雑談配信
【雑談】働きたく無いでござる【配信者ハル】
*コメント*
:タイトルw
:待機
:待機
:お前が始めた物語定期
:草
:じゃあなんで起業したんよw
:わたしだって働きたくない!!!
:ハル様の下でなら働きたい!!!
:はやくきて♡
「やぁ…」
*コメント*
:きちゃ
:待ってた
:やぁ
:名を名乗れぃ
:挨拶どんどん雑になる
:元気ないね、どしたん?話きこか?
:ってかRAINやってる?
:病んでてもしゅき
「どうも、いつの間にか起業してた系Yourtuberのハルでーす」
*コメント*
:そうはならんやろ
:いや草
:陰謀…ってコト!?
:性癖400字も書いたのに書類選考で落ちました
:雇って…雇え♡
:どんな人採用したの?
「あー、採用したのはねえ、一人は一流大卒の元公務員でお調子者の皮を被っているけど本当は寂しがり屋で性癖がマゾ寄りのお姉さんと、もう一人はブラック企業出身の手取り12万ネキだね」
*コメント*
:なんて?
:なんて?
:ドギツくて草
:キッッッッッッ
:ええんか?
:面接で分析されてるの草
:手取り12万ネキ!生きとったんかワレェ!?
:12万ネキが採用されて私も鼻が高いよ…
:わたし12万に負けたの…?
マネージャー:ちょっとハルくん何言ってんスか!?
:マネ降臨w
:性癖公開されたマネージャーさんじゃないか!?
:かわいそうで草
:12万ネキの性癖も公開しようね
「おー、マネージャーもよう見とるな、仕事熱心で偉い! 12万ネキもシチュにこだわるタイプのマゾ性癖だったね。ってか応募の性癖読んでるとマゾ多くない? この国大丈夫?」
*コメント*
:誰のせいだと思ってるの
:責任とって♡
:そりゃハルくんの屈強な肉体見せられたらね
:歪んでもしゃーないて
:ハル様に性癖知られちゃった…♡
:わたしもハル様になら屈服させられたいです♡
:もう終わりだよこの国
:で、マゾ集めてどんな仕事するの?
「集めてるつもりはないけど…、仕事はねえ、マネさんと12万ネキが今整理してくれてるけど、ありがたい事にいっぱい来てるよー…バラエティとかドラマの出演依頼とか、CMとか映画とか、作曲したから歌ってほしいとか、他にもえっちなビデオの出演依頼とか、後は名義貸しビジネスとか…」
*コメント*
:多すぎぃ!
:ありがたい事に(ありがたくない)
:影響力ありすぎる
:!?
:エッッッッッッビデオ!?
:ファッ!?
:セクハラのライン軽々と超えてて草ァ!
:そんなん受けるの!?
:突っ込みどころが全部えっちビデオのインパクトに勝てない
:これ期待していいの?
:はぁ…はぁ…♡
:脳が破壊されてしまう…
「いやー、さすがにエッビデオは羞恥が勝つから出ないよ…たぶん。ってかドラマとかもさぁ、なんか罪悪感があるというか…そういう勉強してきたわけじゃないのにいいのかな?とか思うんだけど」
*コメント*
:羞恥…? 妙だな?
:恥ずかしくなければえっちなのはいいんですか!?
:ひらめいた
:いや俳優業はたぶんハルくん天性のものがあるでしょ
:絶対向いてる
:いい子ちゃんかよ
:そのための起業でしょ!?
:配慮できてえらい!けどテレビでもハル様見たい!
:そもそもドラマも映画も本業じゃないアイドルとかバンバン出てるんだからそういう遠慮はいらんでしょ
「言われてみればそうかな…そうかも。なんか前向きに頑張れる気がしてきたわ! よく考えたら俺って演技めっちゃ得意だし! 今も配信者として演技してるしな!」
*コメント*
:え?
:なんて?
:演技だったんですか!?
:よくも騙したァ!
:流れ変わったな
:ちょろすぎわろた
:簡単にポジティブなるやん
:えらい!
:むしろ配信中めちゃくちゃリラックスしてない?
:なんの演技だよ
「配信中は結構無理して明るく振る舞ってるとこあるから…」
*コメント*
:あ…
:嘘だゾ♡
:たまに闇出るよね…
:どしたん? 話きこか?(二度目)
:心配です…
:無理しないで
:杞憂民もようわいとる
「まあ冗談はさておき、たぶん最初のお仕事はCMになりそうかなー? 楽しみに待っててよ」
*コメント*
:冗談でよかった
:CM!?
:なんのCM?
:狩りゲーかな?
:ビールとみた
:爆売れ間違いなし
:ギャラで決めたん?
:CMは単価高いらしいね
:エッチなCMですか!?
…
「ふぅ…」
配信を終えて一息。
まぁ実際配信で明るく振る舞ってるのは多少あるよなぁなどと考える自分は、性根の部分ではどちらかと言えば陰キャ寄りだと思う。基本インドアだし。
ただ無理はしてないと言うか、子供の頃から人前では取り繕うのがクセになってるから、なんならむしろ自然体ですらある。
それに配信も普通に楽しんでるし…何より自分では気づけないところに気がつかせてくれたりするのは、コメントという集合知の素晴らしいところだ。
全くの素人が俳優業に飛び込む事に罪悪感があったのは事実だったけど、そんなの普通じゃんと言われるとそれもそうかと納得できた。我ながら単純。
むしろ誰からも文句を言われないくらいに本気でやればいいのだと思わされたくらいだ。
相変わらず仕事のペースとしては緩ーくやって行きたいのは変わらないけど…、そのぶん一つ一つはしっかり本気でやって行かなきゃな。




