルに行く所を配信するだけでもヤバいのに、アポ無しで行くとか草》

《やってる事が迷惑系マイチューバー》

【¥500,000:時任誠也:妻が第一子出産で吉祥寺の産婦人科に入院しており、先日無事に女の子を出産致しました。神城雄貴様、あなたのおかげで可愛い娘を授かる事が出来ました。本当にありがとうございました!】

《常識の欠片も無い男・イケメンニキ》

《ちょっと、ニュース見てみろ!大変な事になってるぞ!》

《『餓狼』のビルにアポ無し凸とか他の探索者配信では絶対に見られない》

《常識の無い雄貴サマも愛してます❤️》

《一度、アユマット様にボコられるといい》



「あ、時任さん。お嬢さんが無事に産まれて良かったですね!

 高額スパチャは大変ありがたいんですが、娘さんが産まれて何かと入り用になるでしょう。

 そのお気持ちだけで充分ですので、スパチャはお返しします」



《変な所で常識があるの草www》

《イケメンで英雄なのに優しいとか、普通に抱かれたいです❤️》

《急に常識人になっとるw》

《偽善者ニキ乙》

《ニキのそういう所がイイ!》

【¥1,000,000:牌乙愛美:愛してます❤️抱いて下さい❤️】

《待て所沢がヤバそうなんだが》

《早く『餓狼』のクランビルに凸しろよ》

《何だろう。ニキのこのギャップが堪らん》

《いつも偉そうなのはブランディングだろ?本当のイケメンニキは礼儀正しいというのは界隈では常識》

《奇跡のJクプグラドルの愛美様が抱いてくれとか……イケメンニキは氏ね!100回氏ね!!》



 クッ……何だよコメ欄のヤツら……

 まぁ良いさ、金持ち喧嘩せずだ。



 俺は苛立った気持ちを抑えると、わちゃわちゃするコメ欄を無視して『餓狼』のクランビルへと向かったのだが……



「良し、『ポイズン・ベリー』は全員揃ったな!先頭の魔導ヘリに乗ってくれ!

 英治と栞はまだか!?

 春輝、JSAに救援の許可は取れたのか!?」


「ハイ!ラミレス会長の承諾を貰えました!

 ドローンも緊急モードに切り替え済みです!」



 何やらクランビルの前が騒がしい。

 アユマットさんが血相を変えて周りの人達に大声で指示を出している。

 俺は思い切ってアユマットさんに声をかけてみた。



「アユマットさ〜ん!

 何かヤバい事でもあったんですか〜?」


「あ、神城君!良い所に来てくれた!

 10分程前にDランクの所沢ダンジョンで異常が発生したんだ。

 所沢ダンジョンにアタックしていたウチのパーティーが、イレギュラー出現したレイスに襲われてしまって危険な状況なんだよ。

 君達も一緒に来てくれると助かる!」



 マジかよ……レイスはAランクの亡霊系魔物だぞ……



 この半年で世界各国のダンジョンで異常が多発している事は連日報道されていて、当然日本でも毎日のように全国のあちこちで異常が発生したというニュースが流れている。

 だが、その殆どはダンジョン異常と呼ばれるモノ。

 1ランク上の魔物が現れたという、運が悪い程度に位置付けられるモノだ。



 しかし、今回のはランクが3つも上の魔物の出現。下手をするとスタンピードの前兆の可能性がある。



 俺が探索者デビューして僅か4ヶ月程の間に、立川、吉祥寺、所沢と首都圏と近郊だけでスタンピードの前兆が3件も発生するなんて、余りにも異常だ。

 それでもこの国の政治家は一部を除いて危機感を持たない。

 それよりも、ダンジョンから採取される魔石やドロップアイテムによる莫大な利益に目が眩んでいるんだろう。



 弓削(ゆげ)総理も頭を悩ませているワケだ……



 俺は弓削さんの心労を慮りながらも、アユマットさん達に同行する事を即決したのだった。




結構不自然に主人公の周りでダンジョン異常が多発してありますが、その原因が今回のお話のラストに少しだけ判明します。

これまでと違って少し暗い内容になりますが、今後の展開に重要な話になりますので、引き続きお楽しみ頂けると嬉しいです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ