閑話 とある店主の災難 下
引き続きモブ視点です。
サブタイトル変更しました。
「な、なんだ?」
爆発音のように聞こえた。
兵役時にはよく聞いたものだが、この王都で?
慌てて店の外に出てみると、港の西に広がる倉庫区画が燃えていた。時折、ドン! ドン! と先程と同じ爆発音が響き、炎が勢いを増す。
どうも、倉庫に火薬を保管した馬鹿がいたらしい。
音のおかげもあって、既に騒ぎになっているが、その分火の手の広がりも早い。
逃げなきゃ、そう思う前に店を振り返った。
「……嘘だろ?」
零れた声は震えていた。
炎は勢いを増し続けている。俺の店があれから逃れられる可能性はどれくらいだ?
あんな炎が、ここまで来る前に消し止められるなんてあり得るか?
なんでこんな日に限って、こっちに向かって風が吹いてんだよ。
これが俺の全財産なんだぞ。
お世辞にも上手くいっていないが、20年夢見てきた結晶なんだぞ。
燃やすなら、余裕のあるお貴族様でいいじゃないかよ。あいつ等、領地に帰ったら別に屋敷を持ってるんだから、俺と違って全部無くなる訳じゃないだろう?
涙が溢れてる。
「なん…で、俺ばっかり、こんな目に……」
学院が楽しくなったら父さんを奪われた。貧しい生活に慣れたら母さんはいなくなった。下働き以下の酷い扱いに諦めが付いたら戦争に行かされた。戦場に行ったら貴族ってだけで偉ぶる上官に振り回された。やっと一人前になったと思ったら師匠の店は潰された。
「今度は俺から店まで奪うのかよ……!」
やるせなさを炎にぶつけるように叫ぶ。
俺、こんな目に遭わなきゃいけないほど、悪い事したかよ。
誰かの為になろうと勉強したじゃないか、貧しくても頑張ろうって決めたじゃないか、酷い扱いを受けるのも仕方ないって受け入れたじゃないか、国の為に戦ったじゃないか、美味しいもの食べてほしくて腕を磨いたじゃないか……。
「………………誰か、助けてくれよ」
どれ程絶望したって、時間が止まる訳じゃない。
広がる炎はどんどん俺の店に近付いて、俺の肌にも熱が吹き付けてくる。濛々と立ち上がる煙で目が痛い。
どんなに店を失いたくなくても、どんなにここが大事でも―――それで死んでもいいと思える訳じゃない。
とっくに逃げる機会は遅れてる。
それでも必死に足を動かした。
クソっ!
クソっ!!
クソっ!!!
死にたくない。
ああ、碌な事のない人生だったけど、死にたくはないんだ。
だって死んでしまったら、何の為に歯を食い縛ってきたか分からなくなるじゃないか。
走った。
懸命に走った。
必死で走った。
ただ、良く知らない貴族区画に入ったのが拙かった。
無闇に続く塀が逃げる邪魔をする。
飛び越えるのが現実的じゃない高さが憎たらしい。
川から離れてるつもりだったが、方向が合ってるかも疑わしい。
「くっ! こっちはもう無理か?」
向かう先の近くで屋敷が焼け落ちるのが見える。
庭もやたらと広いものだから、燃え広がる速度が一定じゃない。とりあえず火の逆方向に逃げていた筈だが、既に一部は追い付かれてる。
分岐はしばらくなかったと思うが戻るべきか? 前が無理なら塀を何とか越えるか?
一瞬迷う。どれが正解かなんて分からないが、じっとしているよりはいい。
俺は戻る事を選択した。
強化の使えない俺では、塀を越える為に手間取っている間に火に囲まれそうだと思ったからだ。とは言え、戻る選択肢もリスクが高い。何しろ火に近付いてるかもしれないのだ。
しばらく走った先で分岐路を見つけた。
しかし、これでやったと喜べるほど状況は良くない。
分岐の先に逃げ道が続いてる保証がないのも問題だが、何よりヤバいのは、分岐路と一緒に炎も視界に入った事。既に余裕は残っていない。
全速で分岐路を曲がる。
この道がどこへ通じているか知らないが、ただ走る事だけを考える。
だが、神様は俺がよっぽど嫌いらしい。
また近くで爆発音を聞いた。今度はそれほどの驚きはない。お貴族様は、多かれ少なかれ銃を所持している。むしろ火薬への引火は当然だとも言える。
まあ、その衝撃で爆ぜた飛来物が俺に当たったのは、それだけ運が無かったって事だろう。しかも、よりによって頭だ。
痛みより、視界が揺れる方が問題だ。走らなきゃと思っているけど、足が上手く動かせない。意識が明滅して立っている事も難しい。
それでも逃げなくてはと踏み出したつもりだったが、顔を地面に強打した。暗転する意識の中で、倒れたのだとだけ理解した。
気を失ったのはそう長い時間ではなかったと思う。
その証拠に俺はまだ生きている。
ただし、その短い間に状況は大きく変わった。
既に視界には赤しか映らない。
おまけに倒壊した塀に身体半分巻き込まれて、一歩だって動けない。近くに燃えるものが少なくて、炎に飲まれずに済んだようだが、何処を見ても赤に囲まれている。
痛みも何処から感じているのか判別できない。
この状態で意識を取り戻した事に、どれほどの意味があるかは分からない。気を失ったまま逝けた方が楽だったのではないか。
諦めは早々についた。
元々多くを期待していないから、仕方ないと受け入れるのも慣れている。
両親がいなくなって全てを失った時も、下働きと言う名の奴隷にされた時も、上官の無茶な立案で敵兵に囲まれた時も、どうにもならないって判断は早かった。
店も無くなっただろうし、もういいかな。
散々足搔いてきたけど、何度も不運に見舞われるって事は、俺の人生、上手くいかないようにできてるんだろう。
だからって、誰かを恨む気なんて湧いてこない。
父さんは今でも尊敬してるし、母さんも父さんが生きてる間は優しい人だった。あんな叔父でもいなけりゃ俺は生きていけなかったし、戦況をひっくり返した戦征伯様はマジ英雄だった。拾ってくれた師匠には感謝しかないし、おかげで俺の料理を美味しいと言ってくれた人もいた。
何故か、シリオンの奴がベシャベシャになって失敗したと言う米料理の話を思い出す。
火力だ。
こんなふうに何もかも焼き尽くすような大火力で手早く炒めれば、水分なんてサッと飛ばしてパラッと仕上がるんじゃないか?
こんなところで最期に考えるのが料理の事ってのが可笑しかった。
できる事ならこのアイディアをあいつに伝えてやりたかったが、それは叶いそうにないのが少し悲しい。
「こんな、火しかないような場所じゃ、書き残しても消えちまうよな……」
そんなふう思ってた時、空を何かが横切って行った。
既に方向感覚を無くしているのでどこからどこへ飛んで行ったかは分からない。ただ、燃え盛る炎のただ中へ落ちたように見えた。
「なんだ、あれ? なんとなく、赤かったような……?」
鳥にせよ、魔物にせよ、こんな確実に死ぬようなところに飛び込んでくる理由が分からない。
不可解なものを見て、手放しかけた意識が少しだけ浮上する。しかも、確かに見た筈なのに、頭に靄がかかったみたいにその事が思い出せない。
たった今起きた事なのに。
何処を見ても赤く染まった地獄みたいなところで、幻覚でも見たか?
怪我と火傷が酷すぎて、もう頭は働いていないのか? 煙もかなり吸っただろうし、案外生きてるつもりになってるだけなのか?
そんな事を考えていたら、視界から炎が無くなった。
「は?」
消えたという表現は難しい。
消火活動は行われてるだろうが、大量の水だとか、消火剤だとか、一面の火を消し止める要因は何も確認できなかった。
だから、無くなったとか、消滅したと表現するしかないのだが、頭が理解を拒んでいる。
こんな事、あり得る筈がない。
風と共に煙は流れて消えてゆき、あれだけ肌を苛んでいた熱も感じない。なんなら、肌を撫でる風が涼しい。
倒壊した塀も、黒く焼け落ちた誰のものか分からないお屋敷もそのままだから、夢を見た訳ではないと分かる。
既に死後と言うには、あまりに現実世界そのままが過ぎる。
奇跡?
いや、そんな都合の良い事があり得るのか?
これまでにも、どうしようもない局面に追い込まれる事はあったが、好転するにはそれなりの理由があった。こんな、天気がカラッと変わるみたいに状況がいきなり変化するなんて、物語でも信じられない。
今年の加護は風神様だから、神様の気まぐれって線もない気がする。奇跡にしろ、天変地異にしろ、何が起こったか説明できる事象じゃないのは明らかだろう。
圧倒的な何かの働きに、畏怖を感じる。
しかも、いつの間にやら、焼けただれていた肌も元に戻っている。つい先ほどまで、身体のどこかしらから感じていた痛みも消えている。これも奇跡の一環か?
「いや、痛い! あ痛たたたたた……!!」
身体の半分は未だ瓦礫の下だ。改めて痛みが襲ってくる。
そう、改めて、だ。
まるで、全快した上でもう一度じっくり潰される感覚。
これ、何の拷問だ?
自力ではどうしようもなさそうだ。
しかし、さっきまで炎に包まれていたこの場所で、助けてくれそうな人とかいるだろうか?
「大丈夫ですか?」
しばらく孤独に痛みに耐えていると、随分暢気な声がかけられた。
「あ、そうか。こういう事もあり得るのか。やっぱり、ごり押しは想定外も多いよね。いろいろ検証は必要かな? それに負傷者はまだ思った以上に多そうだから、薬は追加が要りそう」
鮮やかに赤い豪華なドレスに、幼いけれど美しさを兼ね備えた容貌、一目で貴族と分かる女の子が何やらぶつぶつ言っている。
「あ、すみません。今、助けますね」
助けを呼んできてほしい、そう願う前に、女の子は瓦礫をひょいと持ち上げた。
「……」
強化魔法だとは分かる。
ただ、幼い女の子が塀の塊を軽々どかす光景は筆舌し難い。
「これ、良かったらどうぞ」
足は痛むが、何とか救護所へ行く事はできそうだ―――などと思っていたら、何か小瓶を差し出された。
「これは?」
「回復薬です。足も楽になると思いますよ」
何でもないように言われたが、回復薬の噂は俺も知っている。
「!! あ、緋の聖女…………様」
「あー、そんなふうに呼ばれてますね」
「も、申し訳ありません。……しかし、私にはお支払いできるお金なんて……」
たった今、全てを失ったばかりだ。貴族様に支払えるものなど残ってない。
瀕死の女の子を助けたって奇跡の話は聞いているが、素人判断でもそれほど深刻な状態とは思えない。
ん? 奇跡?
……まさか、な。
「そんなの気にしなくて構いませんよ。今回の被害にあった方達にできる限り配ろうと思ってますから」
聖女様は、きょとんとしてから、小瓶を俺に押し付ける。
仕草一つ一つが可愛らしい人だ。貴族嫌いの筈の俺が、すっかり警戒を解いてしまっている。
この薬にしたって、悪意はないと信じてしまう。
噂を聞いた時点では、あまり良い感情を抱けなかった。そんな都合の良い薬があるとは思えなかったし、平民の子供を助けるお貴族様がいるとも思えなかった。薬を売る為に、適当な噂をばら撒いているんだろうって、穿った見方をしてたのだ。
けれど、目の前の女の子は、いい意味で子供の純真さを残して、言葉に裏があるような嫌らしさを感じさせない。
この子がいいと言うなら、本当に薬代を請求する気はないのだろう。
俺の足を見て、痛そうに顔をしかめている。そんな様子を見たら、疑う事も馬鹿らしくなった。
さあどうぞとお貴族様に下から見上げられて、断る選択肢はない。一口飲んで、噂は真実なのだと知った。
「大丈夫だとは思いますが、何かあったら、インバース医院へ行ってください。申し訳ありませんが、私、急ぎますので失礼します。……あ、お店再開したら、また寄らせてもらいますね!」
そう言って綺麗に礼をすると、あっという間に駆けて行った。治った足でも、とても追いかけられる気はしない。
「しかし、あの子、何でこんなところにいたんだ?」
逃げ遅れたにしては落ち着いてたし、ドレスには汚れ一つ、綺麗な顔には涙の跡一つ無かった。
疑問の答えは、既に遥か遠くへ去ってしまった。
軍や消防団に説明を求められた時、この小瓶があると困ったりしないだろうか?
「ま、恩人だしな」
服の内側にこっそりしまう。
うん? それよりあの子、最後にとんでもない事言って行かなかったか?
どう見ても危険が残っているようには見えないけれど、戻って店のある筈の場所を見る勇気は持てなかった。炎はどこかへ行ってしまったし、どんな奇跡が起きたのか想像もつかないが、周りを見れば、その奇跡が焼け跡にまで及んでいないのは明らかだ。
急ぐ必要は感じられない。考えをまとめる為にもとぼとぼと歩いていると、聞き覚えのある声がした。
「オットー! オットー!! オットォォォォ!!!」
なんだ、ありゃ?
息を切らしたシリオンが、形振り構わず走ってくる。おかげで薄くなった額も乱れて大変な事になっている。
「おう、シリオン、何やってんだ、こんなとこで?」
「おまっ、お前、……無事だったのか?」
俺を確認した途端、シリオンはその場にへたり込んだ。
「良かった、良かった……オレはもう、てっきり……」
てっきり、その後に続く言葉は想像できる。俺が既に炎に飲まれている事、それを覚悟していたんだろう。
実際、そうなっていたところだ。随分心配をかけたらしい。
そもそも、俺はこいつに心配されてるなんて思ってもみなかった。
「俺が悪かった。お前が頑張ってる限り、見守ろうと思っていたが……もう限界だ。料理長を殴り倒したってお前の席を作ってみせるから、これ以上意地を張るのは止めてくれ……」
だが、本心から言ってくれているのは間違いない。
意地を張ってるつもりは無かったが、こいつからはそう見えてたらしい。先の見通しのない店にしがみついてりゃ、そうも見えるか。
「お前の腕は知ってる。その腕一つでどこまでいけるか試したい気持ちもわかるが、客になる人通りがないんじゃ、腕を振るいようが無いだろう。なのにお前は、言えば言うほど意固地になりやがって………」
「言えばって、お前の口から出たのは、塩が薄いだの、火が通り過ぎだの料理に対する不満ばっかりだったろうが」
「そりゃお前、味が良くなきゃ今にも客が途絶えそうなとこで友人が店出してるんだから、口煩くもなるだろう」
「……友人だったのか、俺達?」
「………………今更それかよ、お前はぁ!」
シリオンは再び崩れ落ちてしまった。
あ、うん、今のは俺が悪い。
遠いところを通ってたのも、こいつなりの気の使い方だったんだろう。伝わらなかったのはこいつが分かり難いせいもあると思うが。
まあ、いい。
全て失ったばかりだが、こんな事は前にもあった。叔父に拾われ、師匠に拾われ、次はこいつの番だったとしても、俺の人生不思議はない。
馬鹿な言い合いしてる間に、気分も晴れてきた。
「それより、これだけの火事だ。炊き出しなんかも人員集めてるんじゃないか?」
「まあ、俺が見ただけでも被災者はかなりいたからな……ってお前、話逸らすつもりか!?」
「今はいいだろ、不幸にも手は空いてるから、被災者支援に合流したい」
体動かしてる間に気持ちの整理もつくだろう。
「いやいや、お前も被災者側じゃないのか? 第一、身体は大丈夫なのか!?」
「身体? ああ、血だらけなのは見た目だけだ。何だか知らんが、大丈夫になった」
「はあ!? お前何言ってんだよ? 病院は?」
「要らん。神様と聖女様の厚意でピンピンしてる。それよりお前も手伝え。副料理長なんてふんぞり返って、腕が落ちた訳でもないんだろ」
「……当たり前だ。苦労しなきゃ料理の腕が上がらないって事はないんだぞ」
「言ってろ。あ、そうだった。お前がてこずってる料理のヒント、思いついたんだ」
「は!? お前、火事に遭いながら何考えてんだよ?」
店を失って、もう少し落ち込んでいるかと思っていたが、身体は何やら奇跡らしきものと聖女様が、心はこいつに救われたらしい。
以前に師匠に言われた事を思い出す。
人間、美味いものを食ってる間はなんだかんだと幸せなものだ、と。
ああ、俺はそれを助けるくらいしか生き方を知らない訳だし、生き残ってしまった以上、誰かの為に腕を振るおう。
と、これが、後にワールスの大火と呼ばれる事件で、俺の身に起こった全てだ。炎の奇跡なんて呼ばれるようになる大魔導士様の偉業に、知らないところで関わっていた訳だ。
ところで、結局俺は、シリオンのところには就職しなかった。
火事から随分経った今も、河口港近くで店を出している。
「店長ー、丼もののお客さん2人、テラス席のお客さん4人追加でーす」
「分かった、テラス席の方にはメニューを見せて注文を頼む。丼ものの方はいつも通りでいいんだな」
「はーい、お願いしまーす」
元気に返事をして、何故かメイド服着たうちの新しい従業員がテラス席へ駆けて行く。
火事に関する国の補償は手厚く、更に聖女基金なんてものができたから、多少の借金は要ったが、店を再建する目途がついてしまった。
借り入れも、聖女基金を利用してるから、被災者の俺には利息も取り立てもない。強いて挙げるなら、返済を滞らせて聖女様の名前に傷が付く事がないよう、無言の圧力がかかっているくらいだ。
当の聖女様は相変わらずほにゃっと笑ってらしたが、一緒にやって来た商人見習いは、甘く見ない方が良さそうだった。善意ってのは無料だが、あんまり甘えていると痛い目を見るのが定番だからな。
再建した食事処・ファシールは、人を雇わないと回らないほど忙しい。シリオンの奴も稀にやって来るが、就職の話はいつの間にか立ち消えた。今更あいつからも何も言ってこない。
焼き魚をほぐして、ネギとゴマと青菜の塩漬けを散らした丼は、すっかりうちの名物になった。魚出汁のスープをかけて食べるのも人気が高い。名物料理をきっかけにして、従来の料理も注文が増えた。
漸く俺の腕が認められたと言いたいところだが、急に客が増えた一番の理由は、平民服を着てお忍びの筈だが、ちっとも素性を隠そうとしないお嬢様方が時々現れるからだろう。
俺は全く記憶していなかったが、以前に少しでも客足を伸ばそうと、手軽に食べられる魚介サンドイッチを売っていた頃、立ち寄ってくれた事があったらしい。あのサンドイッチ自体は、作業員達がそればかりを求めて、他が売れなくなるからすぐに止めてしまったのだが。
全く、人生何がきっかけになるか分からない。
貴族に散々な目に遭わせられてきた俺が、今は聖女様に足を向けて寝られない。
捨てる神あれば、拾う神あり。特に、俺の人生はそういうふうにできている。今の成功もいつまで続くか知らないが、生きているなら何とかなるだろう。
「店長ー、注文入りましたー。ボーっとしてる暇ないですよ!」
「おう!」
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