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30話 雪乃ちゃんとデートしたかったんですけど!? ③


ブクマ登録と高評価を下さって本当にありがとうございます!

ルイス・ネリが一発で前日計量をクリアしたという事で、本日も休まず投稿です。


明日の井上尚弥と拓真、武居の試合が楽しみですが、お読み下さる方でブクマがまだの方は是非ブクマ登録と高評価をお願いします!

ポイントが増えると休載予定の明日も投稿するかも知れません。


 


「さて、今日は大事なコラボなのに大遅刻しちまって悪かったな!

 Sランクパーティー『ガチ勢』の神城雄貴だ!

『ラッキー・パンチライン』チャンネルの視聴者諸君、よろしくな!」


「あ、あの、初めまして。

『ガチ勢』リーダーの清川雪乃です」



 危ない所でマッドゴーレムからリョウちゃんパパを救出した俺と雪乃ちゃんは、回復したリョウちゃんパパと共に『ラッキー・パンチライン』の他のメンバー達と合流して、コラボ配信する事にした。


 ここで重要なポイントは、救援では無くコラボという事。

 救援の場合、救援費用の半額を『ラッキー・パンチライン』は負担しなくてはならないが、コラボの場合は別にそんな負担はしなくて良い。



 流石に桐斗のお友達のパパからお金を貰うのは気が引けるからな。



 《な、何?どういう事!?》

 《ゴーレムが襲って来て、皆んなバラバラになって、生中継が中断になって、再開したらイケメンニキと雪乃ちゃんがいて……どうゆう事!?》

 《大ピンチ明けの激アツコラボ!!》

 《ヤベェ!長年『ラキパン』追いかけて来て良かった…》

【¥100,000:吉村浩一:とりまシンちゃんが無事で安心した】

 《イケメンニキのパーティー名クソダサくてワロスwww》

 《あれ?何か雪乃ちゃんのカッコいつものマントじゃなくね?Tシャツとショーパンの上から革鎧とか、ラフな感じで可愛いぞ》

 《ガチ勢ってwww》

【¥50,000:松井かおり:『ラキパン』が無事で良かった…】



 ほう、『ラッキー・パンチライン』は中々良いファンが付いてるんだな。

 リョウちゃんパパの無事を祝ってスパチャをくれる人が居るなんて。

 俺達の葬式代とか言って600円をスパチャしたヤツとは大違いだな。



「視聴者の皆んな、心配をかけて本当に済まなかった!

 この通り、慎二はピンピンしているし、アッチもビンビンだ!

『ガチ勢』のお2人が今回コラボをしてくれるという事で……」


「ちょっとお待ちになって欲しいのですわ!!」



 リーダーのトワさんが寒い親父ギャグを交えて挨拶をしていた所に、待ったをかけた者が現れた。

 まぁ、言葉遣いで即バレしているだろうが、彩音が合流したのである。



「私も『ガチ勢』のメンバーなのですから、除け者にしないで下さいまし!


 という事で、皆様ご機嫌よう。

『ガチ勢』メンバーの柊彩音ですわ」



 《ふざけんな!爆乳美少女2人を独占するとかイケメンニキは喧嘩売ってんのか!?》

 《ああ…オワタ……俺の人生オワタ……》

 《二股ニキはくたばれ》

【¥20,000:波乗りカプチーノ:彩音様へのお布施でござりまする!】

 《この子ってアイドルじゃなかった?》

 《柊彩音って確かSランクパーティー『MORNING GLORY』を追放されたんだよな?》

 《何かヤバくね?Cランクの『ラッキー・パンチライン』とSランクのニキ、彩音サマ、Aランクの雪乃ちゃんがコラボなんて》

 《『ガチ勢』の面子がガチ過ぎて引く》

 《我儘過ぎて『MORNING GLORY』をクビになった彩音を入れるとか、ニキは胸でパーティーメンバーを選んでいるとしか思えん》



 おお…コメ欄が荒れている…


 っていうか、彩音の元いたパーティー名もダサくないか?

 朝顔をわざわざ英語にしているのがダサいよな。

 まだ、同じ花でもDANDELIONの方が……



「クビになってないですわ!!

 私は自らの意思で『MORNING GLORY』を脱退したのですわ!!

 デマ情報を書き込まないで下さいまし!!」



 うわぁ、彩音がコメントにガチ切れし出したぞ?

 コレは俺が止めるしか無さそうだな。



「落ち着け、彩音。


 諸君、今日は『ガチ勢』結成後初コラボなんだ。

 変な冷やかしコメは抑えてくれ。


 で、さっきリーダーのトワさんと、リョウちゃ…いや、シンジさんと話し合って決めたんだが、今回発生したイレギュラーがダンジョン災害に繋がらない性質のモノなのか確かめる為に、我々は10階層の小ボスを確認して討伐する。


 道中魔物は基本『ラッキー・パンチライン』が行って、俺達は気付いた点をアドバイスしながら進む感じかな。

 で、小ボスは2パーティーが共闘して討伐する。


 じゃあ、トワさん、シンジさん、行きましょうか」


「了解!では『ラッキー・パンチライン』の連携を『ガチ勢』に見せつけてやるぞ!!」


「「「応!!」」」



 トワさんの声がけで気合を入れたシンジさん達は隊列を組んでダンジョンを進んで行く。



 ふむ、『ラッキー・パンチライン』は前衛が盾戦士のシンジさんと剣士のトワさん。後衛がアーチャーのミツルさんと魔法使いのチカさんという布陣か。

 バランスの良いパーティーだな。



「前方からホブゴブリン1体、ポイズンリザード2体が来る!」


「オッケ!ポイズンリザードは充と千佳、ホブゴブリンはシンと俺で行く!」



 索敵スキルを持つシンジさんの言葉を聞き、トワさんは直ぐに的確な指示を出した。

 ポイズンリザードは壁や天井に張り付いて移動するから、遠隔攻撃の方が有効だし、ボブゴブリンは魔法耐性が有るので、役割分担はバッチリだな。



 魔物との距離が20メートルを切った所で、壁に張り付いている毒蜥蜴をチカさんが火属性の火球3発で屠り、天井のヤツをミツルさんが矢の連射で仕留めて見せた。

 仲間が殺されて怒った様子のホブゴブリンが突進して来る。


 190センチ近いホブゴブリンが繰り出した棍棒の振り下ろしをシンジさんが盾スキルの【堅壁】で弾き返し、体勢を崩したホブゴブリンにタイミング良く飛び出したトワさんが両手剣で一閃。

 見事に3体を仕留めてみせた。



 その後もシンジさんが接敵を知らせ、トワさんの指示に応じて魔物を討伐して行った。

 俺は8階層へと降りるタイミングで、『ラッキー・パンチライン』に声をかける。



「皆さん、全く危なげない連携で魔物を討伐してますし、連携面はとても勉強になりました。

 ただ、前衛はもう少し魔物の初動を、というかホブゴブリンの初動を見た方が良いかなと感じましたね。

 シンジさん、トワさん。次のホブゴブリンは俺が討伐するので見て貰って良いですか?」


「ああ。では、新進気鋭のユーキ君の戦闘を学ばせて貰うよ」


「俺もキリちゃんパパ…あ、いや、ユーキ君の戦い方を見たいな」



 2人が俺の提案を受け入れてくれたので、俺は【広域魔力感知】を使ってホブゴブリンの魔力が固まっているルートへと皆を先導した。

 歩く事5分程で、ホブゴブリンスポットに到着。


 目の前にはホブゴブリンが5体いる。



 《ちょ、幾らニキでも5体は多くね?》

 《ドヤ顔で教えてやる的な感じだったのに早速『ラキパン』に助けを求めそうなの草w》

 《ホブゴブリンはオークと違って巨体でも素早いから5体に囲まれるとマズいだろ》

 《いや、こないだオークジェネラルを瞬殺してたニキなら余裕っしょ》

 《え?》

 《おい》

 《ヤバ》

 《瞬殺とか》

 《は?》

 《こ れ が 二 キ だ !》

 《ニキ初心者ども乙》

 《巨ゴブリンが両断されとるwww》

 《訳分からん》



 俺は一瞬で距離を詰め、隙だらけのホブゴブリンに奇襲を仕掛けた。

 勢いそのままに4体を唐竹割りに両断すると、残り1体との間に少し距離を取る。

 残されたホブゴブリンが唖然としている内に、トワさんとシンジさんに声をかける。



「さて、邪魔な4体を倒したんで、此処からアドバイスと行きますね。

 では、先ずは盾戦士の立ち回りから」



 俺はそう言うと【アイテムボックス】から小盾を取り出し、ホブゴブリンの射程に踏み込んだ。

 ヤツは見え見えの初動で棍棒を振り上げ、俺の脳天目掛けて渾身の力で棍棒を振り下ろす。

 俺はそれを敢えて先程シンジさんが受けた自身の頭上で盾を構えて受けてみせる。



「先程シンジさんが受けたのはこの場所です。

 此処だとコイツが持つ棍棒の芯の部分を体重が最も乗った状態で受ける事になります」



 俺は今攻撃を受けた状況を説明すると、一度ヤツの棍棒を大きく弾き返し、ホブゴブリンを後退させた。

 ど素人以下ゴブリンが体勢を立て直したのを見届けてから、俺は先程よりも更に一歩分深く踏み込んだ。


 ヤツの棍棒の振り下ろしの初動が丸見えだぜ!

 やはり初動がデカ過ぎる!


 俺は左手の小盾を動かすモーションをワザと加減して、シンジさんでも真似られるスピードとパワーで振り下ろし直後のヤツの棍棒の根本をぶっ叩く。



 ドバギィッ!!



 直後、ヤツの棍棒は派手な音を立てて根元で折れた。

 愚かな事に、ホブゴブリンは棍棒を掴んでいた右腕を左手で押さえている。

 戦闘中なのに呑気なヤツめ。



「ね?少し踏み込みを深く、ヤツの初動に合わせて盾で棍棒の根本を叩けば、ヤツはこの通り武器を失った上に隙だらけになるんです。


 そしてトワさん、先程までは相手がバランスを崩した直後を狙って踏み込めて居ませんでした。

 今一つ踏み込みが浅い分、一太刀目でゴブリンの急所である胸部も頸も狙えませんでしたね?

 相手が体勢を崩した瞬間の踏み込みを見てて下さい」



 俺はトワさんに向けて語ると同時に小盾で、未だに上体を丸めて右腕を気にしているホブゴブリンの頭を押した。

 後ろに蹌踉けるホブゴブリンにコレまた加減した踏み込みを決めて、一息でヤツの首を刎ねた。



「と、まぁ、こんな感じです。

 ぶっつけ本番は難しいので、先ずは2人とも明日から踏み込みの練習だけ毎朝繰り返して下さい。

 で、鋭く踏み込めるようになったら、上体の動きを連動させる反復練習です。

 こんな感じで」



 俺は無言の2人に対して、実際に踏み込みの動作を繰り返し行って見せた。

 10回ほど繰り返してから、次は下半身の動きから上半身へ連動させる動きをゆっくり繰り返す。



 《『ラキパン』の2人がポカーンとしていて草w》

 《ニキってこんな地味な訓練してんのか》

 《Bラン探索者の俺からすると、イケメンニキの訓練って合理的だと思うぞ。特に近接職には。下半身や体幹がしっかりしてないと、剣でも槍でも連続して強い攻撃が出来ないし、魔物の攻撃を躱す時もバランスが崩れて直ぐに反撃出来ない》

 《こんなチマチマした繰り返しなんて、只の拷問としか思えない》

 《普通に剣の素振りをしている方がマシ》

 《ドヤ顔長文のヤツキモい》



「お、今良いコメがあったな。

 剣の素振りも勿論超大事だから、俺は素振りも毎日千回やってるぞ。

 もち、踏み込んでの素振りだったり、躱すモーションを付けての素振りも合わせてやっている」



 《マジかよ!それだけこなすのに何時間かかるんだよ!?訓練に1日費やしてんのか!?》

 《道理で配信の回数が少ない訳だわ》

 《1ヶ月に生配信1本て副業探索者より少ないよなw》

【¥100,000:大牟田淳:ニキ、トレーニング方法教えてくれてマジありがとう!】

 《訓練ニキに改名した方が良いんじゃね?》

 《でも、それだけやってれば、あの人外カウンターも納得かも》



 やはりコメ欄のど素人達は程度が知れてるな。

 この際、コメ欄はガン無視で『ラッキー・パンチライン』への指導をしつつボス部屋まで行くか。



 速攻で視聴者に見切りを付けた俺は、前衛のトワさんとシンジさんへの指導を中心に行いつつ、次々と道中雑魚を撃破して行った。



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